2020年6月に発売されたホンダのバイクCT125・ハンタ―カブ。
「コロナの影響で海外に行けないなら国内を攻めろ!」と言われているかのようなタイミングでした。
ロングツーリングにでるなら使いやすいようにセンターやフロントにキャリアを付けて積載量をあげる。バイクに個性もでるので、オーナーの所有満も満たされます。
しかし、この感情に引っ張られてカスタムを続けると無駄に車重と空気抵抗を増やして、操作性と燃費を下げることになりかねません。
今回は、億万長者が取り組んだ「ハンタ―カブのカスタムと軽量化(その1)」についてお伝えします。
利便性がとっても高まるリアボックスと各種キャリア
ハンターカブのデメリットは出荷状況だとヘルメットを入れるボックスや風防がついていないことです。
長年カブに乗っている人からすると、必要な装備は自らカスタマイズしていくモノであり、それがカブ主の楽しみなのだとか。
確かに、スピートを重視する人にしたらボックスがあること自体が邪魔。また、個人により適切なボックスの大きさが異なるため、各オーナーが使い勝手のいい大きさを選ぶことの方が合理的です。
私は、日本一周のような長距離ツーリングに出かけることを想定して容量47ℓ、前から見ても後ろが膨らんでいるのが分かるくらいのリアボックスを取り付けました。
また、ボックスに入りきらない荷物を”またの間”に積めるようにセンターキャリアも取り付けて積載量を増やしました。
リアボックスとキャリアを取り付けたことで、ヘルメットやグローブをバイクに収納できるようになり使いやすさは格段に高まりました。
積載スペースが増えると損なわれる操作性と燃費
その反面、リアボックス5.48㎏、センターキャリア1.5㎏、車体が重くなったことでバイクの取り回しが悪くなりました。
そのくらいで変わるの?と思われる方もいると思いますが、ハンターカブの重量は120㎏。それに対して装備した総重量は6.98㎏。つまり、車体が5.8%重くなったのですから明らかに違いは感じられます。
私は愛車で日本一周に出かけることを計画していましたが、宿泊はキャンプではなくライダーハウスやビジネスホテルに泊まるスタイルです。
つまり、積載スペースを無駄に増やしても空気抵抗を作りだし、操縦性が落ちることになることに気づきました。
そこで取り組んだのがハンターカブの軽量化です。
軽量化のメリットと外したい部品
私はロングツーリングに出かける前に次の①~③を外すことにしました。
① タンデムステップ(搭乗者用の足置)
リア―キャリアにリアボックスを設置したため、2人乗りができなくなりました。
つまり、搭乗者用の足置きは無用の長物、ただの重りです。
100均で購入した六角レンチで4か所のボルトを外すことで1935g軽量化することができました。
ただし、取り付け用の穴から水が入るのを防ぐために「めくらボルト」で塞いだため、実際は1890gの軽量化でした。
※タンデムステップがない車体に搭乗者を乗せて運転すると切符を切られることになります。
②ステップラバーとバンクセンサー(ライダーの足置きと付属品)
足を乗せておくステップに付属している滑り止めゴムを取り外すことでグリップ感が高まってギアチェンジがしやすくなります。
また、傾斜を知らせるバンクセンサーが道路の縁石と接触することをなくすことができます。
バンクセンサーの頭に10㎜のレンチを当てて緩めるだけでステップラバーも一緒に取り外すことができます。両足で213gの軽量。
③ ヘルメットワイヤ(工具箱に入っているヘルメットを固定するワイヤ)
ハンターカブはツールボックスの中にヘルメットを固定するワイヤが標準装備されています。
私が知る限り、毎回、六角レンチを使って工具箱から取り出す必要のある、このワイヤでヘルメットを固定している人を知りません。
私は、リアボックスに収納するため、このワイヤを取り外して、いざというときに使えるモンキーレンチを入れています。
ワイヤを撤去することで26gの軽量。
この軽量化は工具箱の中からワイヤを取り除くだけなので誰でもできます。
効果は26g、たかが知れていますが、26g重たければ26gバイクに負担がかかり続けることになります。
不要なモノは、極力外しておくことが車体にも地球にも優しい。
まとめ
ガス欠でバイクを押す姿は惨めなモノです。なにより貴重な時間を失うことになります。
また、購入直後に軽量化したバイクと軽量なしで10万km走行したバイクの消費したガソリンの量を比べたらどれだけ差がでるか想像してみてください。
「カスタムしたバイクは差別化を作り恰好いい」確かにそうですが、その引き換えに操縦性能、燃費を下げることになります。
自分のバイクに何を載せて何を降ろすのか、コスパも考えて実施することが賢明です。
自分に合ったカスタムで節約に繋がるのですね!
はい、軽量化はとってもエコです!