高温多湿な熱帯性気候のスリランカ。赤道に近い位置にあるので、気温が高いのは当然です。しかし、外国人、スリランカ人に人気な避暑地「エラ」(Ella)は、標高1041㍍。森に囲まれた初夏のすがすがしい空気が流れています。
町の人口は約5万人、町の目抜き通りは、ホテルはもちろん、西洋人が好みそうなレストランやカフェ、バー、スパが立ち並んだ軽井沢のようなお洒落な雰囲気です。
今回は、同じホテルで知り合ったフランス人に誘われ1日歩いて回った景勝地についてお伝えします。
1.100年経ってもまだまだ現役、鉄道陸橋「ナインアーチブリッジ」
町の外れから山道を歩くこと30分、トンネルの手前に「ナインアーチブリッジ」(Nine Arches Bridge )はたたずんでいます。イギリスの植民地時代に、特産品の紅茶を港に運ぶために作られた石作りの鉄道陸橋。文字通り9個のアーチが橋を支えています。
完成したのは1921年。橋の下に広がる茶畑から見上げる陸橋の高さは24.38㍍、経年劣化した部分がいいアクセントになり味のある建造物になっています。橋の下に降りるには急勾配のあぜ道を歩く必要があります。足を滑らせたら転げ落ちて怪我をする可能性もあるので、ビーチサンダルを履いての歩行は危険です。
ここに来たら、誰もが思うことは「通過する列車を間近で見てみたい」です!
しかし、列車が来るのは2時間に1本程度、しかも、遅延が多いスリランカ鉄道。列車が来るまでは見晴らしのいい場所にあるカフェで紅茶を飲むか、屋台で売られているココナッで水分補給をしながら絶景を楽しむ贅沢な時間を過ごしました。
待つこと約1時間、一緒に行動しているフランス人は小高い丘の上から、私は低い位置から2手に分かれて撮影してデータを交換しました。
2.聖なる山「リトルアダムズピーク」から眺める絶景
「ナインブリッジ」から大通りに戻るのかと思ったら、同行者は山道を通る近道があることを知っていました、茶畑や民家などローカルな景色を楽しみながら40分で「リトルアダムズピーク」(Little Adam’s Peak)に到着。名前の由来は、スリランカ中央部にある、聖なる山「アダムズピーク」と形が似ていることから「リトルアダムズピーク」と名付けられたようです。
標高は1,141㍍。シンプルなルートなのでハイキング気分で1時間で登れるなだらかな山です。
頂上からは、エラロックや周りの山、切り立った崖から流れ落ちる滝などを眺めることができます。
西洋人パーティーは山頂付近で長時間眺望を眺めたり、ヨガをしている人までいました。今、思えば、私も山頂付近で瞑想くらいはしておけばよかったと後悔をしています。
「リトルアダムズピーク」を登るときは、水を持参して下さい。山道に買えるお店がありません。
3.気を付けたい、お店によっては請求される外国人料金
「リトルアダムズピーク」を下山したエリアにレストランが固まってありますが、この辺りは通常の2倍以上のツーリスト価格が設定されています。
町中にあるスパやレストランでも他の都市と大きく変わらないと思って入店するとビックリするほど高い請求書が届くこともあります。
朝食に利用した洒落たレストランでココナッパンケーキセットを注文したら1皿450ルピー(270円)。日本人からすると安く見えますが、現地の価格を知ると少し高いです。しかし、問題なのは、この金額に30%のサービス料が上乗せされ請求してきたことです。
私は「パンケーキはおいしかったので定価を支払うが、サービス料は払う気がない」ことを伝えたところ、トラブルになることもなく店主はあっさりと請求を取り下げました。
人の優しいスリランカ人、しかし、毎日、目の前にお金を落としてくれる外国人を相手にしていると、そこから多めに絞り取れないか?考えるようになるのも自然な流れなのかもしれません。
仕方なくサービス料を払う人が増えれば、店側は取ることが当たり前になります。旅行者がローカルの人々を「擦れ」させてしまう悲しい現実を見ました。
こういった悪習は年々広がって行く気がします。
行ってみたいと思った方は、早目に訪れてください。
まとめ
今回は西洋人と行動を共にすることができたので効率よく観光することができました。
旅の質は事前の情報収集で大きく変わります。しかし、日本語でこのエリアの検索をしても多くの情報はでてきません。マイナーなエリアに足を踏み入れる際は外国語のサイトに頼ることになります。
「語学力」に「コミュニケーション能力」旅は自己研鑽させてくれるいい機会を与えてくれます。
スリランカに滞在した期間:2019年1月4日~16日
「エラ」滞在後は長距離バスで海のシルクロード「ゴール」に向かう
ヨガ、瞑想好きなので、リアルアダムズピークで瞑想したいと思いました。ナインアーチブリッチは写真からも歴史が感じられます。サービス料込みのレストランの記事を読み、現地での金銭感覚が身についてないと、何も疑うことなく、払ってしまいそうだと思いました。
コメントありがとうございます。
スリランカは日本人にとってマイナーな国んですが、訪れた人が大好きになっちゃう国です。
ヨガ体にいいので、是非、続けて下さい。