2022年夏、天候不良で雨天が多い北海道ツーリング。
一周することを諦め、雨が降らない場所に移動して観光、宿泊することにしました。
本日の目的地は函館。現在地、小樽から函館に向かう経路上に長万部(おしゃまんべ)があることに気付きました。
長万部と言ったら8月上旬、神社の敷地内から30~40mの水柱が突如出現したことで日本中を驚かせた場所です。
現場である「飯生神社」を検索すると国道5号線から200m入れば行けることが分かったので立ち寄ることにしました。
今回は、地元で自然災害として扱われていた「長万部の水柱」についてお伝えします。
「地球の息吹」5㎝の穴から立ち登る30mの水柱
小樽から140㎞南下、長万部町に到着。
水柱が立ち上がる神社入口に近付くと警備員が、車両で来た見学者を500m離れたスポーツセンターに誘導しています。
駐車場は空きを探せば見つかる程度の混み具合。他県ナンバーの車両がひっきりなしに出入りしていたので人々の関心の高さを伺い知れました。
500m離れている駐車場で水柱の轟音が聞こえ、300mに近づくと木々より高く吹き上がる水柱が視認できました。
間近で見られる神社裏側は、立入り禁止ロープが張られ、振動する地面から見物者20~30人が各々写真を撮っています。
直径5㎝の穴からこれ程の水柱が噴出し続けているのですから地球の息吹の力強さに驚愕しました。
地元住民の苦悩「騒音」「振動」「腐食」
通りがかりの見学者は20~30分で立ち去れますが、地元の方は引っ越すワケにも行きません。
24時間鳴り響く轟音と一緒に発せられる大量の温泉水と可燃性ガスの被害を受け続けることになります。
硫黄成分を含むしぶきがかかり続けると、植物は枯死(こし)、家屋や車などは腐食が進みます。
なにより、轟音に邪魔され安眠はできないでしょうし会話も大声じゃないと成立しません。
地元では、災害という認識で排水、防音対策、避難所の設置に当たっていました。
静寂を取り戻した長万部
町は4300万円の対策費を計上することを決定しました。
しかし、9月24日、水柱が突如止まり、静寂を取り戻しました。
10月20日には「噴出水採取装置等」を設置したため、再度圧力がかかっても水柱が上がることはなくなったようです。
地元で暮らす方のことを考えるとまさに吉報です。
それと同時に、勢いある水柱が上がる姿を観ることはなくなったことになります。
つまり、水柱の上がっていた50日は貴重な時期だったことになります。
まさに、天候不良がもたらした好機でした。
確かに、水柱も公害になるかもですね しかし
見られただけでも幸運かもですね
羨ましいです
はい、本当にラッキーでした!