貯金が増えない3つの原因は「税金」「浪費」「不勉強」

貯金が増えない原因は「見栄を張ってしまう」「計画的に物事を進めることが不得意」「収入と支出のバランスを考えるのが面倒臭い」など様々な理由があると思いますが3つのことに行きつきます。
逆にいうと、この原因さえおさえることができたら、お金の貯まるスピードを格段に早めることができます。

1. 累進課税の罠

「累進課税(るいしんかぜい)」と聞いて、仕組みまでイメージできる人は多くないと思います。
簡単にいうと「所得が増えれば増えるほど、高い税率を収める仕組み」をいいます。
具体的な所得税の算出方法は「国税庁のホームページ」を参照して頂きたいと思いますが、
課税所得 330万円以下:控除額を引いた10%
課税所得 695万円以下:控除額を引いた20%。
課税所得 900万円以下:控除額を引いた23%
課税所得1800万円以下:控除額を引いた33%

上記のように、所得が増えると収める税率が高くなる仕組みになっているのです。
もちろん、給料から引かれるモノは所得税だけではありません。市、県に収める住民税、健康保険や年金の財源となる社会保険料も徴収されます。
資産を増やすには、給料を上げることを考えるのではなく、税引き後の手取り収入を増やす必要があるのです。

2. パーキンソンの法則

「パーキンソンの法則」を知っていますか?
1958年にイギリスの歴史学者パーキンソンさんが提唱した「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」という法則です。
つまり、「毎月入って来た収入を使うことは人間の習性である」そんな意味です。
日本にも「江戸っ子は宵越しの銭は残さねえ!」という言葉があるように、お金を残すことは難しいものなのです。
では、なぜ人々はお金を使ってしまうのでしょうか?
それは、町を歩けば立て看板、電車に乗れば中刷り広告、テレビを見たらCM、インターネットを使ったらたリスティングやターゲティング広告が追っかけてくる世界だからです。
つまり、頭の良い人がお金を使わせる方法を研究しつくしていて、使わせる罠が張り巡らされているので人々は使ってしまうのです。
また、生まれた時から広告の洪水の中で育ってきたため、この罠に気付けないのです。

3. お金のことを学ばないリスク

学校教育でお金のことを習った記憶はありますか?
もちろんないと思います。
家庭ではどうだったでしょうか?
「食卓でお金の話をするのは行儀が悪い」そんな風に育てられたのではないでしょうか?
生きていく上で不可欠なお金についてなぜ多くの人が話すことを避けてしまうのか?
勉強が得意な人の周りは勉強ができる人が集まり、彼らの話題の中心はテストで点数を取ること。
お金が貯まる人の周りは、お金持ちやお金を貯めたいと思っている人が集まり、彼らの話題は投資や節約、節税、マイルを効率的に貯める方法などです。
つまり、お金に関する情報を集め学んだ人はお金に詳しくなり、結果、効率よくお金が貯められるようになるのです。

「人前でお金に関する話をすることはマナー違反」このような考えを持つことは仕組まれていると考えます。
庶民がお金に関して鈍感になればなるほど、増税するのもモノを買わせるのにも都合がいいからです。
借金の返済も徴税も取りやすいところから取っておくのがセオリーなのです。

まとめ

貯金が増えない3つの理由は「税金」「浪費」「お金に関する知識の低さ」です。
貯金を殖やすには、3つのことに取り組んでいくことが大切ですが、1番最初に取り組むことは、お金に関する知識の習得です。
真面目に働いて数百万円貯金ができたとしても、「魅力的な投資を紹介されて、出資したら詐欺だった」なんてことは枚挙にいとまがありません。
まずは、お金に関する知識が乏しいことがリスクであると知り、情報を集めることを始めてみてください。
それだけで稼ぐスピードが高まる他に、効率のよい節約ができるようになり資産が増えるスピードを加速させることができます。

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生方正
高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資を実施することで「億」の資産を築く。 アーリーリタイアを遂げたあと、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」、読売テレビ「す・またん!」 ラジオ出演:NHKこやぶとみちょぱのとりしらベイビー他 多数 掲載:「PRESIDENT」他 多数