湖の上の生活ってどんな感じなの?何が大変なの?どんなことが楽しいの?
見どころ満載、インレー湖ボートツアー
インレー湖の見どころは「インダー族の漁」だけではありません。
ボートツアーに参加することで、活気あふれる水上マーケットや首に金属の首輪を巻いてることで有名な首長族の家。
高級素材の蓮(はす)を使った織物工房、細かな手作業で根気よく作る銀細工工房、湖上に浮かぶ畑、ストゥーパが有名なインディン遺跡などを見学することができます。
もちろん、入場料は無料です。
私が訪れて心動かされた、おススメの場所を紹介します。
少数民族が集う湖畔の朝市「五日市」
5日に1度の周期で開催される朝市。
獲りたての魚、新鮮な野菜はもちろん、手作りのお菓子やお茶の葉など、周辺に住む少数民族が大挙して押し寄せ売り買いする活気ある市場です。
10時を過ぎると店をたたんで帰り支度を始める人も多くなります。
トラックの荷台に大量の人と荷物を積んで発車する光景を見ると少数民族の生きる力強さを感じます。
私が訪れたインディーンマーケットは規模が多きいらしく常設されている屋根もあり、観光客向けのお土産もありました。
目を見張ったのは、4~5軒の鍛冶屋が市場の片隅で刃物や農耕器具の修理を行い繁盛していたことです。
※五日市は満月と新月の日はお休み。
特定の五日市へ行きたい方は、事前にホテルのフロントスタッフに開催場所を尋ねれば教えてくれます。
見事なストゥーパが林立するインディーン遺跡
湖から南西方向、細い支流を30分進んだ奥まった場所にある仏塔遺跡。
船着き場から徒歩20分。
屋根付きの回廊を進んだ先にインディーン遺跡はあります。
シャーン地方でよく見られる細長い様式の仏塔(ストゥーパ)が林立しています。
ストゥーパとは、サンスクリット語で仏塔。
仏陀(ブッダ)が亡くなったあと、残った仏舎利(遺骨)を収めた塚。
日本の五重塔・五輪塔はストゥーパが形を替えたものだとか!
※2月~5月、乾季の時期は水量が足りず船が入れないこともある
インレー湖伝統、 蓮の繊維を使った織物
インレー湖に群生する蓮(ハス)、この蓮から獲れる繊維を使い織物を作っています。
1本の茎から採れる繊維はごくわずか、蓮は3週間で成長するとはいえかなりの本数が必要になります。
木の皮など天然素材を煮出した液体に何度も漬けて着色します。
「湖の上で薪をどのように入手しているのか?」尋ねたら、「買っている」との回答でした。
小さなスカーフが80ドルするくらい高いので何も買いませんでしたが、偉いお坊さんは蓮の繊維で作った袈裟を身に付けると後日聞いたので、話のタネに買って来ればよかった気もしています。
首長族の水上機織り(はたおり)小屋
カレン族の女性が、1週間交代で、ロンジンやバッグを作りながらお土産物を販売しているお店があります。
彼女達が身に付けている真鍮でできた首飾りが展示してありましたが、思ったよりも重たくてビックリ。
肩こり、冷え性、金属アレルギーなど健康被害が心配になりました。
そんな私の要らぬ心配を尻目に彼女らは、楽しそうに布を織っていました。
人間の美意識は、健康被害に勝! 日本の女子高生が真冬にミニスカートなのも同じ論理‥‥?
プカプカ揺れる湖上の農地
インレー湖にはたくさんの浮島が存在します。
湖底の泥や浮草を集めて作った島を湖底に打ち込んだ柱にくくりつけて流されないようにして畑として使う。
栽培されているものは、トマトや唐辛子。
長年使っている畑で湖底に定着してしまうものがあるようです。
浮畑でないと湖の生態系を替えてしまうのだとか!自然は奥が深い(脱帽)
水上レストラン
レストランにボートで乗り付け食事をした経験を持つ人は、そんなにいないと思います。
そんな貴重な経験がここでは当たり前にできます。
私は外来生物駆除の観点からティラピアの焼き魚を注文しました。
臭みもなくおいしくいただけました。
まとめ
1. インレー湖のボートツアーは、水上マーケットや首長族の機織り小屋、蓮の織物工房、水上畑、インディーン遺跡など見どこ満載
2. 5日間のローテーションで開催場所が変わる少数民族で賑わう五日市は多くの発見あり
3. シャーン地方でよく見られる細長い仏塔(ストゥーパ)は見応えがある
4. 蓮の繊維を使った織物は高級素材
5. 首長族の女性は重い首輪をもろともせず、楽しく機を織っている
6. 湖の上に造った畑で、トマトや唐辛子を栽培している
7. ボートで出かける水上レストラン。こんな機会は人生で滅多にない
生活圏が湖の上、そんな世界に触れることができるのがインレー湖ボートツアーの最大の魅力です。
ニャウンシュエに滞在した期間:2020年1月27~30日 この後は「バゴー」に移動