億万長者の愛車ホンダ・カブ

ハンターカブ、日本一周ツーリング(西日本・九州)7日目(雲仙→熊本)

死ぬ前に達成しておきたいことの1つに「バイクで日本一周」があります。
この夢を実現するために旅にでました。
バイクは買って間もないホンダ・ハンターカブ。
排気量125㏄、高速道路を走れないため3分割して周る予定です。
今回は西日本、九州、四国を周って日本海沿いで帰宅する予定。
本日7日目、雲仙~熊本までの移動です。

ツーリングのルール
(ア) 期間は5月2日~27日以内。
(イ) 搭載する荷物を減らすためにキャンプ道具なし、宿泊はビジネスホテルか旅館。
(ウ) 出発前の走行距離は500㎞。オイル交換後、初めてのロングツーリング、カブのいい点、悪い点を洗い出してブログにまとめる。

雲の上の避暑地「雲仙地獄」

90年代に噴火が続いたことで全国的に名前が知られた雲仙普賢岳。
昨晩、山道を走行しているとき硫黄の匂いがしているとは思いましたが、宿の直ぐ近くに「雲仙地獄」があり、いたるところから高温の湯けむりが噴出していていました。

地表は硫黄や湯の花の塊がいたるところに転がっているばかりか、地盤の変化により掛けられた橋の土台が傾いているところも見られました。
地表でこれだけの変化があるのですから、地底はその何万倍ものエネルギーがうごめいていることになります。
雲仙温泉は350年前から温泉保養地として賑わってきた歴史ある温泉街です。
日本海軍は元より外国の軍艦が付近に入港したときに行楽地として賑わってきたようです。
特に、ロシア人に人気があり、明治時代にロシア人用のサナトリウムが設置されたのだとか。
前日に立ち寄った食堂のご主人が壁に飾られた古い写真を見ながら説明をしてくれました。

雲仙地獄(撮影:生方正)雲仙地獄(撮影:生方正)

火山を体験できる「がまだすドーム」(雲仙岳災害記念館)

雲仙温泉から約20㎞走行したところに、雲仙普賢岳災害記念館「がまだすドーム」があります。
10年以上、佐世保で勤務している同期が訪問することを勧めていたので立ち寄りました。
この記念館は、1990年~96年まで続いた雲仙普賢岳の噴火の教訓を後世に伝えるために造られた施設です。
雲仙普賢岳の歴史から始まり、噴火により発生した時速100㎞以上で流下する火砕流(かさいりゅう)の恐ろしさが分かる大掛かりな展示物も見られます。
他にも溶岩や灰により埋め尽くされた集落の復興についてなど、とっても貴重なことを学べる施設でした。
特に私が驚いたことは次の4つでした
・ 噴火直後の火砕流は流れが速すぎるので、回避行動をとる暇はないので巻き込まれたら生き残れる可能性は非常に低くい
・ 「私有地を溶岩で覆われてしまった」「巨大岩が飛んできた場合」撤去するのは個人で実施する必要がある。
・ 広い面積を溶岩や火山灰で覆われたら、境界線を示す杭や境界票が分からなくなるため測量をし直すことから始める必要がある
・ 災害後の混乱に乗じての空き巣やスプレー等でいたずら書きをされた事例は少なからずあった。

入場料1050円で自分の知らなかった部分の知見を深めることができたので、とっても安い投資だと思いました。
是非、全国の義務教育修学中の生徒に訪れてもらいたい場所だと感じました。
※「がまだす」とは、この地方の言葉で「頑張る」という意味だそうです

がまだすドーム展示物(撮影:生方正)がまだすドーム展示物(撮影:生方正)

土石流災害に飲み込まれた家が保存されている「みずなし本陣」

「がまだすドーム」とセットで見ておきたいのが「みずなし本陣」です。
「がまだすドーム」から1㎞のところにある道の駅、遠回りにはなりません。
「みずなし本陣」では、土石流災害に飲み込まれた当時の民家の様子を見ることができます。
もちろん、状態を保存するために数軒の家は、小学校の体育館より大きな建物で覆われています。
入場料無料、道の駅のレストランで島原半島の郷土料理「具雑煮」(ぐぞうに)を食べるのもいい機会です。

道の駅「みずなし本陣」(撮影:生方正)道の駅「みずなし本陣」(撮影:生方正)
具雑煮」(ぐぞうに)(撮影:生方正)具雑煮」(ぐぞうに)(撮影:生方正)

島原~熊本、のんびりクルーズ

島原から熊本市内へ移動するには有明海沿いの最短コースを通っても100㎞弱ですがフェリーを使うと60分で移動できます。
大人片道890円、125cc以下の単車を乗せる人は1630円。
体を休めながら船の旅を楽しむことができます。
フェリーのチケットの買い方が普通と異なっていたので記載します。
乗船券を購入するとき、乗せる車両の車検証や標識交付証明書を受け付けに提示しチケットを購入します。九商フェリーは、先にフェリーが接岸する前の駐車場に車両を止めて整理券を受け取ってから受付カウンターにて口頭で排気量を自己申告する流れでした。
利用する側としては合理的で助かりますが、初めてのことだったので戸惑いました。
出港時間ギリギリに港に到着した人は混乱することになると思いますのです、利用予定のある方は事前に電話で確認しておくことをオススメします。

九商フェリー船内(撮影:生方正)九商フェリー船内(撮影:生方正)

日本三名城、熊本城と地震の傷跡

フェリーを使ったことで熊本市内のホテルに15時過ぎにチェックインすることができました。
一杯飲み始めるには早い時間だったので、日本三名城の一つ熊本城に行くことにしました。
熊本城が見られる時間は9~17時(最終入園1630)。
天気は曇りでしたが、市内から近い場所にあるので移動に大して時間はかかりません。
見学するのに一番便利な駐車場は二の丸駐車場です。
2輪車の駐輪料金は2時間まで100円。
平成28年に発生した熊本地震により城の一部が倒壊しましたが、急ピッチで修復作業をすすめているらしく大分傷跡は少なくなっていました。
キレイになった天守閣を見学できることを楽しみにしていたのですが、コロナウイルス感染拡大の影響により臨時閉園。仕方なく二の丸をキレイに眺めることができる加藤神社から城を眺めました。
これだけの規模の城を7年で築城するとは当時の建築技術はもちろん土木技術の高さに驚愕でした。
といっても、工事に入る何年も前から石を集め、瓦を焼いて準備をしていたのでしょうが。
本当ならガイドと一緒に周り熊本城の歴史について聞きたかったのですが、コロナが過ぎ去ったらまたお邪魔したいと思います。

日本三名城のひとつ熊本城(撮影:生方正)日本三名城のひとつ熊本城(撮影:生方正)
熊本地震の爪痕(撮影:生方正)熊本地震の爪痕(撮影:生方正)

まとめ

崩れた城の壁を見れたことにより地震の凄さを知りました。
また、城をキレイな状態で見られること自体がありがたいことだと気づきました。
本日の走行距離は、この旅で一番短い59.9㎞。
熊本に足を踏み入れたことで未踏の都道府県は高知を残すのみ「リーチ」。
夜は、地元の有人と合流して馬刺しを肴に地酒を鱈腹飲みました。

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ABOUT ME
生方 正
生方正(うぶかた ただし) 明治大学サービス創新研究所研究員 高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 海上自衛隊で映像に関する部内教育を受けたのち写真員となり、インド洋給油支援活動、環太平洋合同訓練など多くのミッションに参加。 撮影した写真は、部内は元より、国内外の新聞、雑誌、TVに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資等を実施することで「億」の資産を築く。  入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」をすべて達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 著作:「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」(あさ出版)、「攻めの節約」(WAVE出版) 朝日新聞社Webメディア「telling」にて『ミレニアル女子のための「新しいお金との付き合い方」101のルール』を連載。 オンライン授業Schooでお金に関する授業を担当。 会員数900万人 ママ向けメディア「ママスタセレクト」では、生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」 ラジオ出演:NHK第1「小藪とみちょぱのとりしらベイビー」他 多数 掲載:「PRESIDENT」「女性セブン」「SPA」「日刊ゲンダイ」「マネー現代」「からだにいいこと」「アゴラ」「小学館8760」「AERA」「家主と地主」他 多数 YouTube:「本要約チャンネル」「フェルミお金大学」「越境3.0」「隣の金持ち探偵団」「【特撮と投資】ルネ岩田」「時間管理の専門家 石川和男の 『ビジネスパーソン・チャンネル』」「【沖本るり子の大部屋『著者の本棚』」「インベスターズTV」「朝カツ大盛り!!YouTubeライブ」         

POSTED COMMENT

  1. モーモーさん より:

    噴火、地震など災害からは逃げれないと思ってリスク管理をしなければならないと思いました。普段からの準備が必要だと思いました。

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