昨日は、那覇市内のレンタルバイクを借りて「残波岬」→「沖縄美ら海水族館」→最北端の「辺戸岬」を周り→中部の「恩納村(おんなそん)」のホテルに宿泊しました。
走行距離240㎞。
21時以降、部屋でゆっくりしたとはいえ10時間、寒い中50㏄バイクを運転した疲れはとれません。
本日の天気は晴れ後曇り。昨日より気温が高いとはいえ19時までに150㎞先の那覇に到着する必要があります。
バイクの返却が遅れると5分ごとに時間外対応費用が課金されるため是が非でも帰り着く必要が‥‥。
今回は、50㏄バイクで沖縄中部北側から南側に横断したあと南部を周ったツーリングについてお伝えします。
沖縄観光の定番「万座毛」で地球の息吹を感じる
ホテルを8時半にチェックアウト、最初に目指したのは恩納村中央部の景勝地「万座毛(まんざもう)」。
東シナ海に面した20mの絶壁が続く沖縄海岸国定公園に指定される場所です。
名前の由来は1726年、琉球の王様がこの場所を「万人を座らせるに足りる」と称したことから「万座毛」と呼ばれるようになったのだとか。
レストランやお土産屋が入る「万座毛周辺活性化施設」が開くのは午前9時。
広い駐車場には、観光バスやレンタカーで訪れた観光客が開館を待っていましたが、社内で時間を潰せないバイク乗りは9時過ぎに訪れて丁度いいと思います。
「万座毛」の入場料は小学生以上一律100円。
一昔前まで無料だったので入場料がかかることに不快に思う方もいると聞いたことがありますが、気持ちよく見学するのに必要な歩道の維持整備費であると考えれば安いと思いました。
万座毛の一番の見どころは“像の横顔に見える切り立った断崖”です。
海に突き出た部分が波に浸食され削りだされた巨大像。
自然が何千年もかけて造りあげた作品を見ることで「地球の息吹を感じられる」場所です。
1000年後は像の鼻が折れて別の形になっているのかもしれません。
沖縄本島から車で行ける離島の離島「伊計島」
「万座毛」から県道104号線を使って島を横断。
沖縄本島の南側に移動したあと伊計島を目指します。
沖縄の主要移動手段は自家用車。道の広い2車線道路を走る乗用車は「高速道路」と勘違いしているかのようなスピードで追い抜いていきます。
50㏄バイクに乗り慣れていない人はとっても運転するのが怖いと感じると思います。
伊計島(いけいじま)は沖縄本島から橋で結ばれている「平安座島(へんざじま)」の先にある「宮城島(みやぎじま)」のさらに先にある離島です。
周囲7.49km、人口230人、主要産業はサトウキビ栽培と漁業。
透明度の高いビーチがあるため観光客に人気のリゾート施設もあります。
島内一面はサトウキビ畑が広がっていますが、その中に県内最大の竪穴式住居跡が残る「仲原遺跡(なかばるいせき)」があります。
縄文遺跡と聞くと長野や山梨、それよりも緯度の高い場所をイメージしますが南の島にも住居群落があったことに驚きました。
入場料もとられない代わりに看板も出ていないので、意識して行かなければ通り過ぎてしまいます。
主要道路から2~3分寄り道しただけで行ける場所にあるので是非立ち寄ってみてください。
古民家食堂「ていーらーぶい」【浜比嘉島】
「伊計島」に行った帰り道「平安座島」から南に見える路線延長2㎞の橋の先にの島が気になり立ち寄りました。
「浜比嘉島(はまひがじま)」の人口は500人、半農半漁の昔ながらの集落が残る素朴な離島です。
バイクで島を周ったあと立ち寄ったのは古民家食堂「ていーらーぶい」。
築90年のしっかりした建物と手入れされた庭が魅力的な食堂です。
ランチメニューは「ていーらーぶい汁膳」税込1650円一択。
ご飯は「もずく入り炊き込みごはん」か「もずくの佃煮のせごはん」。
汁は「豚もつ汁」か「ソーキ汁」から選択することができます。
サイドメニューは「ふーチャンプル」「ジーマーミ豆腐天ぷら」「もずくソーメン」、デザートは「紅芋の餅」がついていました。
使われている素材は地元で採れた無農薬野菜。本格的な郷土料理がこの値段で食べられるのは本当にお値打ちです。
「ていーらーぶい」に立ち寄るためにわざわざ来島する方がいるのも納得でした。
※「てぃーらぶい」とは沖縄方面の言葉で「ひなたぼっこ」
世界遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」
御嶽(うたき)とは、祭祀(さいし)を取り行う場所のことを指します。
地元の方に神聖な場所として崇められている沖縄各地にある施設です。
斎場御嶽は16世紀、琉球王朝が最高聖地として崇めていた「久高島」を見下ろす小高い丘を”最高位の御嶽”として大切に祀られていた場所です。
歴史的価値があることから2000年12月、首里城と共に世界遺産に認定された場所です。
入場料は大人300円。
駐車場に車を停めて400m坂を上るアクセスのよくない場所ですが、多くの人が訪れています。
派手な展示物は皆無、在るのは「木々と岩々」と地味ですが、とっても厳かな空間なので無駄口を叩いて周る観光客は皆無です。
琉球王朝に関する知見がない私は歴史的貴重性に価値を見出すことができませんでしたが、ただならぬ雰囲気を感じられた貴重な場所でした。
沖縄本島の南東に位置する「知念岬」の直ぐ近くにあるため、セットで周ると効率のいい観光スポットです。
平和祈念公園、ご先祖様に感謝する場所
沖縄本島南部にある平和記念公園の正式名称は「沖縄戦跡国定公園」
広大な公園内に沖縄戦で亡くなられた方々の氏名が刻まれた「平和の礎」、戦没者の鎮魂と永遠の平和を祈る「平和祈念像」等が設置されています。
平和祈念資料館で展示されている沖縄戦の写真や遺品も見学したかったのですが時間の都合により断念しました。
沖縄というと南のリゾートを思い浮かべますが、77年前は激戦地であり多くの方々が大変な思いをした場所。
現在、平和な生活が送れているのは、先代の方々のご苦労があったお陰で、ご先祖様のご苦労に気づける場所です。
「キレイな公園だった!」で終わらせるのではなく、戦争があった歴史を振り返り、平和に感謝する機会にしたいものです。
まとめ
平和記念公園に立ち寄った後、ナビを頼りにレンタルバイク屋まで到着することができました。
この日の走行距離は165㎞。前日と合わせると405km。
レンタルバイク2日間の料金3120円、ガソリン11ℓ=1650円。
5千円足らずの交通費で島一周ツーリングを楽しむことができました。
バイクのコスパの高さと、沖縄の素晴らしい観光地に満足の2日間でした。
沖縄滞在期間:2021年12月1日~8日
沖縄料理、美味しそうです^_^ 健康にも良いかもと思いました。沖縄行きたいです
沖縄は長寿の島ですから、健康にいい料理や環境が整っていると思います!