1位:雪月花廊【喜茂別】
北海道で1番名の知れたライダーハウス「雪月花廊(せつげっかろう)」。
場所は札幌市内から100㎞南西方向にある喜茂別町。
小学校だった校舎を改修して2006年に宿泊施設として営業開始。
90mを超える廊下の移動はキックボードを使う。建物が大きいうえに自前の体育館完備。
他のライダーハウスが真似できないスケールの宿です。
広い裏庭には小川が流れていて、釣りや焚火、キャンプをすることも可能。
経営は、料理上手の「かかさん(おかあさん)」。
お人柄が素晴らしいため毎年長期滞在する常連客が草刈りや施設修繕を実施。
面白いと思ったゲストが作業に加わり施設が良くなる助け合い精神に溢れるライダーハウスです。
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・自然に囲まれた素晴らしい環境で過ごすことができる。
・カフェレストランで提供される食事がうまい。
・有名な宿であるが故に、日本一周中の旅行者が立ち寄ることが多く、面白い話を聞ける。
・カフェスペースで宿の子供や他のゲストと共にUNOやカードゲームを楽しむことができる。
デメリット
・買い物できる店まで遠い。
・建物が古い、掃除が行きとどいていない部分がある。
・浴室が狭い、入浴時間が限られているので他のゲストの利用状況を見ながらタイミングを見計らう必要がある。
【住所】北海道虻田郡喜茂別町中里392
【宿泊】朝夕2食付き相部屋雑魚寝2500円(寝具あり)、素泊まり1000円(寝具あり)、初回に発行されるライダー会員証500円(旅を辞めるまで有効) キャンプ場としても利用可能
【期間】ライダーハウスは5月~10月末 ホテルとしての営業は通年
【その他】Wi-Fi(強)、洗濯機利用100円 、冷蔵庫・電子レンジあり
2位:レッドバロンバイクステーション【稚内】
全国に300以上の店舗を持つ二輪販売業者レッドバロンは全国に4か所だけ整備工場付き宿泊施設(バイクステーション)を運営しています。
羽幌から日本海オロロンラインを130㎞北上して「宗谷岬」に行く経路でレッドバロンの看板を発見。オイル交換が必要なタイミングだったので立ち寄りました。
施設内を見回すと宿泊できるバイクステーションであることに気付いて宿泊料金を尋ねると、個室2200円、大部屋1650円。
メンバーはビジター利用の半額の値段で利用できるので即決しました。
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・バイクを屋内、屋根付き駐輪場に止めることができる。
・施設が広く、整理整頓が行きとどいている。
・シャワー室にはシャンプー、ボディーソープ。洗濯室には乾燥機、靴乾燥機、洗剤まで常備。
・簡単な調理ができる広いキッチン完備。
・無料洗車場に高圧洗浄機、カーシャンプーが準備してあり本格的な洗車が可能。
デメリット
・大部屋はアルミロールシートがあるだけで寝具がない。
・レットバロンでバイクを購入していない人は料金が倍。
【住所】北海道稚内市声問4丁目27−4
【宿泊】会員価格:個室2200円、同室利用1870円、大部屋1650円、テント泊550円
【期間】営業は7月~9月
【その他】Wi-Fi(中)、冷蔵庫・電子レンジあり
3位:ちとせライダーハウス【千歳】
苫小牧から30㎞北にあるゲストハウス。フェリー利用者が旅を始めるのにも終えるのにも便利な場所にあります。
建物は古い一軒家ですが室内は掃除が行きとどいているため気持ちよく過ごせます。
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・宿の駐輪場は重量のあるバイクでもスタンドが土にめり込まないように地面に石が埋め込まれている。または、木の板を地面に敷くことで強風による転倒を避けられる。
・玄関スペースに靴置き、レインコート等をかけるパイプハンガー、ヘルメットや荷物置を置くラックが設定されているので寝るスペースを有効活用することができる。
・19時45分、苫小牧着のフェリーで来館する宿泊客は、部屋が分けられているため、早目に就寝する人の迷惑にならない配慮がされている。
・宿泊費を抑えることができる。
デメリット
・シャワーブースがないため入浴するのに5分歩いた銭湯(春日湯・420円)に行く必要がある。
・スタッフが常駐していないため16時のチェックイン前に入室できない。
【住所】北海道千歳市春日町4丁目1−2−1
【宿泊】相部屋雑魚寝1300円、貸毛布200円
【期間】営業は5月~10月
【その他】Wi-Fiなし、冷蔵庫・電子レンジあり
4位:ライダーハウスカフェPit【帯広】
帯広にある人気ライダーハウス。
宿泊費の支払い方は、名前を書いた紙と必要金額を同封して玄関に設置されたポストに投函。
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・屋根付きの広い駐輪場に駐輪できるので雨の日も濡れずに荷物の出し入れができる。
・リビングで旅人同士の情報交換ができる環境が整っている。
・大人気ジンギスカン屋「有楽町」まで徒歩1分。
・宿泊費を抑えることができる。
デメリット。
・2段ベッドが設置されている1部屋以外は雑魚寝。
・共有部の掃除がいい加減。
【住所】北海道帯広市西23条南1丁目32−1
【宿泊】相部屋雑魚寝1000円(寝具等なし)、シャワー100円、寝具300円
【期間】営業は7月~9月
【その他】Wi-Fi(中)、冷蔵庫・電子レンジあり
5位:ライダーハウス丘の館【美瑛】
北海道らしい美しい景色が広がる「美瑛」。
タバコのCMに使われたことで有名になった「マイルドセブンの丘」の近くにある古い建物を改修して2021年にオープンしたライダーハウス。
開業して間もない宿にもかかわらず、出会った多くのライダーに宿泊することを勧められました。
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・手作りサウナ、五右衛門風呂がある。
・家主のお人柄が朗らか。
・旅行者の口コミにより日本一周中の旅行者が集まるため貴重な旅話を聞くことができる
・家主の友人が30年かけて収集したコカ・コーラ関連商品が見られる(入館料:300円)
・宿泊費を抑えることができる。
デメリット
・ご主人がヘビースモーカーのため喋るときに副流煙を吸うことになる。
・夏に大発生する前翅長が10㎝近くある蛾(クスサン)が電灯の明かりに吸い寄せられ窓に集まってくる。
【住所】北海道上川郡美瑛町美田 第二
【宿泊】相部屋雑魚寝1000円(寝具等なし)、五右衛門風呂500円
【期間】営業は7月~9月
【その他】Wi-Fiなし、電子レンジあり
6位:ライムライト【函館】
「函館でオススメのライダーハウスは?」と尋ねると多くのベテランライダーが「ライムライト」と答えが返ってきます。
函館駅徒歩12分。函館山ロープウェイ、教会郡、赤レンガ倉庫へ徒歩で行けるロケーションです。
建物、内装が古く快適性は落ちますが、1泊1500円で札幌市内に泊れるコスパを考えると宿泊する価値は十分あります。
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・経営しているご夫婦の人柄が朗らかで、チェックイン開始14時前に到着しても快く受け入れてくれる。
・多くのマンガ本が常備してあるので長期滞在者が時間を潰すのに困らない。
・ベッド数が多いため余程の事態が起きない限り宿泊可能。
・高級なバイクを外に駐輪したくない、雨に濡らしたくない人は屋内駐輪可能。
・宿泊費を抑えることができる。
デメリット
・建物も内装も古めかしい。
・リビングがテーブル、座布団なのでくつろぎづらい。
・シャワー、暖房が有料。
・室内に小型犬がいるのでアレルギーある方には向かない。
【住所】北海道函館市栄町5−1
【宿泊】1500円、屋内駐輪500円、野外駐車無料、コイン式シャワー10分100円
【期間】営業は基本的に通年
【その他】Wi-Fi(中)、冷蔵庫・電子レンジあり
7位:カフェ&イン吉里吉里(きりきり)【羽幌】
小樽~稚内を結ぶオロロンラインの中程、羽幌町(はぼろちょう)に在る宿泊施設。
町が小さく競争原理が働かないため羽幌町内で1泊2000~3000円で泊れる宿は皆無です。
その中でも良心的価格で泊れるのが日本一周、北海道一周の旅行者に愛用されている「カフェ&イン吉里吉里」。
特に自転車で旅行している人に人気の宿です。
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・小洒落たコテージ風の建物。掃除が行きとどいているので快適に過ごせる。
・希望者は日没前に夕日が見える場所に送迎してもらえる。
・夕食は、焼尻島産のサフォーク羊や地元で獲れた新鮮な海産物が食べられる。
・羽幌温泉サンセットプラザに行くゲストは無料送迎あり。
・基本的に1泊2食付きだが、始発フェリーに乗るなど朝早く出発する人は朝食を断ることも可能。
デメリット
・オーナーであるご主人の態度が横柄で宿泊に関する質問も聞きづらい。
・チェックイン開始時間15時が厳格に守られている。
・客室の照明が暗い。
・他のゲストさんとの接点が持ちづらい空気。
【住所】北海道苫前郡羽幌町栄町106−4
【宿泊】個室1泊2食7700円、1泊夕食付7040円
【期間】営業は通年
【その他】Wi-Fi(中)
8位:ライダーハウス小樽【小樽】
大部屋にせんべい布団が敷かれている、
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・チェックイン前の到着でも快く受け入れてくれる。
・屋根付き駐車場にバイクを駐輪できる。
・小樽駅徒歩2~3分の便利な立地。
・家主が面白い。
・常連さんが多く、旅の情報を集めやすい
・宿泊費を抑えることができる。
デメリット
・建物も内装も古くてくたびれている。
・寝具はあるが煎餅布団、シーツ無し。
・広い部屋で雑魚寝スタイルなのに消灯時間定まっていない。
【住所】北海道小樽市稲穂2丁目19−10
【宿泊】相部屋雑魚寝1500円(寝具あり)
【期間】営業は7月~9月
【その他】Wi-Fiなし、冷蔵庫・電子レンジあり
9位:ライダーハウスぬのべ【富良野】
宿泊場所が少ない富良野周辺で宿泊料金が安い施設だったので予約して行ったらボロボロの一軒家。
電気も灯っていなかったため本当にこの建物なのか不安になりながら周囲を見回すと、数十年前に設置されたボロボロの看板が目に入りました。
2度と泊まることはないと思うが、長い人生において貴重な経験ができた宿。
※「ぬのべ」とは妖怪の名前ではなく、地名から取っている。
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・お客さんの予約が入るのは3日に1~2人なので、一人で利用できる可能性が高い。
・宿泊費が安い割にクッションの効いたキレイな布団で寝ることができる。
・周辺相場と比較すると宿泊費が安価。
デメリット
・看板がボロ過ぎて本当に宿泊施設として営業しているのか不安になる。
・日没後の到着は、室内が真っ暗なため部屋の構造、照明のスイッチが分らなくて困る。
・お化けが出てくるような雰囲気の室内。
・シャワーを使うための給湯設備が古すぎて説明書はあるが、操作方法に戸惑う。
・世話を焼くのが好きな家主のおばあさんの話が長い。
・費用を抑えられるが女性1人の宿泊はオススメしない。
【住所】北海道富良野市布部一
【宿泊】相部屋2000円(寝具あり)
【期間】家主次第
【その他】Wi-Fi(なし)、電子レンジあり、コイン式ガスレンジあり
10位:駅北ハウス【札幌】
札幌駅から徒歩10分、場所的には悪くないが色々と問題を抱える宿泊施設。
安さに釣られて予約をいれるととんでもないことになります。
利用者は事前情報を確認した後、納得したうえで予約を入れる必要があります。
一番の元凶は、予約を受ける際、ご主人がネガティブな問題について話さないこと。
年に数十件はトラブルが発生していると思います。
宿泊して感じたメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
・チェックイン時間より早く到着しても受け入れてくれる。
・バイクを屋内に保管することができる。
デメリット
・看板が設置されていないため建物を特定しづらい。
・キッチンの蛇口以外、水が出ないため洗面、歯磨きは備え付けのペットボトルを利用。
・お風呂やシャワーが使えない。
・部屋がカビ臭い。
・ゴミは捨てられないので持ち帰り。
・「Wi-Fi使えますか?」と質問すると「駅に行ったら使える!」と回答される。
・一番困ったのはトイレを流す時、ペットボトルの水を水洗タンクに入れてからレバーを回す必要があること。
【住所】北海道札幌市北区北13条西1丁目1−2
【宿泊】相部屋3000円(ベッド・寝具あり)
【期間】営業はオーナーの気分しだい
【その他】Wi-Fi(中)、電子レンジあり
まとめ
ライダーハウスの多い北海道ですが、人口34万人を超える「旭川」では、見当たりませんでした。
また、「焼尻島」「天売島」などの離島にもありません。
ライダーハウスが密集している場所は「美瑛」。それ以外の地域は1~2軒あればラッキー。なければ、ホテルかキャンプ場を利用することになります。
ライダーハウスを利用する方の参考になるように宿泊施設のデメリットについて触れました。
しかし、寒いシーズンに集客できない、儲からないライダーハウスを営業してくれているだけでありがたいことだと考えます。
高齢の家主が古屋を改修して営業している所が多いため、10年後に運営している宿は多くないはずです。
閉鎖されていくことは仕方ありませんが、できる限り通ってみたいと思います。
北海道に滞在した期間:2022年8月25日~9月7日
低コストで泊まれる宿って以外とあるのですね。
生方さんは、20代の頃から、船など様々な環境で生活された経験があるので、相部屋などでもokなのかもですね^_^タフな身体と精神、羨ましいです
モーモーさん、お言葉恐れ入ります。
第1位は間違いなく雪月花廊だと思います。
あと稚内ならみどり湯、斜里なら水の学校、根室ならインディアンサマーカンパニーも面白いと思います。
他の方も1位評価していて安心しました。
北海道 ライダーハウス ベスト10 面白く大変参考になって 特にプラス コメントとマイナス コメントがなかなか面白い表現ですな
諸行無常さん、参考になったら幸いです(感謝)