映画やドラマでたまに見かける爆発物探知犬。
空港で時間を潰しているとき、後ろのベンチに置かれた持ち主不明のDバッグが問題になり、本物の爆発物探知犬が登場することになりました。
今回は、インドのアムリトサル国際空港で見かけた爆発物探知犬についてお伝えします。
空港の待ち時間から貴重な教訓を得る
ゴールデンテンプルを見学するために、デリーで国内線に乗り換えてアムリトサルまでやってきました。
到着したのは朝6時。外は濃い霧に包まれているうえに気温が低い。こんなに早くホテルに着いても荷物を置かせてくれない可能性があります。
なにより、勝手の知らない町を歩き回っても無駄に時間と体力を浪費することになると判断して、空港内のベンチで3時間、音声コンテンツを聞きながらうたた寝をすることにしました。
しかし、その5分後に問題が発生しました。
旅ブロガーが「空港に大量の蚊がいる」と書いていましたが、気温が低いのに次から次へと襲ってきます。
日本のモノに比べると図体が大きく、のろまなので撃退するのは容易ですが2分間隔で出現する蚊を撃退し続けることになりました。
30分経過した頃に姿を見せなくなったので肌の露出を最小限に止め寝落ちすると、顔を刺されたので仕方なくゴールデンテンプル行バスが発車する午前9時まで戦うことにしました。
不審物特定と爆発物探知犬
蚊と戦うこと2時間、空港係員が近づいてきて妙なことを聞いてきます。
「青いバッグはお前のモノか?」
「私のバッグは足元にある黒色1個だけです」と回答すると、辺りが、不穏な空気に変わりました。
後ろに置かれた持ち主不明のDバッグが不振物と確定されたようです。
そうこうしていると10分後に登場したのが、若干メタボなワンちゃんと迷彩服を着た軍人らしき係員。
爆発物探知犬の首輪を変えて、ワンちゃんのやる気スイッチオン。
周りにいる人を避難させることなく爆発物の検知を始めました。
私はあらかじめ15mほど離れた物陰に移動してなりゆきを伺いました。
結局、犬は無反応。
爆発物でないと判断され係員が荷物を持って立ち去り大事には至りませんでしたが、迷惑な話でした。
きっと、同様のことは世界中の空港で毎日起きているのだと思います。
貧しい国から卒業していた大国インド
「インドは貧しい国」そんなイメージを持っていました、そんな貧しい国民が大切なバッグを忘れるか?
疑問に思っていましたが、インドは2000年頃から経済成長を遂げ、とっくに貧しい国ランキングから名前を消し去っていました。
そもそも、置き忘れた場所は空港。
貧しい人は飛行機を利用できないので、利用者はそれなりの所得を得ている余裕ある方。
忘れ物の1つや2つあってもおかしくないのだと思います。
今回の経験で得た教訓は、空港内で荷物を忘れると「爆発物検知犬が出動する事態に発展して、迷惑がかかる」ということです。
まとめ
インドの一地方都市の空港に爆発物探知犬がいたことに驚きました。
この規模の空港に配置されていることを考えると、世界中で万を超える犬が動員されていることになります。
テロを防ぐために、探知犬の要請が増え不足していると聞いたことがあります。
また、犬が集中力を切らさないで探知できる時間は限られているともいいます。
つまり、出動回数が増えると検知精度が落ちて本物の爆弾を見逃す可能性が高まるのです。
今回の教訓を機に忘れ物をしないように気を引き締めて旅行したいと思います。
皆様もお気を付け下さい。
訪問時期:2023年4月
インドすっかり発展途上国ではなくなっているとは、知りませんでした
一度行ってみたいです^_^
モーモーさん、はい、行ってビックリでした。