億万長者の旅ブログ(ミヤンマー2020年)

ヤンゴン国際空港内の両替所で換金できない日本円

到着した空港で現地通貨に換金できなかったらどうしますか?
空港から市内への移動も難しくなります。
条件のいい両替方法を知っていると、手持ちの予算を賢くつかえるので、旅も一層楽しいものにかえることができます。
今回は、ヤンゴンでのお得な両替についてお伝えします。

日本円を換金できる両替所がないヤンゴン空港

2020年1月ヤンゴン国際空港に到着してビックリ、10か所以上両替所があるのに、日本円を取り扱っているブースが皆無。
世界的に流通している米ドル、ユーロが交換できるのは当然ですが、それ以外で取り扱かわれていたのは、香港ドル、シンガポールドル、タイバーツ、マレーシアリンギットなど近隣諸国の通貨。
ミヤンマーにとって日本は主要輸出入国であるばかりか、多くの政府開発援助(ODA)を拠出している国なのに円の取り扱がない。

ないものは仕方ありません、現地のルールに従うしかありません。
ここで私が現地通貨を入手する方法は2つに絞られました。
a.わずかながら所持している米ドルを現地通貨に両替する
b.クレジットカードを使ってATMからキャッシングする

a.を選択した場合は、日本円で数%の手数料をかけて入手した米ドルを更に数%の手数料を支払い、ミヤンマーの現地通貨「チャット」に替えることになる。
b.を選択した場合は、1回に最大30万チャット(日本円にして約2.5万円)を引き出すことができるが、400~500円の手数料を支払うことになる。
a.を選べば両替手数料を二重に支払い、b.を選ぶと約1.2~1.6%のATM手数料を支払うことに加え返済するまで金利を支払うことになります。
私のミヤンマー滞在に必要な現地通貨は約12万円。(1日5千円×24日間)
仮に、ATMで必要な旅の予算を引き出すのには最低でも5回の出金が必要で、手数料だけで2000円~2500円を支払うことになります。

ヤンゴン空港に出現した第3の両替方法

現地通貨がなければ、現地の携帯SIMも買えないばかりか、町に移動することもできません。
仕方ないのでATMで出金しようとしたときに出会ったのが、空港の女神(実際は小太りのおばちゃん)「流しの両替商」でした。
どういう経緯で彼女だけが空港内で個人的な両替を許されているのかはわかりませんが、前に抱えた大きなバッグの中には大量の新札がつまっていました。
換金レートは、こちらが若干不利な「12」(両替する日本円額面に12をかけた金額が現地通貨で支払われます)。
贅沢を言っていられる状況ではないので、最低限必要と思われる金額5千円を渡し現地通貨6万チャットを受け取りました。
「レシートを下さい」と言っても「ありません!」でやり取りは終了。
明らかにこちらが不利な立場、むしろ、出会えたことに感謝しなければならない状況です。

ヤンゴンの立派な国際空港、「日本円が両替できない訳がない!」完全な思い込みでした。
「両替可能な通貨を所持していない」、「クレジットカードを持っていない」、もしくは「持っていてもATM操作が解らない」人は、この両替商がいるかいないかで運命が決まるのです。
ちなみに、この両替商は、所用があれば空港に現れませんし、お休みもとるので、いたらラッキーだと思って下さい。

最もお得な両替所「ホワイトベイ・マネーチェンジャー」

ヤンゴンで最もお得なレートで両替できるのが、ホワイトベイ・マネーチェンジャーです。町の中心に位置するスレーパゴダから徒歩5分の所にあります。
肝心なレートは「13.15」
日本の1万円が「13.5万チャット」になります。つまり、空港で出会った天使より9%以上多く現地通貨を受取ることができます。

お店はシンプル・イズ・ベスト、余分なモノが一切なくスッキリしています。
店員はレート表に従い淡々と大量の紙幣をカウンターで数え、客に手渡すだけです。
もちろん、受け取った紙幣を数えましたが、紙幣の枚数は過不足なしの額面通り。

店員にリクエストすれば、受けとった高額紙幣の一部を小額紙幣に再両替もしてくれます。ミヤンマーの商売人はお釣りの準備をしていない人が多いので、ここで小額紙幣に替えておくと、旅を進めやすくなります。

両替所「ホワイトベイ・マネーチェンジャー」(撮影:生方正)両替所「ホワイトベイ・マネーチェンジャー」(撮影:生方正)

ヤンゴンでもっとも賢く両替する方法

ヤンゴン空港に現れた流しの両替商を先ほどは「天使」に例えましたが、あとで計算したらかなり悪い両替レートであことが解りました。
最安値のホワイトベイ・マネーチェンジャーで5千円を両替したら6万5750チャット
天使に両替をいらいしたら6万チャット。その差5750チャット、9.5%以上差がつくことになります。

ヤンゴンでもっとも賢く両替をするのには、レートのよくない空港での両替を$10程度に留めることです。
$10分の現地通貨があれば、空港内で 5GのSIM(5~600円)を購入することができますし、エアポートバスを使えば40円足らずで市内にでることが可能です。
中心地まで出てしまえば、ホワイトベイ・マネーチェンジャー(W・M)で両替を実施する。
W・Mが営業時間外であれば、多少レートが悪くなったとしても他の両替所で交換することで両替手数料を極限まで抑えることができます。

まとめ

1. ヤンゴン国際空港内には多数の両替所があるが日本円を取り扱っていない
2. 流しの両替商がいることもあるが、交換レートは悪い
3. ヤンゴンで、もっともお得な両替所は「ホワイトベイ・マネーチェンジャー」
4. 交換レートの悪い空港内での両替を最低限に抑えて町の両替所を活用すべし!

交換レートを気にしたところで高々3~5%。
旅慣れていない人は、この辺りの節約を疎かにしがちですが、10万円交換したら3~5千円も差がつくことになります。
現地で5千円あれば1日の宿泊代や食事代が支払える金額になります。
是非、賢い両替をして、よい滞在をしてください。

バックパッカー必見、リュック改造でより身軽な旅に!私が、海上自衛隊の艦艇で勤務していたとき、「限られたスペースをどのように使ったら使い勝手がよくなるか?」 「小さな棚等を設置するだけで...
ABOUT ME
生方 正
生方正(うぶかた ただし) 明治大学サービス創新研究所研究員/カポエリスタ 高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 海上自衛隊で映像に関する部内教育を受けたのち写真員となり、インド洋給油支援活動、環太平洋合同訓練など多くのミッションに参加。 撮影した写真は、部内は元より、国内外の新聞、雑誌、TVに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資等を実施することで「億」の資産を築く。  入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」をすべて達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 著作:「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」(あさ出版)、「攻めの節約」(WAVE出版) 朝日新聞社Webメディア「telling」にて『ミレニアル女子のための「新しいお金との付き合い方」101のルール』を連載。 オンライン授業Schooでお金に関する授業を担当。 会員数900万人 ママ向けメディア「ママスタセレクト」では、生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」 ラジオ出演:NHK第1「小藪とみちょぱのとりしらベイビー」他 多数 掲載:「PRESIDENT」「女性セブン」「SPA」「日刊ゲンダイ」「マネー現代」「からだにいいこと」「アゴラ」「小学館8760」「AERA」「家主と地主」他 多数 YouTube:「本要約チャンネル」「フェルミお金大学」「越境3.0」「隣の金持ち探偵団」「【特撮と投資】ルネ岩田」「時間管理の専門家 石川和男の 『ビジネスパーソン・チャンネル』」「【沖本るり子の大部屋『著者の本棚』」「インベスターズTV」「朝カツ大盛り!!YouTubeライブ」         

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です