旅行に出かける前に訪れる場所を画像検索で決める方も多いと思います。
私も、出発前に多くの映像を見ました。その中で強いインパクトを受けて外せないと思ったのが「屈斜路湖の湖畔にある露天風呂」でした。
白鳥の群れを眺めながら温泉に浸かれる非現実的な空間が存在することに驚き、絶対に立ち寄ると思い出発しました。
今回は、道東のほぼ中心に位置する屈斜路湖(くっしゃろこ)にある「コタン温泉」とその隣の「アイヌ民俗資料館」についてお伝えします。
屈斜路湖に来たら立ち寄りたいコタン温泉
屈斜路湖は日本で6番目に大きな湖で冬に全面凍結する湖としては最大です。
アイヌ語の「沼の水が流れ出る口」を意味する「クッチャラ」が由来。
噴火口に水が溜まったカルデラ湖のため湖畔に6か所の温泉郷が存在します。
私が訪れた場所は南側の畔にある「コタン温泉」。
直径5~6mの露店風呂が2個。湯面と湖面の高さが同じため、屈斜路湖に浸かっているかのような感覚で入浴できる解放的な岩風呂です。
2つの露天風呂は、男女に分けられていますが、仕切りの高さは2m足らずの岩なので女性は水着を着用されることをおススメします。
また、簡易的な脱衣所が在りますが、目の前にカヤックが通れば丸見えです。
しかし、カヤックが通ることは稀なうえに、先導するインストラクターは意図的に距離をとったコース取りをしてくれています。
私が訪れたときの湯温は40度。
肌の保湿に有効なメタケイ酸が多く含まれる“とろっ”とした泉質で気持ちよく入れました。冬場の入浴は湯温が下がるので68℃の源泉を多めに入れて温度調整をしているのだと思います。
私は水着を着用していなかったので、湖で泳ぐことができませんでしたが、北欧から来た男性は何度も湖に飛び込んで温冷交換浴を楽しんでいました。
次回行くときは、水着を忘れないようにしたいです。
利用時間は掃除時間以外を除く24時間。日の出や夕暮れ時の黄金に輝く湖を眺めることもできます。
春は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色に白鳥、季節ごとに違った景色を楽しめるお風呂です。
この温泉は町が旅行者に無料開放してくれています。
だからこそ、「禁酒・禁煙」、「ペットの入浴」など注意事項を守り、マナーよく利用したいものです。
※コタン(kotan/古丹)とはアイヌ語で集落の意。
「アイヌ民族資料館」で伝統文化に触れる
「コタン温泉」に立ち寄ったついでに立ち寄りたいのが「アイヌ民族資料館」です。
アイヌ文化が色濃く残るこの地で、彼らの生活様式、信仰、言語、美術など独自文化を今に伝える場所です。
入場料は420円。(7月17日「道民の日」は無料開放)。
漫画『ゴールデンカムイ』を読んだだけの浅い知識しか持っていなかったため展示物を見てもそれほど目を引くモノはありませんでした。
そんな中でも、最も印象に残ったのは1986年に撮影された記録映像「キタキツネの霊送り」です。
アイヌの儀礼を見ることで、自然を敬う彼らの考え方の片鱗に触れることができました。
30分以上の長い動画ですが、作り込まれているので、飽きることなく視聴することができました。
まとめ
白鳥を眺めながら入れる露天風呂に引き寄せられて訪れましたが、よく考えたら、白鳥が飛来する時期は冬。
求めていた光景を見ることはできませんでしたが、鳥のさえずりを聞きながら温浴できたことは、旅の疲れがとれた他に、いい思い出をつくることができました。
ついでに立ち寄った資料館も狙ったワケではありませんでしたが、道民の日で無料で見学できました。
北海道の文化とアイヌは切っても切れない存在です。コタン温泉に足を運んだら、是非、立ち寄っておきたいものです。
コタン温泉いいですね。ぜひ行ってみたいです
この辺りは見どころ一杯ですよ~