北海道名物といえは、札幌ラーメン、鮭のチャンチャン焼き、石狩鍋、ジンギスカン、etc。
食料の一大生産地であることを考えると、オイシイ物に恵まれている都道府県です。
今回は、北海道ツーリングの際に立ち寄った苫小牧にある超有名食堂「マルトマ食堂」の看板メニュー「ホッキカレー」についてお伝えします。
苫小牧の観光名称よりも行く価値の高い食堂
首都圏から車やバイクを使って北海道を訪れる人の起点は、三井商船の客船「さんふらわあ号」が離発着する港のある苫小牧。
大きな町ではないため到着した日に市内を見て周る人は少ないと思いますが、出港日は時間を潰す必要がでてきます。
私は乗船する前日に千歳のライダーハウスに宿泊、出港日当日は「支笏湖」を見学したあと苫小牧に到着。
走行距離が僅か100㎞だったため苫小牧市内で3~4時間、時間を潰すことになりました。
町の見所をネット検索するも行きたいと思う場所はなく、迷った末に選んだのが「マルトマ食堂」でした。
平日の昼に50人が列を成す北海道名物
マルトマ食堂のある場所は、苫小牧市街から10分ほどバイクを走らせた苫小牧漁港にある公設市場の中。
建物の北側に広い駐車場が併設されていますが、駐輪場が設けられていないためバイクは1台の駐車場にまとめて駐輪するようです。
食堂の営業時間は5時〜14時。漁業関係者のための食堂なので閉店が早いので初めて訪れる方は気を付ける必要があります。
私が行列に並び始めたのは11時半。前には約50人が並んでいます。
東京にいるときは、並ぶことに時間を使わない生活をしていますが、フェリーの受付が始まるまでやることがないので、人生で一番長いウェイティング記録作りに挑戦しました。
「マルトマ食堂」の入店は客1人が捌けたら1人入店できるワケではありません。10人位お客が退店したあと、受け入れる準備を整えたら店員の指示する人数が前に進むことができる仕組みです。
また、忙しい漁業関係者は並ぶことなく入店できるので、お昼の時間はなかなか前に進みません。
芸能人のサイン色紙が貼り切れない店
列に並ぶこと1時間半。足が棒になりかけた頃に着席することができました。
お店の創業は1969年。店で使われているテーブルや椅子が創業当時の物なのかは分かりませんが店内は歴史を感じる面持ちです。
特に凄かったのは、壁、天井一面、取材に訪れた芸能人のサイン色紙で埋めつくされていたことです。
貼り切れないモノもあると考えると50年間で300~400回メディアに取り上げられていることになります。
家族経営のほのぼのとした食堂がここまで注目されるとはしっかりした経営理念を持って多くの客の支持を集め続けたからなのだと思います。
驚くほど豊富なメニュー
マルトマ食堂で提供している料理は、500円前後のラーメンやうどん、700円前後のかつ丼や中華丼。800円前後のネギトロ丼やカニばら丼。時価のうに丼やイクラ丼とメニューが豊富です。
1500円の海鮮丼に心が動きましたが、心を鬼にして本来の目的であるマルトマ食堂の看板メニュー「ホッキカレー」1200円を注文しました。
提供されたカレーは、全国一水揚げ量の多い苫小牧のホッキ貝がふんだんに入れられたカレールーがご飯の上に全がけされた状態でとってもボリューミーです。
カレーの辛さにホッキ貝の甘味があいまっているうえに、歯ごたえある貝を噛むごとに染み出る旨味を堪能することができます。
折角、1時間半並んだのですから別のメニューにも挑戦したかったのですが、カレーでお腹は満タンになりました。再訪する機会があれば、4人位で入店して各人別の物をシェアして色々な料理を堪能してみたいです。
まとめ
1200円のカレーを食べるのにいい大人が1時間半並ぶ価値があるかと問われると正直微妙です。
しかし、フェリーの受付時間開始まで2時間以上あるなら寄っても損しないと思います。
1つ気付いたことは「人気店の接客は一見の客に対して大柄な態度をとる」そんなイメージを持っていましたが、マルトマ食堂には、そういった態度は微塵もないお店で気持ちよく食事することができました。
昼食をとるのに1時間半も待つなんてなかなかできる経験ではありません。せっかくなら並ぶ時間も有効利用して「マルトマ食堂」の良い思い出を作りたいものです。
イイですね、食堂、家族経営で良さそうです
一度行ってみたいです^_^
並ぶのは大変ですが、機会がありましたら是非!