億万長者の愛車ホンダ・カブ

ハンターカブ、日本一周ツーリング(四国)10日目(今治~神戸)

死ぬ前に達成しておきたいことの1つに「バイクで日本一周」があります。
この夢を実現するために旅にでました。
バイクは昨年、店頭で見かけて即決したホンダ・ハンターカブ。
排気量125㏄、高速道路を走れないため3分割して周る予定です。
今回は横須賀からフェリーで北九州の門司、100㎞自走して別府。
フェリーで四国に渡ったのち、時計回りで一周したあと“しまなみ海道”経由で瀬戸内海を渡り陸路で東京に戻る予定です。
ツーリングのルール
(ア)  期間は9月29日~10月10日。
(イ)  搭載する荷物を減らすためにキャンプ道具なし、宿泊はビジネスホテルか旅館。
(ウ)  出発前の走行距離は7000㎞。ツーリングで気づいたカブのいい点悪い点をブログにまとめる。

「しまなみ海道」生活道を原付で横断

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」。
瀬戸内海に点在する6つの島を7本の橋でつなぐことで、本州と四国を行き来できるルートです。
自動車専用道路の全長は約60km。自動車やトラックはスイスイと走っていきます。
私が乗っているハンターカブの排気量は124㏄、当然ながら自動車専用道路を走行することはできません。
では、しまなみ海道を横断することはできないのか?というと、地元の方の生活道「原動機付き自転車道及び自転車道・歩行者専用」(自歩道)を使うことで横断することができます。
自歩道の全長は約77km。自動車専用道路と比べると距離は伸びますが、最も海に近い車線を走行できるため、眺望を楽しみながら走れるのです。
特に天気がいい日は、瀬戸内海や島々がとってもキレイに見えるので、横断すること自体が立派なアクティビティとして成立します。
こんなにも素晴らしい体験ができるのに、通行料は通しで500円。自動車専用道路の1/8のコストで横断できるワケですから、原付ライダーは「横断しなければ損」とまでいえるホットスポットです。

「来島海峡展望台」から眺める絶景、「海峡」と「つり橋」

今治市中心街から「しまなみ海道」入口までの距離は5~6㎞。
海道に入る前に、立ち寄っておきたいのが「来島海峡展望台」です。
高台から「来島海峡の箱庭のような自然」と「海峡にかかる三連つり橋が織り成す絶景」を一望することができます。
展望台は「しまなみ海道」入り口から200m坂を上った高台です。
海道を渡る前に、心を落ち着かせ、これから横断する橋や島の偉大さを記憶してから出発するのも悪くない時間の使い方です。

「来島海峡展望台」からの眺める(撮影:生方正)「来島海峡展望台」からの眺める(撮影:生方正)

自転車専用通行帯を目印に「しまなみ海道」を横断

「しまなみ海道」をグーグルマップのナビに従い横断しようとすると、案内されるのは自動車専用道路です。
料金所手前で間違いに気づきますが、その時点で通行区分違反を犯していることになります。
原付や自転車で横断する人は、今治北料金所から1.5㎞北、「糸山公園」付近にある「しまなみ海道、原動機付き自転車道及び自転車道・歩行者専用道路入口」から乗る必要があります。
「しまなみ海道」に続く道路は、道路端の白い路側帯の外側に青いラインが引かれています。
あまり見かけることのないこの青ラインは「自転車専用通行帯」を表しています。
原付で走行する経路もサイクリングロードと重複しているため、標識で分けられている所以外は青ラインが道しるべとなるのです。
この「自動車専用通行帯」の凄いところは、尾道までの到達距離を1㎞ごとに示してくれているところです。バイクで横断する人には、残りの距離を参考に到着時間や消費ガソリンの目途にすることができます。
自転車で横断される方にとっても、500m、1㎞毎に現れるマーキングを目にすることで、進んでいる実感を感じペダルをこぐ励みになると思います。

原動機付き自転車道及び自転車道・歩行者専用道路入口(撮影:生方正)原動機付き自転車道及び自転車道・歩行者専用道路入口(撮影:生方正)
自転車専用通行帯に記されている距離(撮影:生方正)自転車専用通行帯に記されている距離(撮影:生方正)

横断前に済ませておきたい、小銭の準備

「しまなみ海道」を渡るのには通行料を支払う必要があります。
各橋の通行料金は次のとおりです。
・来島海峡大橋・・・200円
・伯方・大島大橋・・・50円
・大三島橋・・・50円
・多々羅大橋・・・100円
・生口橋・・・50円
・因島大橋・・・50円
・尾道大橋・・・無料
渡るときに、橋のたもとに設置されている金属製の集金箱に、現金か回数券を投げ入れる仕組みです。
つまり、唯一料金場が設置されている来島海峡大橋の係員がいる時間以外は、両替できないので橋を横断する前に小銭を用意しておく必要があるのです。
十分な小銭を持っていなかった私は、後半「釣りはいらねぇゼ!」状態で投げ銭をするはめになりました‥‥。
募金のつもりで、多めに支払いたい方は別ですが、横断前に小銭の準備をされることをオススメします。

来島海峡大橋に設置されている料金所(撮影:生方正)来島海峡大橋に設置されている料金所(撮影:生方正)

「しまなみ海道」横断中に立寄りたい観光地

6つの島を経由する「しまなみ海道」自歩道の長さは77㎞。
当然ながら道中に「展望台」「道の駅」「神社」「レモンケーキが有名なカフェレストラン」など様々な見どころが点在します。
全てのところに足をのばしたい気持ちはありましたが、先を急いでいたので訪れる場所を下記の2か所に絞りました。
・道の駅 伯方(はかた)
「伯方の塩」で有名な伯方、広い駐車場や駐輪場が整備されている立派な道の駅です。
車移動の方はもちろん、学校行事で自転車横断する100人規模の団体さんでも休憩が可能な場所です。
私は、お土産に「伯方の塩」を100%使った「塩ようかん」を購入しました。四国の土産であることが分かるうえ、値段が手ごろ、日持ちするからです。
1本200g、15本で3㎏。レンガ2個分、荷物入れの容積が狭くなりましたが、ツーリングの残りは2日。今まで、お土産を何も買わなかったことを考えたら御の字です。

・生口島の名物食事処「ちどり」
生口島(いくしま)瀬戸田地区、名物のタコ料理が食べられる活魚料理屋「ちどり」。
歴史ある店構えにユニークなデザインの大きな看板が目印。
平日なのに店はお客さんで一杯でした。
私は旅の思い出に1番高い3300円の「蛸フルコース」を注文して、お腹一杯堪能しました。
出てきた料理は、生蛸刺、蛸から揚げ、蛸天、蛸酢、蛸飯、蛸わさ、蛸の塩辛、蛸の甘煮等。
店内の壁には、テレビ取材を受けたときに撮った芸能人と店主の写真がたくさん飾ってありました。

瀬戸田町はレモンの生産日本一。次回来ることがあったら、ご主人が考案した1日3組限定の「レモン鍋」に挑戦してみたい。

生口島の活魚料理屋「ちどり」家屋(撮影:生方正)生口島の活魚料理屋「ちどり」(撮影:生方正)
蛸フルコース(撮影:生方正)蛸フルコース(撮影:生方正)

まとめ

最後に「向島」と「本州」を結ぶ「尾道大橋」を渡り「しまなみ海道」を走破しました。
北海道ツーリング中に出会ったライダーが熱く語ってくれた「しまなみ海道」。
1年後に四国一周と一緒に達成できて本当にいい思い出になりました。
コロナが発生したせいで、予定していた世界一周もキャンセルとなり活路を見出した先が国内旅行。どうせ行くなら「カブ」で一周。
原付だからこそ楽しめた「しまなみ海道」、ありがとう、そして「また逢う日まで」
その後、260㎞走行して21時に神戸のホテルに投宿。10月上旬なのに日没後は寒くて震えが止まりませんでした。

本日の走行距離 340km

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ABOUT ME
生方 正
生方正(うぶかた ただし) 明治大学サービス創新研究所研究員/カポエリスタ 高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 海上自衛隊で映像に関する部内教育を受けたのち写真員となり、インド洋給油支援活動、環太平洋合同訓練など多くのミッションに参加。 撮影した写真は、部内は元より、国内外の新聞、雑誌、TVに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資等を実施することで「億」の資産を築く。  入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」をすべて達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 著作:「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」(あさ出版)、「攻めの節約」(WAVE出版) 朝日新聞社Webメディア「telling」にて『ミレニアル女子のための「新しいお金との付き合い方」101のルール』を連載。 オンライン授業Schooでお金に関する授業を担当。 会員数900万人 ママ向けメディア「ママスタセレクト」では、生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」 ラジオ出演:NHK第1「小藪とみちょぱのとりしらベイビー」他 多数 掲載:「PRESIDENT」「女性セブン」「SPA」「日刊ゲンダイ」「マネー現代」「からだにいいこと」「アゴラ」「小学館8760」「AERA」「家主と地主」他 多数 YouTube:「本要約チャンネル」「フェルミお金大学」「越境3.0」「隣の金持ち探偵団」「【特撮と投資】ルネ岩田」「時間管理の専門家 石川和男の 『ビジネスパーソン・チャンネル』」「【沖本るり子の大部屋『著者の本棚』」「インベスターズTV」「朝カツ大盛り!!YouTubeライブ」         

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