4日間のマンダレー滞在で、最も心動かされた場所が木造歩道橋で見た夕日でした。
できることなら、もう一度訪れてみたいくらいです。
今回は、マンダレー中心部から南にあるウー・ベイン橋についてお伝えします。
ギネス無申請、世界で1番長い木造歩道橋ウー・ベイン橋
マンダレーから11㎞南、アマラプラにある「タウンタマン湖」。
この中央部付近にある最狭部にウー・ベイン橋はかかっています。
手作り感あふれるこの巨大橋、危なっかしい部分も目につきますが、とっても愛着が沸く存在です。
橋の全長約1.2km。建設されたのは今から160年前。
因みに、ギネスに認定されている世界最長の木造橋は静岡県島田市にある「蓬莱橋」897.4m。
2番目に長いのはタイ王国のサンクラブリーにある「モーン・ブリッジ」850m。
※ミャンマーはギネスに申請していないだけで、世界一のモノが埋もれています
地元民、外国人観光客に人気の橋と水辺
タウンタマン湖にかかるウー・ベイン橋はこの地で暮らす人にとって大切な生活基盤であり、通行料もありません。
しかし、全国ばかりか、全世界から観光客が押し寄せるので、日が沈む頃は大渋滞にないrます。
橋が細いうえに手すりがない、床板に隙間がある。
記念写真を撮るカップル、お土産や食べ物を売る人、通行する人が思い思いの行動をとるので思うように進めません。
イライラせずに、前後左右に広がる絶景をお楽しみください。
日没前から始まるマジックアワー、ウー・ベイン橋の夕日
日没15分前になると、いい雰囲気を醸し出し始めます。
夕日は元より、通行人が水面(みなも)に映る風景に旅情をかき立てられます。
夕日に映えるウー・ベイン橋の撮影ポイント
夕日に映えるウー・ベイン橋を撮影するためには、日没前に東岸にたどり着いて撮影場所を確保する必要があります。
橋の中ほどに急な階段があるので、それを使って河原に降ります。(多分、雨季には使えないと思います)
橋の北にある畑のあぜ道まで辿り着けば、どこからでもいい写真を撮ることが可能です。
※あぜ道が広くないので農作物を踏まないように気を付けましょう!
経済発展著しい某国の方々がドカドカ進む姿を見て悲しくなりました。
日没後だからこそ見れる絶景
日が沈んだらマジックアワーが終わる訳ではありません。
多くの方はこの時点で帰路につきますが、ここから幻想的な第2幕が始まります。
と言っても、その時間は長くありません。
数秒ごとに変わる黄色→オレンジ→赤→ピンク→紫→オレンジ→暗黒。
色の移り変わりを楽しむことができます。
私は海上自衛隊勤務時代、中近東や南米、南極などで、船乗りだからこそ見れるキレイな夕日を何度も見てきました。
その経験と比較しても、この日見ることができたウー・ベイン橋の薄明は素晴らしいモノでした。
バイクタクシーのチャーター費用7000チャット(約560円) 所要時間2時間
絶景を見るための5箇条
a. 日没後、暗くなったウー・ベイン橋で帰路の交通手段を探すことを考えるよりチャーターして行くことが望ましい
b. 市内から橋までの移動距離、橋に着いてからの移動速度を考え、日没1時間以上前にマンダレー市内を出発する
c. 手すりのない橋、グラグラする床板など橋上での撮影が安全でないことを認識する
d. 撮影に夢中になり、畑の農作物などを踏まないように気を付ける
e. 日が沈んだら終了ではなく、第2幕がそのあとあることを念頭に入れておく
まとめ
1. タウンタマン湖にかかるウー・ベイン橋はギネスにこそ登録されていないが、世界一長い木造橋
2. 夕暮れ時のウー・ベイン橋は、地元の人は元より観光客でごった返している
3. 日没の15分前から、素晴らしい景観を見せてくれることもある
4. 夕日に映えるウー・ベイン橋を撮影するには、日没前に東岸にたどり着き、撮影場所を確保する
5. 日没後の数分間、色の変化する薄明を見逃さない
6. 絶景を見るのにも事前の準備と心がけが大切
巨大な橋を160年前に作った人々。
その後、朽ちることなくメンテナンスをしてきた地元の方々に感謝です。
マンダレーを訪れた期間:2020年1月24~27日 この後は「ニャウンシュエ」に移動します。