死ぬ前に達成しておきたいことの1つに「バイクで日本一周」があります。
この夢を実現するために旅にでました。
バイクは昨年、店頭で見かけて即決したホンダ・ハンターカブ。
排気量125㏄、高速道路を走れないため3分割して周る予定です。
今回は横須賀からフェリーで北九州の門司、100㎞自走して別府。
フェリーで四国に渡ったのち、時計回りで一周したあと“しまなみ海道”を渡って陸路で東京に戻る予定です。
ツーリングのルール
(ア) 期間は9月29日~10月10日。
(イ) 搭載する荷物を減らすためにキャンプ道具なし、宿泊はビジネスホテルか旅館。
(ウ) 出発前の走行距離は7000㎞。ツーリングで気づいたカブのいい点、悪い点をブログにまとめる。
「別子銅山記念館」で住友の歴史を知る
下調べなしに訪れた四国。
本日は宿泊施設スタッフに教えてもらった観光地、「別子(べっし)銅山」に行くことにしました。
この銅山は江戸時代から戦後にかけて日本の産業と経済を支えた日本3大鉱山の1つで現在は閉山されています。
銅山の開口部のある「東平」(とうなる)地域は愛媛県今治市内から60㎞離れた山の中。
その経路に住友グループが運営している博物館があり、銅が発見された1690年から閉山された1973年までの歴史資料を見ることができます。
展示品は「全長700㎞の坑道を立体的に表した模型」「黄銅鉱の標本」「銅のサンプル」「掘削に使われた道具の移り変わり」などです。
特にインパクトがあったのは「精製」「採掘従事者が生活するため」に燃料として周辺の木々を伐採して「丸坊主になってしまった山のジオラマ」でした。
この禿山を植林してよみがえらせたことが住友林業の発足につながったのだとか。
また、精錬時に排出される有害な亜硫酸ガスから「過リン酸石灰」を取りだす。集めた「過リン酸石灰」が農業用肥料に使えたことから「住友化学」ができた。など、銅山開発が進むことで起きた問題を解決することで住友グループに新設部門がつくられて大きくなっていった様子が分かります。
この施設は住友の厚意により入場無料。入口で記帳するだけで貴重な資料に触れることができます。
「東平」に行く前に記念館に立ち寄り、歴史的背景を頭に入れてから訪れると「東平」の歴史的意義を3倍強く感じながら見学できるはずです。
※開館時間:0900~1630 休館日:㈪、祝日、12月29日~1月3日、10月17日~18日
インスタ映えスポット、東洋のマチュピチュ「東平(とうなる)」
「東洋のマチュピチュ」と称される「東平(とうなる)」地区。
283年間で産出された銅の量は70万トン。
海抜1200mから採掘が始まり、標高マイナス1000mまで掘り進められました。
採掘する場所が低くなればなるほど、鉱石を運搬する距離が長くなるうえに排水、空気を送る設備が大掛かりになり採掘コストが割高になります。
高くなるコストを補うために、効率的な採掘技術をとりいれるとともに採掘の規模も大きくなり、最盛期は家族を含めた関係者は3800人まで膨れあがりました。
山頂付近に位置している東平地区にも数多くの住居が作られ、商店はもちろん学校や劇場まで併設され大変に賑わったようです。
大量に必要な生活物資は、鉱石を鉄道で麓(ふもと)に下ろした帰りに食料や手紙、新聞を「東平」に上げていました。
栄華を誇った「東平」ですが、閉山後に残された建物は赤レンガ造りの配電所、鉄扉で絞められた坑道入口、花崗岩造りの貯鉱庫(ちょこうこ)だけです。
当時の日本を支えてくれた大切な銅山と、そこで汗水を流した鉱山関係者に感謝の気持ちが沸き上がりました。
山の中腹から「東平」までは曲がりくねった山道を10㎞進む必要があります。
移動には小回りの利くバイクがもってこいの交通手段です。
映える写真が撮れるうえに歴史の勉強になって入場料無料。
「行かなきゃ損」な観光スポットです。
高松名物「骨付きチキン」
東平が素晴らしすぎたため、すっかり長居をしてしまいました。
夕方までに、日本12名城「丸亀城」を見る予定でしたが、開館時間中に到着できそうになかったため、少し遠回りをして讃岐半島の海沿いを走って高松に向かいました。
香川県の西側、瀬戸内海に突き出た半島。これといった観光地はありませんが、滅多に来ることのない四国。せっかくなら穏やかな瀬戸内海に沈む夕日を眺めたかったのです。
高松市内の宿泊は「WeBase」。ゲストハウス激戦地ということもあり、中心街にあるキレイな施設に2500円で宿泊することができました。
夕食は名物料理「讃岐うどん」を考えましたが、うどんは朝から食べることができると聞いたので朝食にまわし、他の名物料理「骨付きチキン」を食べました。
アーケード街の中に何軒か専門店があり、お酒を飲みながら焼鳥をむさぼることができます。
私の入った「一鶴」は店構え、内装がとってもシンプルでキレイなお店でした。
肉の種類は「親鳥」と「若鳥」に分けられいます。
「親鳥は肉が固いが味がある」「若鳥は肉質が柔らかい」のが特徴のようです。
私は「若鳥」より121円高い「親鳥」を選び喫食しました。皮はパリパリ、身は柔らかくてタレと付け合せのキャベツがとってもあいます。
創業60年以上の鳥料理屋「一鶴」。香川に行ったらまた立ち寄りたいお店です。
まとめ
ゲストハウスに泊まるメリットは宿泊料金を抑えられることもありますが、最大のメリットはスタッフや他の宿泊者から良質な旅情報を聴くことができることです。
今回、「東平」を見ることなく通り過ぎていたら、大きな機会損失をして後悔していたと思います。
やはり、旅は「情報集め→精査→時間と費用を考えて実行」。
私にとって最高の道楽であり、多くの経験を得られる学びの機会です。
本日の走行距離201㎞
東平知りませんでした♪
また行ってみます。情報提供ありがとうございました
行きたいところがどんどん増えていきますね!