死ぬ前に達成しておきたいことの1つに「バイクで日本一周」があります。
この夢を実現するために旅にでました。
バイクは昨年、店頭で見かけて即決したホンダ・ハンターカブ。
排気量125㏄、高速道路を走れないため3分割して周る予定です。
今回は横須賀からフェリーで北九州の門司、100㎞自走して別府。
フェリーで四国に渡ったのち、時計回りで一周したあと“しまなみ海道”経由で瀬戸内海を渡り陸路で東京に戻る予定です。
ツーリングのルール
(ア) 期間は9月29日~10月10日。
(イ) 搭載する荷物を減らすためにキャンプ道具なし、宿泊はビジネスホテルか旅館。
(ウ) 出発前の走行距離は7000㎞。ツーリングで気づいたカブのいい点悪い点をブログにまとめる。
「黒沢湿原」日本の重要湿地 in 徳島
宿泊施設から一番近いガソリンスタンドまでの距離は15㎞。
電話で営業時間を確認てから宿泊施設を出発。
残燃料(約1ℓ)で走れる距離は約60㎞。10㎞遠回りして「黒沢湿地」に寄りました。
「黒沢湿原」とは、南北約2㎞、東西200m、東京ドーム8.5個分の広さを誇る「日本の重要湿地500」に選ばれる場所です。
天然記念物の水生植物を含む60種類以上の草花が繁茂しているほかに多くの野鳥の住みかになっているネイチャースポットです。
植物の知見に乏しい私は、固有の動植物の違いを見て楽しむことはできませんでしたが野鳥のさえずりを聴きながら整備されている遊歩道を歩くだけで清々しい気分になりました。
入域料も徴収されないのに訪れる人はごくわずか。
訪れる季節により見られる植物が変わるため、再訪して森林浴を楽しみたいと思いました。
「黒沢湿原」に訪れる際に気をつけたいことは以下の3つです。
⑴ 遊歩道は整備されているが足を踏み外すとドロ沼に落ちることになり
ます。
水面を漂う「みずすまし」を捕まえようと子供が手を伸ばしてバラン
スを崩すこともあります。
⑵ 周辺は蛇が生息するのに適する場所です。
⑶ 「黒沢湿原」までの道は細く曲がりくねっています。
バイクでの移動は快適ですが乗用車だと切り返しが必要な場所もあり
ます。
大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)絶景スポット
バラエティー番組の中で耳にする言葉「大ボケ・小ボケ」。
徳島山中に同じ呼び名の地名が存在しました。
漢字表記では「大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)」。
地名の由来は「大股で歩いても小股で歩いても危険」。
「歩危(ぼけ)」とは「渓流に臨んだ断崖のこと」を指します。
お手本のような険しい峡谷が吉野川の中流にありラフティングやカヤック愛好者から支持をえています。
私が訪れたときも中学校の修学旅行と思われる集団が「キャァーキャァ」言いながらラフティングボートに乗っていました。
川下りの起点となる場所は「West Rivar Statuin」。
広くて整備された駐車にレストラン、コンビニ、アウトドアショップ、お土産屋さんが併設されています。
100円を支払うと展望台から川を間近に眺めることができます。
展望台からの眺めに物足りなさを感じた私は「大歩危小歩危」を眺めるのにベストなポイントを探しました。
場所は、JR土讃線「小歩危駅」近くにある山を1㎞登った道沿いにある小さな展望スポットです。
山と山の間を流れる吉野川を奥まで眺めることができて、川下りするラフティングボートが豆粒に見えるため峡谷の雄大さが際立ちます。
ここは、キツイ傾斜の中腹にあるため細い道のため、車は通ることができても路肩に駐車することはできません。駐車スペースを必要としないバイクだからこそアクセスできる絶景スポットです。
あめご(アマゴ)押し寿司と十割そば
吉野川沿いを走ると「あめご」と書かれた看板を目にします。
気になったので1軒の食堂に立ち寄ったところ「あめご」は吉野川で獲れる淡水魚で全国的には「アマゴ」と呼ばれる魚であることが分かりました。
清流にしか生息しない「ヤマメ」に朱点がついたような外見をしているため「ヤマメ」同様に「渓流の女王」と呼ばれる淡水魚です。
旬は初夏~夏。塩焼きで食べるのが一般的ですが、この辺りは押し寿司にして食す習慣があるので挑戦することにしました。
酢に1日浸すと小骨まで食べられる柔らかさになるため頭ごと完食できます。
汁物として地元名物「十割そば」を注文すると徳島の山間部の郷土料理を同時に楽しむことができます。
吉野川を眺めながら温かいそばを食べながら「あめご」の押し寿司を食べる。なんとも贅沢な時間を味わうことができました。
うだつの町並み in 徳島県美馬市
徳島県美馬市内に伝統的建築物が建ち並ぶ「うだつの町並み」と呼ばれる一画があります。
「うだつ」とは地名ではなく、火災の際に飛んでくる火の粉を防ぐために設けられた屋根上に設置された防火設備のことを指します。
「うだつ」を設置するのには多額の費用がかかることから「うだつがあがらない」=「お金持ちにはなれない」という言葉が語源です。
「うだつの町並み」が建ち並ぶ脇町は、吉野川を利用した藍の積み出し拠点として栄えた場所です。水運業で財をなした豪商達の残した400mの街並みは現在、国指定重要伝統的建造物群保存地区に指定され人気観光地になっています。
個別の邸宅やお店に入るのに入場料が必要な場所もありますが、町を歩くのは無料。
とにかく、インスタ映えする町並みを散策できて疲れたらレトロなカフェに立ち寄る。
2~3時間、100年以上前の町並みに浸れるホットスポットです。
一番お札「霊山寺」(りょうぜんじ)お遍路
お遍路とは、四国に点在する「弘法大師ゆかりの八十八か所の寺を周ること」で煩悩を取り除くとともに功徳やご利益を得るための巡礼です。
全行程は365里(1460km)。車やバイク、自転車で周ることも可能ですが徒歩移動される方が多いそうです。
旅の始まりは徳島県にある「一番お札所」「一番さん」と呼ばれる「霊山寺(りょうぜんじ)」。
西暦1394年に建立された歴史あるお寺は本堂の天井からぶら下がる無数の灯篭に照らしだされる龍の天井画が見モノです。
この寺は、巡礼を始めるのにあたって揃えておきたい「お遍路アイテムの購入」「巡礼上の注意事項」や「お作法」「心構え」等をスタッフから教えてもらう場所です。
もちろん、お遍路さんでなくても参拝することは可能です。
私は、手の空いているスタッフに「どんな方が巡礼に来られるのか?」「地元の方々がどのような目で見るのか」などについてたずねました。
関東で生まれ育った私はお遍路をされる方は「不祥事を起こした政治家が自分を見つめなおすために巡礼する」。このようなイメージをもっていましたが多くの方は「自分探し」や「亡くなった方との気持ちの整理」が多いようです。
まとめ
ガス欠を避けるために宿泊した松尾川温泉。このお陰で徳島県の山奥をゆっくりと観光することができました。
しかし、タイトなスケジュールで周られる方にとって給油できないことはスケジュールを大きく狂わせることになります。山間部を旅行される方は、給油施設の定休日を事前に調べて行動するようにしてください。
本日の走行距離147㎞
大歩危小歩危、ラフティングボートいいですね‥行ってみたいです。夏には最高そうです。ガソリンの給油スポットには注意必要ですね。
是非、家族の団結を強めるためにラフティングに挑戦!よさげですね