億万長者の愛車ホンダ・カブ

億万長者が愛車にホンダ・カブを選んだワケ

「カブ」と聞くと「郵便や新聞配達」「そば屋の出前が使う」業務用バイク。このようなイメージを持つ方が多いと思います。
私も少し前までは同様の考えを持っていたので、自分が乗る2輪車はギアチェンジ不要でスタイリッシュなスクーター以外選択しないと考えていました。
そんな、強い固定観念を打ち砕いたのは、北海道ツーリング中に出会った30代男性の話を聞いたときでした。
彼は、写真専門学校の講師。長年挑戦したかったユーラシア大陸を横断するために中古の「カブ」を購入して必要な改造を施したが、コロナによりロシア行きのフェリーが運休となり北海道1周に切り替えた人物でした。
彼が、ユーラシア大陸横断するのに「カブ」を選んだ理由は「燃費がよい」「故障が少ない」「故障しても海外で修理が可能」。
その説明がとっても理にかなっていたので、私は、買い替えるバイクをスクーターから「カブ」に変更しました。

今回は、億万長者が愛車に「カブ」を選んだワケについてお伝えします。

1.コスパ最高、驚異の燃費

エンジンを回すと必ずガソリンが消費されます。
1ℓで10㎞走る乗用車に比べると、バイクは車重が軽いため3~4倍走ります。
しかし、カブにおいては1ℓで67.2㎞走る性能をもっています。
現実的には装備や荷物の積載、赤信号、一時停止によるアイドリング、スピートの減加速により燃費は落ちますが、それでも私のバイクは実測で62㎞/ℓ程度です。
もちろん、搭載量が増えた、山道を走る場合はこれより悪くなることを考慮する必要があります。

ちなみに、私の乗っているCT125・ハンターカブのタンク容量は5.3ℓ。実測燃費が62㎞、満タンで平地を320㎞走行できます。
今まで乗っていたバイクはアドレスV100、タンク容量6ℓ、実測燃費40㎞/ℓ、満タンで走行できる距離240㎞と比べると燃費は1.5倍以上、航続距離は33%伸びたことになります。

2.カブの故障が少ないワケ

「カブはトラブルが少ない」と聞きます。
私は、バイクの構造について詳しくないので、これについて口をはさむ余地はありません。
しかし、投資家的目線でいうなら、最初の「カブ」が製造されたのは今から69年前の1952年。
製造された台数は2017年の段階で1億台を超えています。つまり、圧倒的な数が市場で試され、大きなバグはもちろん、小さなバグ、改善点が修正された姿が現在の車体になっているということです。
「トラブルが少ない」「タフな乗り物」という信頼は、これらの出荷台数と長い販売の歴史に裏打ちによるものと考えます。
また、全国の郵便局や新聞配達業者が採用しているということは、燃費はもちろん、修理コスト、修理期間の損出コストも考慮して選定されていると考えます。

世界で一番売れているバイクは世界で一番データがとれていて、世界で一番改善されている乗り物であるといえます。

3. 修理部品を調達できる利点

先ほど述べたように、カブは世界で1億台以上の販売実績がありギネスブックに登録されている乗り物です。
国内は元より、海外で多くの「カブ」が走っています。
海外でバイクに乗るとき、悪路や接触事故など修理が必要になるケースを考えておく必要があります。そんなとき、乗っているバイクが日本で人気がある車種だったとしても輸出されていなければ現地で部品を入手することは困難です。
つまり、既に多くの車体が世界に供給されている「カブ」は、新品、中古も含め現地で修理パーツを入手できる確率は高く、アクシデント後もツーリングを継続できる確率が高くなります。

さらに、コストの面について考えると、バイクの生産には設計から、技術研究、性能試験、デザインにかかる多くのコストが必要です。
もし、生産台数が1万台のバイクであれば共通するコストは1台当たり1/1万。生産台数が10万台になるとコストを1/10万に圧縮できるのです。
つまり、生産台数の多い車体は、ユーザーにとってもコストをおさえられることになります。

4.豊富なオプションパーツ

「カブ」のデメリットとして納車された状態に、風防やヘルメットを入れるボックスがついていないことがあげられます。
しかし、この問題も生産台数が多いがゆえに、各企業がオプションパーツを供給しています。
特に、ベトナムやタイなど東南アジアで大量に愛用されている「カブ」。彼らは「カブ」の積載量を増やすためのキャリアや軽量パーツなどを作りだしています。
つまり、それらを日本に輸入する業者がいる、もしくは、自分で運ぶことができれば、コストを抑えて「カブ」の弱点を補うことが可能なのです。
また、各ライダーが自分の使い勝手のいいように愛車をカスタマイズすることで生まれる違いがバイクの個性となり、「カブ乗り」の楽しみにもなっています。

5.気づいたら来ていた「カブ」ブーム

2017年に角川スニーカー文庫から刊行された小説「スーパーカブ」が話題となり、その後、漫画化。2021年にはアニメとなり今ではAmazonプライムビデオで視聴できるようになりました。
また、映画『天気の子』で主人公が乗っていた「カブ」の復刻版、『天気の子』仕様としてピンク色の「カブ」が販売されて女性からの支持を得ています。
つまり、世間は「おっさんがボロボロになるまで乗るダサい乗り物」が、「若い女性に好んで乗られる2輪車」になっているのです。

6. 愛好家の集まる大きなコミュニティ

「カブ」を所有する人を「カブ主」と呼びます。
日本にどれだけの「カブ主」がいるのか正確な数字は分かりませんが、相当数いるはずです。そんな愛好家が各県ごと1~2か月に1度集うカブ主ミーティング(通称:カブミー)が開催されています。
私が初めて訪れたのは2021年3月、コロナ渦にも関わらず参加者が200~300人集まり近所の方から会場にクレームが入いって強制的に解散をさせられたほどの盛況ぶりでした。
また、この動きは、多くの日本人が暮らす外国においても広がっています。
海外に駐在している友人は現地で「カブ主」ツーリングに参加して楽しんでいる様子をSNSにあげています。

愛好家が増えれば中古市場も活況となり、リセールバリューも高くなる。
「カブ主」にとってありがたいムーブメントが来ていることになります。

まとめ

おっさんの乗るダサい乗り物「カブ」は、燃費がよく、故障しづらい実用性の高い、ランニングコストが抑えられる乗り物である。
現在は、若い層、女性にも一定数の支持を受け、各地で「カブ」に関するイベントが開かれるくらい人気があるため、中古市場においてもリセールバリューが高い。
次回は、私が取り組んだカブのカスタマイズと軽量化についてお伝えします。

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ABOUT ME
生方 正
生方正(うぶかた ただし) 明治大学サービス創新研究所研究員 高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 海上自衛隊で映像に関する部内教育を受けたのち写真員となり、インド洋給油支援活動、環太平洋合同訓練など多くのミッションに参加。 撮影した写真は、部内は元より、国内外の新聞、雑誌、TVに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資等を実施することで「億」の資産を築く。  入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」をすべて達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 朝日新聞社Webメディア「telling」にて『ミレニアル女子のための「新しいお金との付き合い方」101のルール』を連載。 オンライン授業Schooでお金に関する授業を担当。 会員数900万人 ママ向けメディア「ママスタセレクト」では、生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」 ラジオ出演:NHK第1「小藪とみちょぱのとりしらベイビー」他 多数 掲載:「PRESIDENT」「日刊ゲンダイ」「マネー現代」「アゴラ」「AERA」他 多数         

POSTED COMMENT

  1. モーモーさん より:

    カブの凄さ理解できました。地方在住者からすると高速走れるカブがあったらいいなぁと少し思いました^_^

  2. 宇海 より:

    バイクの知識はほぼゼロですが、世界で一番売れているバイクにはそれなりの理由があることが知れました。

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