北海道1人旅、レンタルバイクで周るグルメと観光!

北海道ツーリングで直面したゴミ問題の原因はどこに?

「北海道では旅行中にゴミが捨てられなくて困る」
よく耳にすることであり、私も困った経験があります。
しかし、店側にも言い分があり、色々な所でゴミ箱が撤去された結果、ゴミ箱を設置しているお店に集中して捨てられ処分がするのが大変になるようです。
自転車で北海道一周している人は、ゴミ持ち帰りのキャンプ場に連続すると、かなりの量のゴミを持ちながら自転車をこぐことになります。彼らのモラルが保たれているうちはそれでも困りませんが、数人が道に投げ捨てるようになると「窓割れ理論」のようになり、大多数が困ることになることが心配です。

割れた窓を放置していると他の窓も割られやすくなり、割れた窓を放置せずに修理しておけば、次に窓が破られることはない。

旅人にも親しまれる「セイコーマート」の理由は安さと品揃え

海鮮料理にトウモロコシ、じゃがいも、メロン、オイシイ物が一杯の北海道。
毎回、レストランに入ってゆっくり食事ができるわけではありません。先を急ぐときや周辺に食堂が見つからないところではコンビニを使います。
北海道のローカルコンビニといったらセイコーマート。
道内の出店数は、コンビニの強者「セブンイレブン」を抑え堂々の1位。1000店以上の店舗数を誇り、道民に「セコマ」「セイコマ」と呼ばれ親しまれています。
安くて豊富なPBブランドもならんでいるほか、100円前後で買えるお惣菜や店内調理されたお弁当がオイシイと評判です。
知床の温泉で知り合った大学生3人組は、毎回、セコマの各種パスタ、焼きそば、焼うどんをローテーションさせることで1回の食事を100円強に抑えているといっていました。

また、セコマはお酒を取り扱っているので、宿泊施設の近くにあると凄く助かります。
Go Toキャンペーン関連でもらった地域共通クーポンで、お酒やおつまみを購入することができたことには驚きました。

セイコーマートの看板(撮影:生方正)セイコーマートの看板(撮影:生方正)

「セコマ」の弱点はゴミ箱が設置されていないこと

とっても助かるセイコーマートですが、1つ大きな問題を発見しました。
ツーリング中に小腹が空いて立ち寄ったセコマで唐揚げを注文、美味しく頂いた後にゴミを捨てようと店外や入り口付近にあるはずのモノを探しても見当たりません。仕方なくレジで「ゴミ箱はどこですか?」と尋ねたところ、店員の回答は「このお店は設置していません!」。
想定外の回答に本当にビックリしました。
私は幸い、レジ内にあった店員用のゴミ箱を見つけ捨てさせてもらいましたが、旅行者が商品を購入して捨てる場所がなければ、宿泊施設まで持ち運ぶことになります。
「コンビニにゴミ箱が設置してあることは当たり前」と思っている人は多いと思いますが、設置されていないお店も存在します。
購入した商品から出たゴミは、販売した側で引き取るのが当然と考える人も少なからずいると思います。その中の少数は、店の横にポイっと捨ててしまう人もいないとは限りません。
観光が売りの北海道にゴミが散乱していたら、遠くから来た人はガッカリすると思います。とくに、外国人に見せたくありません。

セイコーマートの唐揚げ(撮影:生方正)セイコーマートの唐揚げ(撮影:生方正)

ゴミを捨てる場所が少ない北海道、ライダー、チャリダーは持ち歩いている

「セコマゴミ箱問題」の存在を知ったのは、宿で出会ったライダーの方との会話の中で出たからです。「結構な数の旅人がゴミの処理に困っている」と聞いたので、先日利用した店にゴミ箱がなかったことは、たまたまでないことが解りました。
コンビニがゴミ箱を設置することは、スペースの問題やゴミ袋、人件費がかかることで設置したくないことは解ります。
しかし、コンビニの語源は「コンビニエンス」つまり「利便性が高い」。店で購入した商品から出るゴミを捨てられないことは利便性が高いことなのでしょうか?
利用者にとって大きなデメリットになっていると感じたため、それ以降、セブンイレブンを利用するようになりました。

まとめ

セコマがゴミ箱を撤収したのには、道の駅や公共の施設がゴミ箱を撤去したことが原因のようです。大型の商業施設がモノだけを販売してゴミは捨てさせない。捨てられないゴミはコンビニなどの小さな施設に集積される。
自分の店で販売してもいない商品のゴミを押し付けられた店はたまったもんじゃないのでゴミ箱を撤去する。このようなスパイラルがあったことが見えてきました。
旅行者からしたら、北海道で買った商品のゴミは北海道で処分して欲しい。業者からしたら、自分の店で買ったモノだけにして欲しい。こんなジレンマがゴミ箱を撤去される原因のようです。
3方よしの解決策は思い浮かびませんが、モノを買ったら購入先でゴミを引き取ってもらい、それ以外は仕方ないので宿までもって歩く。
北海道の美観が損なわれイメージが壊れるまえに行政は手を打って欲しいものです。

写真提供 Instagram:chiromi_witch

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生方 正
生方正(うぶかた ただし) 明治大学サービス創新研究所研究員 高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 海上自衛隊で映像に関する部内教育を受けたのち写真員となり、インド洋給油支援活動、環太平洋合同訓練など多くのミッションに参加。 撮影した写真は、部内は元より、国内外の新聞、雑誌、TVに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資等を実施することで「億」の資産を築く。  入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」をすべて達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 著作:「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」(あさ出版)、「攻めの節約」(WAVE出版) 朝日新聞社Webメディア「telling」にて『ミレニアル女子のための「新しいお金との付き合い方」101のルール』を連載。 オンライン授業Schooでお金に関する授業を担当。 会員数900万人 ママ向けメディア「ママスタセレクト」では、生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」 ラジオ出演:NHK第1「小藪とみちょぱのとりしらベイビー」他 多数 掲載:「PRESIDENT」「女性セブン」「SPA」「日刊ゲンダイ」「マネー現代」「からだにいいこと」「アゴラ」「小学館8760」「AERA」「家主と地主」他 多数 YouTube:「本要約チャンネル」「フェルミお金大学」「越境3.0」「隣の金持ち探偵団」「【特撮と投資】ルネ岩田」「時間管理の専門家 石川和男の 『ビジネスパーソン・チャンネル』」「【沖本るり子の大部屋『著者の本棚』」「インベスターズTV」「朝カツ大盛り!!YouTubeライブ」         

POSTED COMMENT

  1. 宇海 より:

    北海道のゴミの問題はこの記事を読んで初めて知りました。
    ゴミを運びながらの旅は大変だと思いました。

  2. ゴミは自分で より:

    道内のゴミマナーはひどいものでした。確かにその店とは関係のないゴミが捨てられたりしているのはよく見る光景で、観光シーズンのコンビニの外に置かれたゴミ箱は目を覆いたくなるような惨状でしたからね。自衛策で店内にゴミ箱を置く店舗もあります。セコマも店によっては外置きの店舗もありますよ。これだって使い方次第では撤去も余儀なくされるでしょう。ゴミを捨出るためだけに立ち寄るのですが、当然です。今は、公園のゴミ箱に大量のコンビニ袋が捨てられています。こんな使い方をされた結果が現状です。

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