死ぬ前に達成しておきたいことの1つに「バイクで日本一周」があります。
この夢を実現するために旅にでました。
バイクは昨年、店頭で見かけて即決したホンダ・ハンターカブ。
排気量125㏄、高速道路を走れないため3分割して周る予定です。
今回は太平洋沿いを北上して青森県から日本海沿いを新潟まで南下。北関東を縦断して帰宅する予定。
ツーリングのルール
(ア) 期間は8月17日~22日。
(イ) 搭載する荷物を減らすためにキャンプ道具なし、宿泊はビジネスホテルか旅館。
(ウ) 出発前の走行距離は5000㎞。今回のツーリングで気づいたカブのいい点、悪い点をブログにまとめる。
「蔵王の御釜」どうしても見てみたかった有名スポット
今回のツーリングの目的は東北の海岸線を走破することです。
しかし、30㎞内陸にある“御釜”(おかま)の存在が気になりました。
”御釜”に寄ると50~60㎞走行距離が延びるためスケジュールがよりタイトになるので悩みましたが、どうしてもキレイな景色がみたくなり立ち寄ることにしました。
“御釜“とは、冬の樹氷で有名な蔵王山の噴火口のことを指します。
噴火口といっても前回、噴火したのは明治28年。火口部は塞がり、雨水や雪解け水が溜まって火口湖(かこうこ)となっています。
切り立った火口壁の下にたたずむ湖は、訪ずれる時期や気象条件により湖面の色が異なることから「五色沼(ごしきぬま)」と呼ばれている不思議な湖です。
日本百名山”御釜”は簡単には見られない
日立市内のホテルをチェックアウトして国道6号線を北上、福島県いわき市で給油。一般国道399号線で内陸に入りながら”御釜”を目指します。
車幅の広く交通量の少ない田舎道を150㎞走行後、残りの26㎞は森の中の一本道を駆け上がる蔵王エコーラインです。
山頂付近に近付くと立ち枯れした大木が目につくようになり寒さの厳しさを伺い知れます。
蔵王山頂に到達するためには有料道路“蔵王ハイライン”を通過する必要があります。
この道路は一般自動車道のため自転車や徒歩で通行することはできません。つまり、エンジン付きの乗り物でないと”御釜”に行くことはできないのです。
わずか1㎞の移動に2輪車390円の通行料金を払うことに抵抗を感じましたが、ここまで来て見ないで帰ることの方が勿体ないと判断して進みました。
料金所を通過したあたりから急激に霧が濃くなり、山頂駐車場に着くと視程は30m。10分歩いて山頂に到達したときには視程20m、湖の存在さえ視認できないうえに強風が吹き荒れていました。
料金所と頂上の標高は200mしか変わらないのに、この天気の変りよう。
恐るべし、蔵王。
仕方なしに、山頂レストハウスで体を温めるために甘酒を注文するもまさかの売り切れ。
ここまで重なると「帰りの道中を気を付けなければ」と逆に気が引き締まりました。
仙台西道路、迂回できない自動車専用道路
朝から6時間かけ移動して通行料まで払ったのに霧で見えなかった“御釜”。
いつの日か再訪することを胸に次の目的地、仙台を目指します。
”御釜”から仙台までの道のりは40㎞。カーブの多い山道のためガソリンの減りの早さに驚きます。
仙台市中心部に近付いたときに困った状態に陥りました。
目の前に「仙台西道路」「この先、自動車専用道路のため125㏄以下のバイクは通行できません」標識が現れたのです。
交通量の多い道路でしたが、路肩にバイクを止めて地図アプリで検索しましたが現在位置から迂回路はありません。
入口までバイクを押して戻ることも考えましたが、勢いよく走行してくる車と逆行することになるので、反って事故を誘発することになりかねません。
警察に見つかれば「区分通行違反」で捕まりますが、選択肢がなかったためそのまま走行することにしました。
幸いにも道路の全長が5.2㎞と短かったため大事には至りませんでしたが、捕まることよりもスピードの速い車の横を走ることに心臓はドキドキでした。
後日、検索したところ、仙台西道路に入る前に何個かの通行区分を示す看板が設置されていることを確認しました。
看板が設置されているのですから、通行区分の異なる道路で事故等を引き起こしたら二輪車側に被があることになります。しかし、初めて走る道路で自動車専用道路の標識を見落とすことなく正しく迂回できる人がどれだけいるのか疑問に思いました。
まとめ
5日間で1800㎞を走行する必要があったためこの日はさらに30㎞走って石巻まで移動しました。
明日は東日本大震災で被災したエリアが10年経ってどのようになっているのか見られるルートを走破する予定です。
本日の走行距離372㎞
蔵王山頂いいですね、一度行ってみたいです♪
カブの旅、いいですね^_^
カブの気ままな旅、最高です!