広大な美しい湖と、そこに住む人々、そして歴史ある遺跡など、独自の進化を続けてきたインレー湖周辺は見所が満載です。
歴史的にも価値の高いインレー湖とその周辺
インレー湖は、ヤンゴンから北北東に500㎞、平均標高884m。
南北約18㎞、東西約5㎞の縦長の湖です。(湖面積は摩周湖の約2.2倍)
しかも、この湖は世界的にも珍しい古代湖です。
普通、湖は数千年~数万年で堆積物で埋まってしまうらしいのですが、100万年以上埋まることなく現在にいたっています。
(有名な古代湖:日本であれば琵琶湖、ボリビアであればチチカカ湖、ロシアはバイカル湖、etc)
生物が独自の進化を遂げるのはもちろん、周辺の人々も独特な文化を持のが魅力。
足でオールを操る独自進化、インレー湖名物、インダー族の漁
朝5時半、本日お世話になる船頭がホテルにピックアップ、船着き場へ移動。
焚火で暖をとったら6時に乗船。
船頭は何度もエンジンをかけるためのハンドルを回します。
ライフジャケットを身に付け、毛布に包まったらスピートアップ、切り裂く寒風に耐えながら川から湖の中心を目指します。
6時半にエンジンを停止して湖上で日の出を待つことに。
気温が低いので「温かいお茶が恋しかった」
山に囲まれている地形のため、日が昇ったのは、日出時間6時50分の約10分後の7時。
昇る日をバックに、漁風景を撮影すると、なんとも絵になるじゃありませんか!
日が昇るにつれ、湖面がオレンジ色に輝き、漁師の姿がシルエットになりました。
まさに、今がシャッターチャンス!その時に撮影した写真が下の画像です。(撮影機材:iPhone8)
インレー湖の民、インダー族の独特な片足漁
ミャンマーの少数民族インダー族の漁の仕方はとってもユニークです。
舟尾に片足で立ち、もう片方の足でオールを器用に操りながら、手に持った大きな伏せ網をグイッっと湖に沈め魚を閉じ込めます。
あとは上からモリで一突きするだけ。
獲れる魚は、コイ、フナ、ナマズ、ドジョウ、ライギョなど。私が目にしたのはティラピアを捕獲するところでした。
なぜ、外来種のティラピアがインレー湖に?と思いましたが、繁殖力の強い生物は、生態系を変えてしまうということです。
インダー族の漁師に質問したこと
Q1:水深は? A:乾季2m 雨季:4m
Q2:乾季と雨季どちらが豊漁? A:雨季。乾季は湖の面積が小さくなり漁師が密集しすぎるから魚が減る
Q3:学校が湖の上にあると聞いたが、子供は自分で小舟を漕いで登校するの? A:1カ月1.2万チャット(約960円)を支払うことでボートが送迎してくれる
日の出前からボートをチャーターしても2千円足らず
ボートツアーは朝から6~7時間規定のコースを回って2.2万チャット(約1700円)
余りにも、朝日がキレイだったので、後日、交渉により1万チャット(約800円)で2時間、日の出を見るために船を出してもらいました。
マンダレーからインレー湖の拠点ニャウンシュエまでの移動
巨大なマンダレーバスターミナルの中でニャウンシュエに行くバスは2~3社だけです。
敷地内中央付近に建つビルの1階にチケット売り場はまとまってあります。
ニャウンシュエまでの所要時間は約7時間。
到着直前にチケットオフィスで、入域料1.2万チャット(約960円)を支払い終点で下車。
マンダレーバスターミナル 0900発→ニャウンシュエ1600着 ワンボックスバン 13000チャット(約1000円)食事休憩:1回、給油:1回
まとめ
1. インレー湖は世界的にも珍しい古代湖、周辺に暮らす人々の文化は魅力満載
2. インダー族が漁をする様子は、インスタ映えする映像になること間違いなし
3. インダー族は、片足で舟に立ち、空いている足でオールを操りながら網で魚を獲る
4. 日の出前から、ボートを貸し切っても2千円程度、時間がゆるすなら2回訪れたい
5. マンダレーからインレー湖までの移動はワンボックスバンで7時間
インレー湖の南東25㎞にあるカックー遺跡も有名ですが、2000基の仏塔を見るのに往復6時間の移動と4千円の交通費をかけるより、インレー湖の朝日を見ることを優先しました。
ミャンマー観光の目玉というと、バガン遺跡をイメージする方が多いと思いますが、個人的には、インレー湖の方が勝っていると感じました。
ニャウンシュエに滞在した期間:2020年1月27~30日 この後は「バゴー」に移動
Thanks a lot!