時計回りで巡るスリランカ2週間の旅、シーギリヤの次に向かったのはポロンナウア。
ポロンナウアはシーギリヤの30km東に位置する北中部州第2の都市。
シーギリヤから長距離バスで2時間半。車窓から眺めるヤシの木と水田、乗り降りする現地の人々が旅情をくすぐり、エアコンなしの移動を楽しむことができます。
しかも、この区間のバス料金は140ルピー(85円)スリランカの交通費は安くて助かります。
ジャングルに埋もれ、人々に忘れ去られた古都「ポロンナウア」
11世紀、南インドのタミル系王朝が勢力を拡大したことを懸念したシンハラ王朝が1017年に首都を南のポロンナウアへ遷都(せんと)させたことが始まり。
13世紀に都は滅ぼされ、都は19世紀に発見されるまでジャングルに埋もれる運命を辿りました。
現在のポロンナウアの町は活気がありますが、目抜き通りの建物でも鉄筋コンクリート製のものは珍しく、多くのお店が平屋の軒先か、テント下でマッタリと商売が営まれています。
世界遺産のある町だけあり、多くの宿泊施設がありますが、そのほとんどは個人経営の小規模なもの。外国人が使いたいと思うようなカフェやレストランもごくわずかしかありません。
しかし、そこに住む人々は大らかであり、外国人に対してスレていないところが気に入りました。
町に巨大な貯水池があるので、夜になると多くの蚊が襲ってきます。この町に投宿するときは、蚊取り線香が必須です。
遺跡群を周るのに便利な日本の自転車
ポロンナウアの仏教遺跡は5㎞以内に点在するうえに、高低差が少ない地形なので自転車で効率よく周ることができます。
私は前日にゲストハウスでレンタル自転車を予約しておいて、ポロンナウア博物館の開館9時と同時に入域券(4500ルピー(2700円))を購入して遺跡群を周りました。
グーグルマップを使ってルート検索をしながら宮殿→寺院跡→巨大仏塔→巨大仏像を効率よく周り、気温が高くなる午後に博物館の展示物を見ることで、高い気温と強い日差しを避けました。
各遺跡群のゲートでは入域券の提示を求められます。レンタル自転車は日本から贈られた放置自転車なので移動は快適です。
メインの遺跡の出入り口付近には必ずお土産屋や食堂があり、冷えたドリンクが売られています。
道路沿いに100台くらい日本の自転車を並べたレンタル自転車屋が複数ありました。1日のレンタル料金は400ルピー(240円)前後だったと思います。
ゲストハウスによっては荷物を預かってくれるばかりか、チェックアウト後でもシャワーを使わせてくれるところもあります。チェックインする際に交渉しておくと受け入れられる確率が高くなります。
是非、ガイド付きで訪れたい遺跡巡り
ポロンナウアの遺跡は半壊しているモノが多く、修復作業が追い付いていない印象でした。しかし、スリランカ随一の考古学上の史跡価値が評価されたことで世界文化遺産に指定されているのですから追加料金を支払ってもガイド付きで周ればよかったと後悔をしています。
「シーギリヤロックを訪れ、なおかつ日程に余裕がある人は是非、ガイド付きで訪れてみてください」。
まとめ
・ボロンナウアは11~13世紀、首都であったがその後、ジャングルに飲み込まれた人々に忘れ去られた都
・仏教遺跡群を効率よく周るのにはレンタル自転車が最適である
・ポロンナウアの遺跡は半壊している所が多いが、世界文化遺産であり、歴史的経緯を知るためにガイドを雇いたい
スリランカに滞在した期間:2019年1月4日~16日
ボロンナウアの後は、バスにてキャンディに移動