日本人は投資することよりも、銀行にお金を預けることを好みます。
はたして、その行為は本当に安全なのでしょうか…?ちょっと考えて見ましょう!
1.銀行にお金を預けておけば安心?知っておきたい預金のリスク
「銀行にお金を預けておけば安心!」たまに聞く意見ですが本当ですか?
銀行の普通預金金利は0.001%、つまり100万円を預けている人が1年後に受取れる金利は10円。
それに対して契約している銀行ATM以外で出金したら1回100円(+税)、時間外であれば200円(+税)手数料を支払うことになります。
リスクはそれだけではありません、もし、銀行が倒産したら預金はどうなりますか?
「ペイオフがあるから大丈夫だよ!」といった声が聞こえてきそうですが、本当ですか?
たしかに、1千万円までは預金保険機構が利子を含めた金額を保証してくれます。
しかし、預金口座は数ヶ月凍結されることになりますよ。
その期間に必要な支払いをまかなうことはできますか?
もし、まかなうことができなければお金があるのに、引き出すことができない大変な事態に陥ることになります。
次に「私は複数の銀行にお金を分散しているから大丈夫だよ!」といった声が聞こえてきそうですが、国内だけで考えれば大丈夫ですが、急激な円安が起きた際に資産を大幅に減らすことになってしまいます。
つまり、財産の一部を外国に置いておくことは、自分の資産を安定させることになるのです。
2. 海外に銀行口座開設するメリットとは?
海外に資産を逃がすことをキャピタルフライトといいます。
海外に資産を移しておくメリットは、日本で深刻な天災や人災が起きた場合、日本の通貨はもちろん、不動産等の価値は値下がりすることになります。
この資産価値下落リスクを受けない資産を持つことは万一の備えになります。
正確にいうなら、円が安くなる=ドルの価値が相対的に上がる。つまり、海外に逃した資産の価値が高くなる可能性があるので、日本で減った資産を海外の資産が補ってくれる可能性があるのです。
上記の事が理解できると、必然的に海外の銀行口座を持ちたくなってくると思います。
しかし、闇雲に外国を訪れて口座を開いたとしても、その銀行が倒産するリスクがあるので、開設する銀行は資産規模や信頼性を考慮して選ぶ必要があります。
お金持ちは2012年から始まった急激な円安のあと、目減りする日本の通貨を海外に逃がすために、英国の4大銀行であるHSBC(香港上海銀行)にお金を移しました。
香港やマレーシア、シンガポールなど日本からアクセスが良い場所に支店があり、米ドル、豪ドル、加ドル、香港ドルなど1つの口座で10以上の通貨を管理することができる「マルチカレンシー口座」を利用することができるからです。
もちろん、口座開設をするのには現地に行く必要があり、訪れた国の言語か英語を話す必要があります。
一昔前までは、通訳帯同が認められていた支店もあったのですが、数年前から規則が厳しくなり、口座が簡単に作ることができなくなってしまいました。
今はネット社会です。いい情報も悪い情報も直ぐに拡散します。
いい情報をつかんだ時は、直ぐに分析して扉が閉まる前に通過することがすごく大切であるという教訓です。
3. 海外不動産を持つ優位点
インフラが殆ど整ってしまった日本、都市の再開発をするのには、用地買収や立ち退きに多くのコストと時間が必要になります。
一方で発展途上の国においては、首都であっても鉄道の建設がやっとスタートしたような国もあります。
もし、タイムマシーンで山手線が建設され始めた年に戻れるなら、誰もが渋谷や新宿、有楽町の駅前一等土地を片っ端から抑えるのではないでしょうか?
つまり、発展途上の国ではそれに近い投資をするチャンスがあり値上がり益を得ることができるタイムマシーン投資ができるのです。
発展途上国の物件の建物の造りがダサいとイメージされるかもしれませんが、採用されている設備は新しい物になりますから、ドアの開閉はカードキー、エレベーターは出入り口と自分の住んでいるフロアー以外は行けない仕組みになっていたり、防犯カメラ標準装備等、想像以上に快適な生活がお暮れます。
もちろん、良い物件を抑えるのには良い情報が入ってくる道と、それを見定める力が必要になります。
契約は購入国の法律にそって取引をすることになりますし、支払いもその国で流通している通貨になります。
そうなると、売買に怪しいブローカーが入り込んできたり、変動する為替のリスク、購入後の物件を管理するのに高いコストを払うことになる管理会社など、関わる人を見極めることも必要になります。
まとめ
1. 銀行にお金を預ければ安心!だとは限らない。
2. 日本の資産価値下落リスクを避けるために外国にも資産を持つ。
3. 値上がり益を期待するなら、発展途上国に投資する。
全ての資産を国内に置いておくことはリスクです。かといって、外国に資産を移すことにリスクがない訳ではありません。
実行する前に関連情報を収集して、起こり得るリスクを想定して物事に取り組むことが大切です。
この考え方が身についたら、詐欺はもちろん、余分な経費を怪しい業者に支払うことを未然に防げるようになります。
結論・お金に関するアンテナを磨くことが一番の自分の資産になります。
