あなたが、探し物ををするのに使う時間は1日どれくらいですか?
社会人は年間150時間、探し物をすることに使うようです。
この時間にプライベートは含んでいないので月20日出社している人の場合1日当たり37分になります。
探す物は、回覧中の書類から始まり、束ねるのに使うホチキスなどの文房具、頂いた名刺、保存したはずのエクセルデータなど多岐にわたります。
もし、1日の中で物を探す時間を7分に短縮できたら30分を別の作業にあてられるので、結果的に作業時間が減り、時間を有効に活用することが可能です。
1.自衛隊で整理整頓が徹底されていた理由
私が20年以上勤務していた自衛隊では整理整頓が徹底されていました。特に航空機関連の部署では、1つ1つの工具の保管場所までもが決められています。これは、航空機を整備したあとに使用した工具を機体内に置き忘れると大惨事を引き起こす可能性があるので、それを防ぐための安全措置です。
また、工具を置く場所が定められていることで探す時間を短縮させ、スピーディーな作業が可能になります。
さらに、年に多くの人員が入れ替わるため、配属されて間もない隊員が物を探しやすい環境を作ることで即戦力にするまでの時間を短縮することができます。
自衛隊で使う物は全て国民の血税で購入した物品です。入隊時に物を大切に取扱う精神「物品愛護」(ぶっぴんあいご)について学びます。
物を大切に扱う=整理整頓が徹底される構造がそこにあるのです。
2.デジタル的整理整頓
私の在任中の主な仕事はカメラマンでした。
海上自衛隊の定員4.5万人の中でその職に就く隊員は100人強しかいない希少性の高い職種だったため、重要なミッションに派遣される機会が多くありました。
アメリカで行われる合同訓練であれば1回の出港が3か月、出国から帰国までの記録は数万カットの画像データになります。となると、後から「あの時の写真を提出して!」となった際、探すのに結構な時間を要することになります。
ということで、2002年くらいから、写真データの整理の仕方について模索を始めました。
行きついた整理方法は、フォルダに撮影日時を西暦で明記して撮影内容に正式な名称をつける。いたってシンプルな方法です。
肝心なのはダブったデータを作らない。10年後に検索した人が間違った解釈をしないように正式な名称を記すことです。
500個のフォルダ中から必要なフォルダを探すより250個から探す方が検索する手間は半分で済みます。不要なデータを存在させない、時系列で正しく管理できることが大切です。
3.スーパーサラリーマンから学ぶ時間短縮術
私の知り合いの時間管理の達人 石川和男さん。石川さんはタイムマネジメントに関する本を今まで多く出版しています
まずは、無駄な時間を排除するために石川さんの著作:「残業しないチーム」と「残業だらけチーム」の習慣(明日香出版社)を読まれることから始めてください。
物事を短期間に上達させるコツは、「上手くいっている人の方法をまねる」ことです。本に書いてあるコンテンツが全て使えるとは限りませんが、2~3個使えるスキルをものにできたら、生涯、節約できる時間は数100時間になるはずです!
まとめ
1. 社会人は年間探し物に150時間使っている
2. 整理整頓を心がけることで、時間を効率よく使うことができるようになる
3. 時間を効果的に使うのには時間管理の本を読むべし!
サラリーマンが探し物をする時間は平均1日37分。この時間を7分に抑えると1日30分、年間120時使える時間が増えることになります。ということは、プライベートでも物を探す時間を減らす努力をしたら、1日1時間以上自由時間を増やすことが可能になるはずです。
この空いた1時間でお金や投資に関する記事や本を読むことでマネーリテラシーもぐっと高まり、アーリーリタイアも実現可能な状況を作れるはずです。