バンコクからコルカタに安く移動すると、必然的にエアアジアの深夜便を使うことになります。
安く移動できる反面、到着後の市内への移動は、タクシー、オートリキシャ以外の公共交通機関が止まっているのが難点です。
今回は、深夜にコルカタ空港に到着したあと、安全面と経済性を考えて空港に宿泊するメリットについてお伝えします。
夜中に町に出るリスク
勝手の知らない夜中の外国を歩くことは危険です。
治安がいいと言われる都市でも、人目がない夜中は、犯罪に巻き込まれる確率が高まります。
そもそも、闇両替商、タクシー、オートリキシャ運転手が夜中に働くのは何故でしょうか?
遅い時間に到着した人を心配して待機しているのでしょうか?
ライバルが少ない売り手有利な時間に商売することで、効率よく収入を得られるからなのではないでしょうか?
当然、楽をしてお金が欲しい人は、商売自体が悪どくなってくるものです。
つまり、よほどその土地に精通していなければ、夜中の移動は避けるのが賢明です。
宿泊することが合法な空港
私は、空港に1度泊まったことがあります。
泊まるといっても宿泊施設ではなく、空港内のベンチで夜を明かしただけですが。
泊まったのは1998年、場所はインドのコルカタ空港(当時の名前は「カルカッタ」)。
宿泊した理由は、上記リスクを避けられる他に旅費を節約できる、体力的に余裕がある20代のうちに空港宿泊を経験してみたかったからです。
記憶に残っているのは、ベンチはプラスチック製の3人掛けで固かった。
手すりがなかったので寝やすかったが、座面に1人ずつお尻の形が形成されていて寝づらかった。
夜中に2度、警備員に起こされた。
理由は、寝ていることが問題なのではなく、暇な警備員が話し相手のために「どこから来たのか?」世間話をするためでした。
空港内の宿泊は快適とは言いませんが、部外者が勝手に入り込めない一定の安全が担保されていていることを身を持って経験しました。
意外に快適に眠れるターミナル
空港宿泊を経験してから20数年。
再び泊まる機会がきました。
奇(く)しくも泊まる空港は前回と同じコルカタ空港。
入国審査を終えたのが零時半。
タクシー以外の公共交通機関は止まっています。
割増料金を支払ってタクシーで移動するのが損。
ホテルに15時にチェックインすれば12時まで19時間滞在できるのに、同じ料金を払って11時間の滞在。
寝るためだけに宿泊費を支払うのがもったいない。
であるなら、空港に泊まった方が、お金がかからないうえに、移動でボッタくられることもありません。
私は、空港内を散策して寝るのに適当な場所を探しました。
24時間運航されている国際空港といえども、明け方までの到着便は10本足らず。
一番遠くの手荷物ターンテーブルは使われないと判断してそこを目指すと、3人掛けのベンチが向かい合いあって置かれているのを発見しました。
頻繁に人が通らないが故にスタッフが仮眠場所としてレイアウトを変えたのかは不明ですが、絶好の寝所です。
私は、バッグを自転車用のワイヤーロックで手すりに固定したあと、ウルトラライトダウンを着こんで眠りにつきました。
今回は、警備員に起こされることなく明け方までしっかりと充電できました。
空港泊のメリット・デメリット
今回あらためて空港に泊まって思ったのは、「意外に快適。」
部外者が入りこめない場所で、警備員が巡回している。
なにより、防犯カメラが張り巡らされている安心感があります。
至る所にコンセントがあり、変換アダプターがあればスマホやタブレットの充電ができる他に、フィルターに通した飲料水も供給することができます。
もちろん、SMSを受け取れれば、無料Wi-Fiも利用可能です。
空港に泊まるデメリットは、エアコンで冷やされた金属製のベンチは寒さが骨身にしみる。
安全を考慮して熟睡できないことぐらいです。
まとめ
飛行機が夜中に到着するということは、空港は24時間開いている可能性が高い。
そうなると、ロビーは24時間免税店や飲食店が営業していることになります。
タクシー以外の公共交通機関の運行が終了したあとの到着は、空港泊を選択肢に入れるのもありだと思います。
思っていたより安全で快適でコスパに優れています。
なにより、変わった経験をすることができます。
次回は、コルカタ空港から市内への賢い移動についてお伝えします。
訪問時期:2024年1月
1Rp=1.8円