インド北部、アムリトサル滞在中に口にしたモノを勝手にランキングさせて頂きました。
現地では、旅の天敵、”腹痛”を避けるために守りの姿勢で食べ物を選んでいました。
インド、パキスタンを訪れるときの参考にして頂ければ幸いです。
ココナッツ 発展途上国で安心して口にできる飲み物
発展途上国や衛生観念の低い国で安心して口にできる飲み物といえばココナッツです。
私は、水分を摂る他に腸の調子を整えるために積極的に飲むようにしています。
パーテーションミュージアム前でリキシャを降りると目の前に大量のココナッツを積んだ屋台を見かけました。アディダスのジャージを着た店主が先の曲がったナタを豪快に振り回しています。
店主があまりにも強面だったので注文しないで立ち去ろうと思いましたが、積み上げられたココナッツが見たことないくらい大きく、どんな味なのか興味が沸きました。
ココナッツの値段は1個40Rs(68円)。その場で飲めるようにカットしてストローを差して提供してくれます。
お味はいたって普通、控えめな天然の甘さとポカリスエットの様な喉越し。
容量は700~800㏄、喉が渇いた状態なのに飲みきれない程入っていました。
無理して飲み干したあと、店主にココナッツを手渡して半分にするようにいうと先の曲がったナタで上手に割り、ココナッツスキンを取り出してくれました。
こんな技術を持つココナッツ売りを始めてみました。
大きなココナッツを取り扱っているので大量の殻がでます、店主は殻を半分に割って減量化していました。
1日、40~50個売ったあと、殻をどのように処分しているのか気になりました。繊維として使われるのか?それとも燃料として使うのか?
再利用しているとは思うのですが聞く勇気がなかったので結末は分からずじまいです。
チャイ インド人のソールドリンク
インド人のソールドリンクといえばチャイ。
イギリス植民地だった時代、インドで栽培した良質な茶葉はイギリスへ送られクオリティの低いモノがインドで飲まれるようになりました。
質の悪い茶葉は苦味が強いため、おいしく飲むために試行錯誤して行きついたのがミルクと砂糖を多めに入れて煮出す方法でした。
アムリトサルも他都市同様、レストランや屋台、ホテルなど至る所で売られています。
軒先や屋台で売られているものは1杯15Rs(25円)。注文を受けたら紅茶を煮出しミルクと砂糖、少量のスパイスを入れて沸騰させます。
鍋が煮立ったらポットに移し変えるときに網で茶葉をこすとともに、高さを出してチャイを泡立てる。
インド人がチャイを煎れる作業は絵になるのでそれだけでおいしさを増してくれます。
1杯の量は、お店により異なりますが100㏄程度と少量です。
チャイを入れる器は、紙コップかグラス。
20年前に旅したときは飲み終えた器を道に投げ捨る素焼きのモノだったのですが、それと比べると紙コップは味気無さすぎます。
暑い国で熱いチャイを飲んでホットするのはインドならではの贅沢です。
英語通訳に「あなたは1日、チャイを何杯飲みますか?」質問したら、回答は「朝と夜の2回」。飲む理由は、「デトックスするため」でした。
紅茶に利尿作用があることは知ってますが、大量の砂糖が入った飲み物でデトックスできるとは思えません。現地では、そのようにとらえて愛飲している方がいることに驚きました。
クルチャとチョレー 朝食の定番
アムリトサル名物は、ナンの一種である「クルチャ」です。
友人から話を聞いていたので、朝食に食べようとホテル付近を探索すると、クルチャ屋台を発見しました。
クルチャとナンの違いは、生地の中にジャガイモやカリフラワーなどの野菜が入っている点です。
ひよこ豆と玉ねぎを使ったスープカレー、「チョレー」を浸して食べます。
素材は野菜。目の前でしっかりと過熱調理してくれるのでお腹を壊すことも少ないと思います。
お値段は50Rs(85円)。1人前の量はそれほど多くないので、2枚食べておけばよかったと後悔しています。
インドラッシー(飲むヨーグルト)
日本のカレー屋さんのドリンクメニューに置いてあるラッシー。
製造工程や定義に関することは知りませんが、一言でいうと「飲むヨーグルト」。
はちみつやメイプル、マンゴーやキウイなどフルーツと合わせた様々なフレイバーで発売されていますが、1杯400円するので日本で注文することは稀です。
せっかく、ラッシーの本場にきたのですから挑戦することにしました。
選べるフレイバーは「Sweet」40Rs(68円)、「Salty」50Rs(85円)。
カフェで「Sweet」を注文。金属製のカップに85%注がれたドロッとした白い液体がでてきました。
お味は、まさに「飲むヨーグルト」。
乳酸菌がたくさん入っているため雑菌が繁殖できないので安心して飲むことができました。
今思えば「Salty」も飲んでおけばよかったと後悔をしています。
スターバックス 価格は屋台の10倍
アムリトサルにある有名な博物館「パーティション・ミュージアム」近くにレンガ造りのお洒落な建物があります。覗いてみるとスターバックスでした。
私にとってスタバは用事ある場所ではないのですが、今回はWi-Fiを使いたかったので立ち寄ることにしました。
店内はインドらしくないシンプルでオシャレな内装。ゆったりと過ごせるスペースだったことに驚きましたが、それより驚いたのはドリンクの値段でした。
チャイ1杯284Rs(480円)。日本とほぼ同じ、正確に言うとインドの方が高いかもしれません。
スタバのユニフォームを着た店員の受け答えはテキパキ、クレジットカード払い可能。流ちょうな英語を話してくれるのでストレスがありません。
Wi-Fiが使えることを確認したあとドリンクを注文したら問題発生。インド国内のSIMでないスマホはWi-Fiが使えないのだとか。
「使えると説明があったのでドリンクを注文した旨を伝えたら、店員のスマホ番号で認証させて接続させてくれました」
万事、予想外のことが起きるインドですが、日本並みの費用を払うと煩わしいことも解決されます。
利用者は外国人が多いだろうと思ったら半分以上はインドの方でした。
豊かなインド人が増えていることを実感しました。
まとめ
アムリトサルの滞在は1泊2日。
観るところが多く充実した時間を過ごすことができました。
また、ローカルの商売人のボッタクリがそれほど多くなく喧々諤々(けんけんがくがく)やり合う必要がなかったことに救われました。
この後、陸路にて隣国パキスタンに移動します。
訪問時期:2023年4月
ココナッツいいですね。一度本物を飲んでみたいです^_^ポカリスウェットのような喉越しというのが気になりました^_^
日本で飲むことはできますが、おいしくないうえに高いので飲むならぜひ南国で!