私が自衛隊で勤務していたときは、アメリカや中近東、南極と長期ミッションに参加するたびに家を空けていました。また、早期退職した今も海外に出かけることが多いため家賃を1年分払っても実際に住んでいるのは2/3。
今回は長期間部屋を空ける前に、私が実施していることについてお伝えします。
1.防犯対策
長期間自宅を空けるときに気になるのは戸締りです。しかし、これに関しては普段出かけるときと変わらないので特段注意を払っていません。
しかし、貯金通帳やキャッシュカード、高級時計は金庫に格納するようにしています。簡単に持っていけない場所に移すことで、押し入れられたときの被害を少なくできるからです。金庫を所有していない人でも金目のモノを目につきにくい場所に移すことをオススメします。空き巣は犯行現場に滞在する時間を極力少なくしたいと考えていますから、すぐに見つからなくすることは盗まれないことにつながります。
私がもっとも気をつけていることは郵便受けがいっぱいになることです。2カ月間も留守にすると投入口から便箋やチラシが溢れでる量となり長期間の不在を周りに示すことになるからです。特に年末年始はカレンダーや年賀状が届くので郵便物の量は劇的に増えます。
これに対しては、郵便受けの投入口をテープでふさぎ「郵便物はドアポストに投入」と表記します。ドアポストは内扉を開けておくことで、郵便物が一杯になることもありません。落下地点にトレーやバケツを置いておくことで投入されたモノが汚れることを防ぐことができるばかりか、回収もスムーズになります。
また、日頃から不必要なダイレクトメールが届いた場合、送り主に発送を止めてもらう連絡を小まめにしておくことで、不要な郵便物を減らすことができます。
新聞をとっている方は不在の間、配達を止めてもらわないと数日で玄関付近に新聞が滞積することになり不在を知らせることになるので必ず止める必要があります。
私の場合、大家に不在期間をメールで知らせます。大家が管理のために物件に立ち寄った際に気に掛けてくれる可能性があるからです。
2.不在中の公共料金やゴミ捨て、洗濯について
テレビ番組の予約録画をしたい、冷蔵庫の中に保存しておきたいモノがあるなど、全ての電気を止めることは難しいものです。逆に考えたら、エアコンや照明を消し忘れた場合、帰宅するまで無駄な電気にお金を払うことになります。家を離れる前に消し忘れを確認することは重要な準備になります。ついでに言うなら、Wi-Fiや各種充電器など普段コンセントが差しっぱなしの電化製品を抜くことは待機電力を抑えることができます。
冷蔵庫の中をなるべく減らしておくことも大切なことです。鮮度が落ちるモノを放置しないことは実施しているとは思いますが、ビールや清涼飲料水など冷蔵庫内のモノを少なくするだけで節電が可能です。
生鮮食品と同時に気を付けておきたいのが、ゴミです。
生ごみが室内で2カ月放置されたらどうなりますか?考えたくはないはずです。
自治体で出せるゴミの種類は曜日により定められています。不在になる1週間前から各ゴミを出し忘れないようにするほか、生ごみの回収が終わった後にゴミのでにくい食事メニューにするなど工夫が必要です。
また、洗濯についても済ませておきたいことです。乾燥、たたみまで終わらせる工程を考えると時間を必要とする作業になります。寝具は前々日に、その他は前日に済ませるなど計画的に取り組む必要がります。
乾燥機がない我が家では、お天気と乾燥に使うハンガーの量を考慮して計画的に済ませるようにしています。
3.車両、洋服、クリーニング
バイクはカバーで覆うことで劣化を防ぐようにしています。もちろん強風で飛ばされないようしっかりと固定する必要があります。
また、燃料を満タンにしておくようにしています。所有しているスクーターがエンジンのかかりが悪くなり修理に出したところ、タンク底に水が溜まっていたことが原因でした。燃料タンクの中に空きスペースがあると温度差により結露ができます。それを回避するためには燃料を満タンにして出かけるようにしています。
自転車を所有していたときは、長期不在にするときは、室内に段ボールを敷いて保管していました。盗難防止になるほかに、サビつきを防止することができるのでオススメです。
2~3カ月も部屋の換気行われていないと、カビを発生させることになります。
出かける直前にルーバー窓に空気の入る隙間をつくり、押し入れや各部屋の扉を開けて少しでも風が通るようにしています。
スーツやコートは、クローゼットから出して室内の空きスペースに吊るしています。洋服と洋服の隙間を広げることでカビの付着を防いでいます。
その他として、クリーニングに出した洗濯モノの回収も忘れてはいけません。長期間受け取りに行かないと料金を請求されるお店があるほかに、クリーニング会社が倒産した場合、洋服を回収できなくなるリスクがあります。
まとめ
1. 泥棒に長期不在と悟られないように、郵便受けを一杯にしない工夫をする
2. 家電のつけっぱなしをなくすほかに、洗濯、ゴミ出しを計画的に実施
3. 風雨にさらされるモノはカバーなどで劣化を防ぐ、室内に多少でも風を通す工夫をすることでカビの発生を防ぐ
長期間、家を不在にする前は仕事の他に、出かけることに関する調整をする必要があるので余裕はありません。しかし、留守にする部屋のことを疎か(おろそか)にすると帰宅後に「あらぁ!」的なことになりかねません。
私は旅の前に実施することを一覧表にしてスマホにいれています。皆さんも、出かける前になにをするのか?一度考えてリストにしてみてください。リストを作ると抜けがなくなるばかりか、リストを改良することで作業がどんどん効率的になります。
