道央から道北へ向けて南北に伸びる国道オロロンライン。
長い道中に北海道らしい景色を堪能することができます。
今回は2022年夏、札幌~稚内間を愛車(ハンターカブ)で走り抜けた経験にってお伝えします。
北海道らしい景観を楽しめるオロロンライン
小樽~稚内間を結ぶ国道231号、国道232号線。
全長380㎞の愛称はオロロンライン。
途中に点在する都市を通過する際に多少の右左折がありますが基本的に真北に向かって一直線に伸びています。
要所々々で見かける標識確認を怠らなければ、ナビがなくても迷うことなく到着できます。
オロロンラインの特徴は、左手に青い海、日本海に浮かぶ離島や沈む夕日。右手に牧場や牧草地帯、小高い丘、巨大風車など北海道らしい景観を望みながら走れること。
海岸によっては、心地いい磯の香の中を深呼吸しながら走れる場所も存在します。
移動に必要な時間は休憩を含めて7時間。
経路上にガソリンスタンド、道の駅、コンビニエンスストアが点在しているので困ることはありません。
見所満載、快適なドライブコースは単なる移動手段を通り越し走行することが1つのイベントになっていると言っても過言ではありません。
グルメスポット「北のにしん屋さん」【羽幌】
小樽~稚内の中ほどにある羽幌町(はぼろちょう)に、旨い海鮮丼を出す名物食堂があると聞きつけ立ち寄りました。
お店の名前は『まるや渋谷水産海鮮食堂 北のにしん屋さん』。
海産物を取扱うお店が値段を抑えた海鮮丼を提供してくれるため営業時間、駐車場はバイクと車で一杯です。
何を食べてもオイシイと評判ですが、特に人気のあるメニューは地元の羽幌で水揚げされた「甘えび丼」。
エビが好みでない私でも「オイシイかも」と思えるくらい鮮度がいいモノを提供してくれます。
エビ丼は、エビのお吸い物、塩辛などのサイドメニューがついて中丼1杯1800円。
イクラ丼やマグロ丼と同じ値段なので注文するのをためらいましたが、地方に来たら地の物を食べておきたいものです。
食券の購入は自動販売機。スタッフが客を次から次へと捌いているので店内は「活気ある雰囲気」というより「忙しい雰囲気」。「味わう」よりも「かっ込む」感じになりがちです。
しかし、新鮮な海鮮をお手頃なお値段で提供してくれるのですからとってもありがたい気持ちになりました。
お店を訪れるときに気を付けたいのは営業日時。
営業時間は11時〜15時、ラストオーダー14時半、定休日:火曜日。
期待して訪れて「シャッターが下りていたら」大きな挫折を受けることになります。
開店時間に到着できることを逆算して出発。到着前は「朝食を抜いて空腹状態で着席してお腹一杯食べないと損」と思える食堂です。
オロロンライン1番の景観、オトンルイ風力発電所
オロロンラインを走行中に1番目を引くモノはサロベツ原野の南側に立ち並ぶ28機の風車。
直径50mの羽根が3枚、高さ74mの支柱の上で回っています。
道路に沿って3㎞、巨大風車が等間隔に並ぶ景色は壮観です。
通りがかりの多くの観光客が脇道に車両を止めて写真に収めていました。
素通りしてしまうのには勿体なさすぎる絶景スポットです。
※「オトンルイ」とはアイヌ語で「浜にある道」という意味
まとめ
北海道の観光地というと世界遺産に認定された知床、色とりどりの畑が広がる美瑛や富良野を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、バイクや車で旅する人にとってオロロンラインを走行することはとっても走りごたえ、見応えある幹線道路です。
夏はバイクで、冬はレンタカーを使って異なる季節を比較しながら走破してみたくなる道です。
エビが美味しそうですね。現地にいけば現地のものを、たしかにそう思いました。いつかエビ丼食べてみたいです
名物は土地柄に根差した理由があると思います。
なので、地のモノを食べる価値は高いと思います。