排気量125㏄のハンターカブで北海道ツーリングに挑戦しました。
東京から茨城県の大洗まで自走したのちフェリーで苫小牧に移動。
道内を一周する予定でしたが悪天候が続いたため雨天を避けて観光地を周遊しました。
今回は、喜茂別にある有名ライダーハウス「雪月花廊(せつげっかろう)」にて嵐をやり過ごした経験についてお伝えします。
移動も楽しめる北海道の景観
悪天候に見舞われた2022年夏の北海道。
天気予報を確認すると今晩から3日、激しい風雨に見舞われる予想。
ホテルに籠ってやり過ごすくらいなら「200㎞移動して『雪月花廊』で過ごした方が有意義に過ごせるはず」と考え移動を開始しました。
「雪月花廊」とは2020年に北海道を周遊したときに1番過ごしやすかった喜茂別にあるライダーハウス(ライハ)です。
現在地の函館から目的までの道中は、草原に転がるグラスボール、キタキツネ注意の道路標識、放牧された牛など、北海道ならではの景観を楽しむことができます。
洞爺湖の眺めを独り占めサイロ展望台
移動ついでに、10㎞程遠回りして「洞爺湖(とうやこ)」に立ち寄りました。
洞爺湖は東西約11㎞、南北約9㎞、日本で3番目に大きなカルデラ湖です。
中心にひょっこりと浮かんだ直径3kmの大島がいいアクセントになる風光明媚な場所。2008年7月に国際会議サミット会場になったことで世界的に注目を集めた場所です。
湖を見渡せる、サイロ展望台は多くの人で賑わっていましたが15分後には波が引くようにいなくなり貸し切り状態になりました。多くの来場者がツアーバスの団体客だったようです。
私は、誰も座っていないベンチで温かいコーヒーを飲みながら飽きるまで景色を眺める贅沢な時間を過ごしました。不思議とこんな時間の使い方をすると「〇〇に行った」という消化試合ではなく、一生の思い出になるのです。
時間の制約なく一人で気ままに移動できるバイク旅行の素晴らしさと、実現させるのに必要なコストの低さに改めて感謝できた時間でした。
体育館付きライダーハウス【喜茂別】
午後4時、喜茂別のライハ「雪月花廊」に到着。
ロングステイのお客さんくらいしかいないと思ったら、嵐を避ける目的で集まったライダーで一杯でした。
広い庭では、九州から訪れたベテランライダーが草刈りの真っ最中。この宿は常連ゲストが滞在中に腕に覚えのある作業を済ませ満足して旅立って行く、多くの支持を得ている不思議な宿なのです。
私が荒天を避けるためにこの宿泊施設を選んだのは、建物に囲まれた強風を避けられる場所にバイクを停められる。体育館で身体を動かすためでした。
元小学校を改修した施設なので、体育館はバスケットボールやトランポリン、一輪車やバトミントン、バレーボールなどの遊具を使うことができます。
ボクシングをしているゲストはシャドーボクシングを私はブラジルの格闘技カポエラーの練習、皆でバスケットボールをするなど、他のゲストと汗を流すことができました。
「雪月花廊」レトロカフェ
「雪月花廊」が北海道のライハの中で特に有名な理由は、宿を営む「かかさん(おかあさん)」の料理が旨いことがあげられます。
素泊まり1000円で宿泊できますが、2食付けても料金3000円。
宿泊客は朝夕、美味しいアラカルトメニューをお腹いっぱい食べることができるので食事は付けた方が得だと思います。
また、食堂は日中カフェとして営業、地元ルツル豚のバラ肉を使った「ルスツ豚丼」800円、「季節のパスタ」700円、「タコス」2個500円なども注文できます。
近くの農家さんが定期的に野菜の差し入れをしてくれることもあり、リーズナブルな価格設定で助かります。
※初回にライダー会員証の発行代500円
20年ぶりに挑戦したババ抜きで大笑い
午前は体育館で汗を流し、昼はカフェでルツル丼、午後はレトロカフェで談笑、話のネタが切れた頃「UNOしようゼ!」の掛け声でカードゲーム開始。
UNOが飽きたらババ抜き、20年ぶりにカードゲームに興じて腹の底から笑いました。
嵐が来たからこそ味わえた至福の時間です。
似たような嗅覚を持って集まってくれたライダー達に感謝です。
ライハ一番の売りは「旅行談義話」
有名なライハに宿泊する1番のメリットは、他のゲストの旅話や人生観を共有してもらえることです。私が滞在したときも日本一周中、10年連続北海道を訪れているライダーなど旅の猛者が勢揃。彼らの口からためになる話、ツーリングに役立つ情報を教えて頂きその後の旅を充実させることができました。
中には癖の強い人もいますが、気の合う人が居れば合わない人もいるのが世の常。合わないゲストは上手に距離を置いて人間関係を壊さない。そんな処世術を学ばさせてもらう場とポジティブに考えて気の合う人とのつながりを太くすることを優先する。
ライハが人間的成長を促す貴重な機会となります。
「雪月花廊」の難点
北海道の名物宿「雪月花廊」について良いことばかり書きましたが、不便なところもあります。
① 入浴時間が17~21時に限られているため宿泊客が
多いと他のゲストの行動を見計らって忙しく入浴することになるのでゆっくりと湯船に浸かれない。
② 広くて古い施設を少人数のスタッフで管理しているため掃除が行きとどいていない。
どこの宿にも難はあるものです。「雪月花廊」はこれらの難に対して価格を抑えることで対処しているのだと考えます。
部屋の内装や寝具を新品に替えたら滞在は快適になります。しかし、かかったコストを回収するために宿泊費を値上げする必要がでてきます。
宿泊費が値あがって困るのは、安く旅行したい旅行者の方です。
旅行者に安い価格でサービスを提供したい。なので「手抜きポイントをあえて作って帳尻合わせをしている」このように考えると難も利点に見えるのではないでしょうか?
まとめ
2年ぶりに「雪月花廊」に訪れて、この宿が旅行者を引き付ける魅力的な場所であることを再認識しました。
これからも北海道ツーリングに出かけたい。
出かけたら1度は立ち寄りたいと思います。
そして、次回は薪割のお手伝に挑戦してみたいと思います。
宿泊されたことがない方は1度訪れてみてください。
きっと多くの気づきを得ることになります。
次回は是非とも薪割りに挑戦して下さい
カンちゃん、来年も行く気がしてますので立ち寄りたいです!
はい!カンちゃんも一緒に挑戦しましょう~
カポエイラですか^_^柔軟性もいりそうですね。
お宿も素敵です