世界の旅行者に人気のシーギリヤ・ロックは登るタイミングに少し気を使うだけで旅の思い出が大きく変わります。
また、プライベートでガイドを雇って回るとツアーから得られる知識や経験も大きく変わります。
今回は、ガイドを雇ってシーギリヤロックに登った経験にを共有します。
空中庭園、シーギリヤ・ロックのツアー内容
スリランカにある世界遺産の中でダントツに人気があるのが「シーギリヤ・ロック」。
外国人は元より、スリランカ人にも人気がある一大観光スポット。
つまり、朝10時くらいになるとチケット売り場はもちろん、ロック内の見どころが大渋滞することになります。
私は日光がガンガン照りつけ、気温が高くなる時間に回りたくなかったので、チケットが買える朝9時にゲートに並んで購入しようとしたら「チケットは200m西にある博物館で購入するのだよ!。」
と言われ出鼻をくじかれました。
何でそんな大切な情報を表示していないのか?疑問に思いましたが、勝手の違う外国で腹を立てても仕方ありません。
博物館で大人1人US$30(5400ルピー)の外国人料金を払いチケットを入手。
チケットの次はツアーガイドを探しますが、出遅れたことにより、日本語公認ガイドは残っていませんでした。
仕方ないので、日本語が少し話せる英語公認ガイドに交渉して日本語を教えることを条件に2500ルピー(約1500円)にディスカウントすることで案内を頼みました。
シーギリヤ・ロックの高さ180m、南北に400mの巨大な岩山。
5世紀、この辺り一帯を治めていたカッサパ王が巨岩の上に宮殿を建てさせたのだとか。
当時の道具で岩を削り階段や通路を作ったばかりか、岩を5日間熱したのちに水をかけることで岩を割り、割れた岩をそのまま、会議場として使うなど、かなり高度な土木技術があったことに関心しました。
スリランカ名物1000段階段は見どころ満載
ゲートをくぐり両サイドにあるのは、ハスの池と何百人もいたといわれる愛人と王様が使うプールや家族と使うプールがあります。
さらに進むと、城を守るための塀やゲート、そこを過ぎるとスリランカ名物の1000段階段。
天空から眺望を眺めるのには、この階段を乗り切る必要があります。
しかし、途中には、遺跡の最初の見どころ「シーギリヤレディー」と呼ばれる18体の美女が描かれたフレスコ画と、それを鏡のように反射させていた壁「ミラーウォール」を見ることができます。
※シーギリヤレディーを見るのには混雑している急な螺旋階段を上り下りする必要がありますが絶対に見た方がいい一品です。
※フレスコ画は2017年春から撮影禁止になっています。
山頂手前にある広場「ライオンテラス」には大きなライオンの爪の象があります。
そもそも「シーギリヤ」とは「ライオンの山」という意味で、当時は山頂の岩肌にライオンの顔が造られていたのだとか。
山頂の宮殿跡から見降ろす景色は一面ジャングル。
自分が通ってきた道以外の人工物はごくわずか。
昔の人は、よくこのジャングルの中の岩を宮殿に替えたなぁ~と感心しました。
ちなみに、王様は頂上の宮殿に常住していたわけではなく、季節により住み分けていたのだとか。
それから、ライオンテラスより上での移動はご自身で歩かれ、それより下の移動は複数の軍人が担ぐ輿(こし)に乗っていたそうです。
東洋のモナ・リザ、シーギリヤレディーはなぜトップレスなのか?
現存するシーギリヤレディーは18体。
しかし、元は500体の女性が描かれていたといわれています。
たしかに、岩肌に絵の一部が残っている所を何か所か見かけました。
では、当時の王様は、なぜ裸の女性をたくさん描かせたのか?
ガイドに質問したところ、シーギリヤ・ロック内に多くの僧侶がいて、彼らはフレスコ画の見える場所で瞑想をしていたそうです。
花や新鮮なフルーツを持った美しい裸の女性を見ても心を乱すことなく瞑想できる、高い精神力を作り出すための環境作りだったようです。
当時、シーギリヤ・ロック内のヒエラルキーにおいてお坊さんの立場は高かったのだと思います。
その名残なのかは解りませんが、公認ガイドは入場するのに高額な年間パスを買っているのに、僧侶の入場料は無料なのです。
因みに、今回のガイドはハイシーズン1日2回、ローシーズンは2日に1回案内をして生計を立てているそうですが、1日3回の上り降りは無理だ!といってました。
まとめ
ツアーガイドを付けるコストはUS$20。
日本語ガイドにはさらに高い報酬を支払う必要があります。
しかし、1人で全額それを支払ったとしもガイドからは多くのことを学ぶことができるうえに写真も撮ってもらえます。
せっかく多くの時間とお金をかけて訪れているのですから、惜しまないで使って欲しいものです。
スリランカに滞在した期間:2019年1月4日~16日
この後しばらくシーギリアに滞在