海外旅行の楽しみの1つに国境を超えることがあります。
国家間が定めた見えない線をまたぐと「使われている言語や通貨が変わる」。
場所によっては「時間まで変わる」など、国境という概念が薄い日本人にとって貴重な経験を得られる機会です。
その反面、国境を超えるには入国に必要な条件をクリアしないとイミグレーションで足止めを食らうことになるため緊張をともなう瞬間でもあります。
今回は、ラオスの「パクセー」~タイ「ウボンラーチャターニー」間の移動、国際バスの旅についてお伝えします。
ラオスの交通の要所「パクセー南バスターミナル」
ラオスの第2の都市「パクセー」から陸路でタイに入国する際は100㎞離れた「ウボンラーチャターニー」を経由するのが一般的です。
「パクセー」~「ウボンラーチャターニー」の移動はいくつかの手段がありますが、1日2便(9時、15時出発)運行している国際バスを使うのが安くて便利です。
国際バスの出発場所は「パクセー」中心部から8㎞東にある「パクセー南バスターミナル」。オートリクシャーで所要時間30分、4万Kip(320 円)。
国際バスの車体はISUZUとペイントされた韓国製の観光バス。
使い古された車体ですが、運賃は約1000円でシートピッチが広いので乗り心地は悪くありません。
「パクセー南バスターミナル」はラオス国内の交通の要所ということもあり大きなマーケットが併設されとっても活気溢れる場所です。
国際バスの乗車は出発20分くらい前から運転手の判断でゆるく始まり、10分遅れて発車しました。
乗客は6人、それに対して、スタッフは運転手と車掌の2人。
「採算が取れないのでは?」と心配になりましたが、数km離れたターミナルで大量の乗客が乗り込んで乗車率は90%。
上手くできています。
ラオス国境「ワンタオ国境検問所」までは40㎞。所要時間1時間20分。
国際バスは路線バスと異なり立ち寄る停留所がないため快適です。
ワンタオ国境検問所に到着すると、乗客は全員バスを降ろされます。
ここから先は自分で出入国手続きを済ませる必要があるのです。
長い地下トンネルを抜ける入国手続き
この国境は人の往来が多いようで、のんびりしている係員も手続きに慣れていてスムーズに出国することができました。
出国後は地下道を600mほど歩いてタイの入国審査場に向かいます。
一方通行の地下道を通るため迷う心配はありません。入国審査官にとっても密入国される恐がないため双方に都合のよい仕組みです。
チョンメック入国審査場【タイ】
タイ側の入国審査場は鉄筋コンクリート造、外観はピンク色の派手な建物です。
入国審査は書類に問題なければ、スムーズに通してもらえます。
審査が終わった場所に有料のトイレがあります。利用料は2000Kip(16円)4B(16円)。
日本円で考えると同じ値段ですが、ラオスの通貨で払える最後の場所なので、紙幣を持って帰りたい人以外はKipで支払うことをオススメします。
出国から入国まで早足で移動したため入国審査を終えても他の乗客がなかなか現れません。
タイの入国審査場出口で5分くらい待っていると国際バスが横づけされました。
他の乗客がそろうまで10分程度、バスの周りでフラフラしていると入国審査官が近寄って来て入国手続きが済んでいる確認を受けました。
パスポートにスタンプが押されているのでやましいことはありませんが、漏れがないか見回る係員が配置されているようです。
「チョンメック」から「ウボンラーチャターニー」までは60㎞、バスで2時間の道のりです。
タイの道路は国力の違いを見せつけるかのように整備されています。
また、走行する車もラオスに比べると比較にならないくらい新しくてキレイ。
違和感があったのは、ラオス国内で右側を走っていた車両が日本と同じ左側通行で走行すること。ラオスのナンバープレートでタイの公道を走っていることでした。
パクセーを9時10分に出発したバスは入国審査を受けたのち、目的地「ウボンラーチャターニー」に13時に到着。4時間のバスの旅でした。
まとめ
出入国手続きのため下車したとき、バックパックを座席に置いてバスを離れました。
何も問題が起きなかったのでよかったですが、盗難のリスクはもちろん、万が一出入国がスムーズにいかなかったことを考えると持ち運ぶべきだったと反省しています。
是非、国際バスで国境を超える方は、この点を注意して行動下さい。
訪問時期:2023年1月
ラオスからタイへ入国とは、日本人でもいかれた方は少ないと思いました。
視野が広がり世界観が変わりそうです^_^
是非、時間をつくられて挑戦して下さい