北海道のライハで知り合った方がFbに“映える”写真をアップしていました。
掲載されていたのは、ジブリ映画『隣のトトロ』にでてきた「猫バス」。
しかも、ミニチュアサイズではなく本物の路線バスを改造した巨大オブジェ。
今回は、北海道の中心よりやや北東、旭川を通過する際に立ち寄りたい「トトロ峠のネコバス」についてお伝えします。
「猫バス」でルート案内が始まるGoogleマップ
稚内の南、浜頓別町で砂金取りを終えたあと250km南の富良野を目指しました。
道北エリアを縦断する国道40号線は町の中心部以外、交通量が少なく快適に走行できます。日没までに富良野に到着する目途が立ったところで猫バスを見学しに行くことにしました。
猫バスが置いてある場所は旭川市から25km西の戸外炉峠。
グーグルマップで「猫バス」と入力すると「姫路の鉄板焼屋」、「三戸町に展示されているラッピングバス」、「戸外炉(ととろ)峠の猫バス(七国山行き)」の3つが表示されます。
候補の中から北海道のモノ選択すれば、間違うことなく猫バスに案内してくれます。
町おこしが生んだ「猫バス」
戸外炉峠のある場所は深川市。中心部から5㎞南東になります。
猫バスの標高は200m。坂道を2㎞登った辺りに現れる大きな右折カーブを抜けると「戸外炉」と書かれた看板と共に出現します。
『となりのトトロ』が上映されたのは1988年4月、戸外炉峠に猫バスが現れたのは1998年。
農作業の休憩所として使われていた廃車体を「深川まちおこしグループ”戸外炉”」が町おこしのイベントとして塗装したのが始まりです。
巨大な路線バスに足場を組んで、原作の作風を損なわないように上手に下書きしたモノを参加者が力を合わせて塗装。
完成までに想像を絶するペンキと労力が必要だったと思います。
以後20年、戸外炉峠のシンボルとして訪れる人の心を和ませてくれています。
ペンキは直射日光や雨の影響で退色します。
定期的に地元の「虹色イルム(障害のある子や親のグループ」」と「戸外炉」が塗り直しをしてくれているようです。
バスの後ろに「虹色イルム&戸外炉 2018.7.14」団体名と年月日が書かれています。
キレイな猫バスが見れるのも裏で支えてくれる人がいるからこそ。ありがたい気持ちになりました。
完成度の高い時刻表にも注目
猫バスが停車している道路沿いに本物と見間違う停留所表示板が設置されています。
とても完成度が高く、周辺のことを知らない旅行者はここでバスを待つ人がいてもおかしくありません。
表示板に書かれている情報は下記の通りです。
・停留所名:戸外炉峠
・行先:七国山(「となりのトトロ」に登場する地名を再現)
・運行時間:朝6時~19時 ※第2・4土曜日に運休される便
・お問い合わせ:ねこバス 深川営業所のURL
細部までこだわって作成した人の職人魂に脱帽です。
ついでに立ち寄りたい戸外炉峠駐車公園
猫バスを見たついでに立ち寄りたいのが「戸外炉峠駐車公園」。猫バスが置いてある空き地から僅か100m坂を上った場所にある公園です。
整備された大きな駐車場は、トイレ、あずま屋完備。
峠の高台から見下ろす深川の長閑な風景をみて心の洗濯ができます。
夕闇に包まれる時刻にでかければマジックモーメントに出会えるかもしれません。
定休日はありませんが11月中旬~4月中旬閉鎖されます。
まとめ
友人の投稿に釣られて立ち寄った“映えスポット”猫バス。
ジブリファンが好きな人は勿論ですが、そうでない人でもこのスケールの大きく完成度の高いオブジェを見たら心躍ると思います。
是非、お近くを通る機会があれば足を伸ばしてはいかがでしょうか?
きっといい思い出になると思います。
ネコバスを見られる場所があるとは、すごいですね行ってみたいです