結婚式や出産、入学、新築など、祝いごとには、新札を包むのがマナーとされています。
しかし、平日に働いているとなかなか銀行に行く時間がなく、間に合わないこともあります。そんなときに、知っておくと便利なのが自宅でお札のシワを伸ばす方法です。
今回は、緊急事態に役に立つ「紙幣のシワの伸ばし方」についてお伝えします。
1.新札の定義とは
はじめに、新札の定義を確認しておきましょう。
・新札とは、日銀経由で各金融機関にとどけられた、初めて流通する手つかずの紙幣。
・ピン札は、既に流通はしているが、シワや折れがないキレイな状態の紙幣。
ピン札も新札と同じに見えるため、ご祝儀に使っても差し支えありません。
ご祝儀に新札を入れる理由は「人生の嬉しい門出に、こちらも準備していました」このような心意気を表現するためです。
2.水道水とアイロンを使った紙幣のシワ除去
水に浸した紙幣にアイロンをあてることでシワを除去することができます。
アイロンの温度が高すぎると「紙幣を焦がす」「変色させる」ことになるので、中温で実施することが大切です。
当て布を使うと高温で手早く仕上げることも可能です。
コツは、中心部から外に向かってアイロンを当てる。裏面も同様の作業を施す。この2つです。
アイロンを当てることでシワをなくすことができますが、長年折りこまれてついた跡は消すことができません。
3.大根の絞り汁を使ってシワを除去する方法
水の代わりに、大根の汁に浸してアイロンを使うことでパリッとシワを伸ばすことができます。
原理は、大根に含まれる成分のアミラーゼと呼ばれる消化酵素が、お札表面のデンプンをやわらかくして、その後、アイロンをかけることで表面を平らに戻すことができるようです。

水道水に比べるとピン札に近いクオリティに近づけることが可能です。
大根の絞り汁により匂いが残ることもありません。
※洗濯のりを使っても同様の効果を得られる
4.気をつけないと破損するホォログラム
アイロンを当てるときに特に気をつけたいのが5千円札、1万円札についているホォログラムを傷つけることです。
現在の日本の法律では、紙幣を損傷しても罪に問われることはありませんが、傷つけないことにこしたことはありません。
そのためには、ホォログラムの上にアイロンを直接当てない、もしくは当て布を使うことが大切です。
5.手間がかかるシワ取りより日頃の準備が大切
大根の絞り汁や洗濯ノリを使うことで、紙幣についた折り目を除去することはできますが、実施するのに、大根やアイロンの準備や片付けが必要になります。
実施しても、長年折りこまれた太い線を完全に取り除くことはできません。
それを考えると日頃から新札を準備しておくことが賢い選択になります。

私の場合は常時10枚の新札を金庫に入れています。
お祝いがあればそのお金をご祝儀に使い、そうでなければ、非常事態後の急場を凌ぐ資金として保管しています。
この使い方だと、幸不幸どちらの対処にも役立てることができます。
まとめ
「新札」「しわくちゃ札」どちらも等しい価値の紙幣ですが、シワがない方が喜んでもらえるのなら、渡すお金は「新札」にしたいものです。
将来的には、ご祝儀の受け渡しは「LINEペイ」、もしくは「デジタル通貨」で送金になるかもしれません。
しかし、現行は新札を包むのが習わしなのですから、日頃から数枚の新札を準備しておくことが大切です。

日ごろから、ピン札を用意しておくと、助かりますね。出船の精神で準備しておけば、安心にもつながりそうです
シワ伸ばしに大根のしぼり汁を使うのは驚きでした。
大根のしぼり汁のお世話になる前に、ピン札の準備をしておくことが賢いです。