「クレジットカードの不正利用」、たまに耳にするフレーズですが、「まぁ、私には関係がない!」って、本当にそうですか?
先週、私の身に降りかかってきました。
今回は、それがどんな状況だったかについてお伝えしたいと思います。
1. 突然、SMSで下記のようなメッセージが届いたらどうしますか?
[クレジット会社名〇〇〇です。クレジットカードに関するご案内がございます。電話:030‥‥‥‥迄ご連絡をお願いいたします。受付時間10時から17時]
SMSが届いたのは16時15分。この手のメッセージは、トラップの可能性も考えられますが、直ぐに連絡した方がいいと判断して1分以内に発信しました。
コミュニケーターにつながり、「同日1AM過ぎにUSJのチケット(4万円)を購入しましたか?」「立て続けに入れられた同チケット(1.8万円)の注文に関してはコンピューターが不正利用と判断したため決済はできませんでした」。
「その後、洋品店で女性用の洋服(1.8万円)を購入しましたか?」
「数分後、同洋品店で別の注文がありましたが、同じく不正利用と判断され決済は止められました」。
「私が利用したものでない」ことを伝えると、コミュニケーターはそれ以上質問をすることなく、電話の向こうで淡々と処理をしていました。
今までのカード利用歴がクリーンだったからか、典型的な不正利用のパターンだったのかは、わかりませんが、利用についてのヒアリングはいたってシンプル。これ以上の聴き取りはありませんでした。
2. 結局、不正利用されたら損害は誰が払うの?
今回、クレジットカードが不正利用されたことで、疑わしい利用がある場合はコンピューターの判断により自動的に停止されることがわかりました。ところで、実際に不正利用された分に関してカード所有者に支払い義務はあるのでしょうか?
答えは「No」です。
ほとんどのクレジットカードには盗難保険が付帯されているので、利用していない支払いに関しては保険会社が対応してくれます。
今回の不正利用があったのは、深夜1時過ぎ。カード保有者である私に連絡が来たのはその日の午後4時過ぎ。しかも、連絡は電話ではなくSMSで送られてきました。
朝の業務開始後に連絡をくれれば、利用が不正なものであったことが特定でき、USJのチケットを販売する会社に発送を止めることもできたと思います。
そうすれば、不正利用を事前に止めることができ犯罪者に利益が行くことを防ぐことができたばかりか、保険金の支払いをなくすことができたと思います。
連絡するのが遅くなったのは、それだけ不正利用の件数が多くて担当者が対応に追われているということなのか?真偽は不明ですが、クレジットカード会社の対応はそれほど機敏ではない印象でした。
3.クレジットカードが更新される大きなデメリットとは?
不正利用のあったカードは、当然、利用が止められます。
番号を変更しないと、再度不正利用される恐れがあるからです。そのうえでカード番号を変えて再発行されます。
「カードが不正利用されたのは怖いけど、新しいカードが届けば問題ない」と思う人もいるかもしれません。
しかし、実際にはデメリットとなることはたくさんあります。
たとえば、
・新しいカードが届くまでの間、ポイントやマイルが貯められない
・カードを提示することで受けられるサービスの利用ができない
などがあげられます。なかでも一番のダメージは、公共料金や携帯電話、各種支払いの登録している会社のクレジットカード情報を1つずつ変更する手続きをしなければいけないことです。
「紐づけられた支払いって?」と思う方もいると思いますが、水道や携帯電話はもちろん、航空会社の会員情報、アプリだったらBooking.com、Airbnb、Uberなど初期登録したときに設定したクレカを変更する必要があるのです。
今回は、私が日本にいるときに起こったのでカード会社の質問にスムーズに回答することができました。
しかし、これがもし海外旅行中だったら状況を把握する機会もなく、突然クレカが使えなくなっていたかもしれません。
海外旅行中にクレカが停止されたら、死活問題になりかねません。さらに、新しく発行されたクレカを受け取るのに時間がかかる。その結果、利用料金の引き落としができず、アプリが使えない、なんてことにもなりかねないのです。
まとめ
1. カード会社からの連絡には速やかに返信をする
2. 不正利用が行われたとしても、無実であれば損害は保険会社の支払いとなる
3. 再発行されたあとは、引き落とし先として登録したカード情報を変更する必要がある
私の場合、クレジットカード会社からの連絡で、すぐに不正利用に気付いて対処してもらえましたが、なかには被害に気付かないこともあるかもしれません。
クレカの利用履歴を確認して、身に覚えがない支払いがないかどうか確認することが大切です。
