7000m級の山々に囲まれた世界的なリゾート地「フンザ」。
「フンザ」から「イスラマバード」に移動するには、バス、マイクロバス、乗用車、飛行機など利用する交通手段により、料金はもちろん、所要時間、見える景色が大きく変わります。
今回は、「フンザ」~「イスラマバード」。
各交通手段のメリット・デメリットについてお伝えします。
パキスタン人と距離が近いマイクロバス
「フンザ」の長距離バスの発着地点は「ギルギット」です。
地方都市としては比較的大きなターミナルがあり多くの便が行き来しています。
私は、往路「イスラマバード」からバイクタクシーで15分(9㎞)、「ピンディー」のバスターミナルに移動したあとに「ギルギット」行のマイクロバスに乗り換えて来ました。
マイクロバスのシートは狭いうえに、足元や通路に配送用の自動車部品や食品の入った段ボールが置かれるため個人のスペースが削られ窮屈な思いを我慢しながらの移動でした。
運賃は3000PRs(1500円)。激安だとはいえ移動に18時間を要することを考えると完全に選択を間違えたと思いました。
しかし、休憩で立ち寄ったドライブインでスタッフ達が食事を御馳走してくれたことをきっかけに会話が生まれ、到着100㎞前から、特等席である助手席からカラコルムハイウェイの絶景を堪能させて頂きました。
マイクロバスの移動は、運賃をおさえられますが、配送先に荷物を降ろすため到着に時間がかかります。
時間に余裕があり旅費を節約したい方。現地情報をとりたい方向けで、身体の大きい方、体力に自信のない方に不向きです。
所要時間:18時間
運 賃:3000PRs(1500円)
カラコルムハイウェイをゆったりと眺める大型バス
復路に使おうと考えていた交通手段は大型バスでした。
車体が大きいので急カーブで切り返し、狭い道を通る時は対向車と譲り合いが必要ですが、ゆったりとしたシートに座って移動できます。
「カリマバード」出発時間は会社により異なりますが、各社、15~17時でした。
料金は4000~5500PRs(2000~2750円)。
夕方出発して、次の日の昼前に「ピンディー」に到着するため、車中1泊できるので宿泊費を浮かすことができるので経済的な乗り物です。
広いシートに座りながら夕日に染まるカラコルムハイウェイを眺められるので、時間に余裕があり、宿泊費を浮かせたい方にピッタリな乗り物と言えます。
所要時間:15~16時間
運 賃:4000~5500PRs(2000~2750円)
移動時間を短縮できる乗用車
「カリマバード」滞在中、仲良くなった通訳に「『イスラマバード』にどのように戻るのか?」と聞かれたときに教えてもらったのが、乗用車で移動する方法でした。
乗車人数は助手席1人、後部座席3人、合計4人ですが、車体が小さいうえにスピードがでるので移動時間を大幅に短縮することができます。
出発時間は取り扱っている店によりまちまちですが、私が利用したのは、14時半「ギルギット」発、午前2時「イスラマバード」着でした。
私以外の乗客は、実家に帰省するパキスタン軍人。駐屯地で2か月勤務したあと、休暇で3週間帰省するルーティンで働いている方々でした。
ラマダン中だったので、ガソリンスタンドに立ち寄ったついでに「隣のモスクでお祈りをしてくるので待っていろ」と言われ20分待たされたのには面食いましたが、これを機に会話が生まれました。
乗用車移動の難点は、行先が「ピンディー」のため「イスラマバード」に向かう人は、高速道路の脇で下車して、タクシーに乗り換えて移動する必要があることです。
利点は移動時間を短縮できる割りに料金がそれほど高くない、コスパの高い乗り物です。
所要時間:11~13時間
運 賃:助手席7000PRs(3500円)後部座席6000PRp(3000円)
空からパキスタンを眺める飛行機
飛行機で移動する最大のメリットは時短です。
マイクロバスで18時間かかる道のりを1時間強で移動できます。
上空からフンザ周辺の7000m級の山々を望めるのですから利用しない手はありません。
料金はシーズンにより異なりますが片道1万円前後。
航空会社はパキスタン国際航空。
レガシーキャリアなので受託手荷物20㎏、機内持込荷物7㎏まで追加料金が発生しません。
出発は9時55分、13時45分、1日2便。
機体が大きくないので、座席数が限られます。
私が搭乗3日前に検索したときは、当たり前ですが満席でした。
4月は、天候が安定しているシーズンなので、前もって予約しておけばよかったと後悔しています。
天候不良のときは、旅程が狂うことになりますが、旅行期間が短い方は利用することで「フンザ」の滞在時間を長く確保することができます。
所要時間:65分
運 賃:1万円前後
まとめ
4つの移動手段で1番コスパ、タイパに優れているのは乗用車での移動だと思います。
ただし、「ギルギット」出発時間を夜にしないと、私のように明け方に「イスラマバード」に到着して余分な宿泊費を支払うことになります。
「ギルギット」バスターミナル周辺は、複数の配車サービスがあるので、往路、バスターミナルに到着したときに帰路の便を予約しておくのが賢い方法です。
「ギルギット」周辺、カラコルムハイウェイの絶景を楽しんでください。
訪問時期:2023年4月
バス、車、飛行機など、色々な移動手段があるのですね。日本人はあまりいない様な^_^、だからこそいい学びになるのかもと思いました^_^
はい、パキスタンで日本人に出会いませんでした