海外でクレジットカードが使えなくなったらどうしますか?
使えなくなったのには何かしらの理由があるはずです。仮に、支払いが滞っていてカードが止められてしまったら、あなたの大切な信用情報(クレジットヒストリー)が棄損する可能性もあります。
帰国後ではなく旅行中に手を打って早めに収束させたいものです。
1.クレカが使えなくなる3つの理由
クレカが使えなくなる理由は、下記の3つになります。
① 有効期限が過ぎている
② カード磁気 or ICカード不良
③クレジットカードが利用限度額に達している。もしくは、会社に利用を止められている
もちろん、現地のお店の「読み取り機の調子がおかしい」こともありますが、たいがいは上記の3つが原因です。
2.どのような対策を打ったらよいのか?
①カードの有効期限が切れる前に新しいカードが届くのが普通です。もし、受けとれていないのであれば、住所変更をしていない可能性が高いです。
カードの受取りは本人限定受取り郵便で届けられるので郵便事故の可能性もありません。
出国中であれば、カード会社に電話して確認するしかありません。
しかし、その場合でも海外までクレカを送ってくれる会社はほとんどないので、帰国する前にカードを手にできる可能性はほとんどありません。
②クレジットカードは、ほとんどの場合、磁気ストライプとICチップの両方を搭載しています。
カードに強い磁気を近づけると、磁気不良を起こしまれに機械で正しく読み込まれなくなることがあります。私の経験からいうと簡単に壊れるモノではありませんが、保管する場所をカードホルダーにすることで、クレカどうしが直接重ならないように気を付けることが必要です。海外渡航中にカードが使えないと死活問題になりますから!
カードが磁気不良を起こした場合の対策としては、再発行を請求するしかありません。
因みに、磁気不良になったとしても、オンラインショッピングやホテル予約サイトでは利用が可能です。
③カードの利用履歴は各カード会社のサイトで確認することができます。
限度額に達している場合は、カード会社に連絡して限度額を一時的に増やしてもらう交渉も可能です。
もし、前月の引き落としができていない場合は、すぐに日本のネットバンクからカード会社の口座に振り込む必要があります。
なぜなら、引き落としができなかった数日後にはカードが使えなくなるばかりか、前月の請求額に対して14.6%の延滞金が発生するからです。私は、固定資産税の支払いに使っていたので前月の請求金額は50万円。延滞金は1か月6000円かかる計算になります。たまたま、延滞6日目に気付きネットバンクで振込みを済ませたので、1200円におさえることができましたが痛い失費です。
50万円の延滞金で1日当たり200円、銀行預金の金利が0.01%であることを考えると、延滞金の金利は1460倍。とんでもない暴利になります。
しかし、カード会社も法律の範囲内でルールを設定して契約者が承諾して利用しているので、文句を言われる筋合いはありません。
3. 延滞金よりも気をつけなければならないクレヒスとは?
延滞金よりも気をつけなければならないのは、個人のクレジットヒストリー(クレヒス)を汚すことです。
あなたが、支払日にお金の準備ができていなかった事実が記録されることです。もちろん、人間ですから、何かしらの理由で入金を忘れていることもあるとは思いますが、契約しているクレジットカード会社の記録には99年間残ると言われています。
これに対しては、普段から支払日前に引き落とし口座を確認する癖をつける。
引き落としができていない場合は、速やかに振込みを実施する。
いいクレヒスを作ることは、今、使っているカードの利用限度額の引き上げはもちろん、別のクレカを申し込む場合においても審査が通りやすくなります。
銀行で住宅や投資用ローンを申込んだ際、融資担当者はあなたの5年分のクレジットヒストリーを信用調査会社から取り寄せて返済が滞った実績がないかを確認しています。
つまり、いいクレヒスを作ることは、銀行の融資が通りやすくなるばかりか、有利な金利条件を引き出すことができる要因になるのです。
まとめ
1. クレジットカードが使えなくなる理由は大きく分けて3つある
2. 使えなくなった場合、打てる対策を早急に打つことが得策である
3. 支払いの遅延には、延滞金が発生する他に個人のクレジットヒストリーが棄損することになる
渡航国の電話事情によって国際電話をかけることが大変な国もあります。万が一に備えて、カード会社HPのログイン方法と、遅延金の振込先を登録しておくだけで、対処が楽になるので、忘れずにメモをしておいてください。
