ラオスの首都ヴエンチャンから280㎞北に「ジャール高原」という世界遺産があります。
なだらかな平原に1000個以上の巨大な石壺が転がる珍スポット。
石壺が作られたのは紀元前500年頃。壺の中から人骨やガラス玉が発見されたため墓だったと考えられていますが、解明されたワケではありません。
今回は、ラオスにあるマイナーな世界遺産「ジャール高原」についてお伝えします。
リーズナブルな世界遺産「ジャール高原」
“ジャール”とはフランス語で「壺」を表す言葉。
大量の石壺が転がるこの高原の名にピッタリです。
シェンクワーン県内で確認されている石壺の数は1000個以上。密集している場所は60箇所。その中で特に見ごたえあるのが「サイト1~3」です。
各サイトに入場するには料金を支払う必要がありますが、トイレが設置されていて、歩道や遺跡周りの草刈りがされていて見学しやすい環境が整っています。
各サイトの入場料金は30000Kip(240円)。世界遺産を観るのに1日$20程度の入場料を払う所が多いことを考えるとジャール高原のそれはとってもお値打ちです。
「ジャール高原」の1番の見どころは「サイト1」
「ジャール高原」の1番の見どころ「サイト1」は、起点となる町「ポンサワーン」から南西方向6㎞地点にあります。
「サイト1」は他のサイトの倍以上、250個の壺が密集している他に、高さ3m、直径1m、重さ5tの一番大きいジャイアント石壺を見ることができます。
入場料を支払ったあと、管理棟に併設されている説明パネルを見学。その後、電動カートで200~300m離れたスタート地点に送ってもらい石壺を自由に歩いて見て周ります。
石壺は、側面に絵が描かれたもの、蓋が乗っているもの、穴があけられているもの、それぞれが個性をもっているためゲーム感覚で違いを見つける楽しさもあります。
石壺は誰が何のために作ったのか?
大きい壺の重量は5t。5tの石を切り出すことさえ難しいのに、どのように数㎞離れた岩場から運んだのか?そもそも時代は青銅器時代、硬度の低い青銅で石を削ることが可能だったのか?多くの疑問が残ります。
ガイドの説明によると、「このエリアに住んでいた巨人がお酒を飲む徳利として作った」言い伝えがある、といっていましたが、「その説はあながち嘘ではない!」。
実物を見るとそのように思える不思議な空間でした。
今回のツアー代は$40。宿泊施設のご主人が宿泊客に対して実施しているものでアメリカ人夫婦と3人でシェアしたため格安で周ることができました。
ツアーは午前9時出発。ラオス人民軍歴史博物館→サイト1→昼食→サイト3→サイト2を周って午後5時ホテルに戻る流れです。移動はもちろん、各入場料、昼食代込みでこの値段なのでとってもお得です。
町中の旅行会社を何件かたずねましたが、1人で車をチャーターすると同様のコースは$80~といわれるのが普通です。
まとめ
由緒ある観光地を周るときはできるだけガイドを雇うようにしています。
バイクや自転車を使って自力で周る楽しさもありますが、物を観て肝心の説明を聞かないと写真を撮って周ることが目的になってしまいます。
また、辺境の地で日本語通訳を探すと値段がはることになりますが、英語通訳であれば対応できる人が多いので簡単に探しだせるうえに料金を抑えることができます。
私は、英語の説明を深い部分まで理解できる語学力は持ち合わせていませんが、表面的とはいえ、ラオスを深く知れたとっても充実した1日になりました。
訪問時期:2023年1月
ガイドさんにお世話になる^_^
限られた時間でまわるには必須かと思いました。
何かを、学んだり、する時もガイド(先生、先輩)詳しい人にお世話になるのが、コスパが良いかもと思いました^_^
モーモーさん、趣旨をとらえて頂きありがとうございます。