北海道の美しい湾岸都市「小樽」。
江戸末期から明治時代にかけて大きく発展をとげた港町。
歴史的建造物が今も残るためレトロな雰囲気を楽しむことができます。
北海道ツーリング中に立ち寄りましたが、観光スポットが沿岸部に集中しているためバイクは宿に停めて徒歩で散策しました。
今回はレトロ港湾都市「小樽」の見所についてお伝えいたします。
小樽運河、当時の経済基盤
小樽で一番の観光スポットといえば「小樽運河」と周辺に立ち並ぶ「歴史的建築物」です。
全長1140mの運河を囲むように港湾施設を上手に設置することで荷揚げ荷下ろしが効率的となり物流量が爆発的に増えました。
また、周辺海域でニシンが大量に獲れたことで町は潤い、周辺にニシン御殿が建てられたのだとか。
「ニシンが遡上(そじょう)する春先は、海が銀色に輝いた」と言われるくらい水揚げされ、食品以外、東北地方の畑の肥料に使われたそうです。
爆発的な物流があったため多くの都市銀行や商社がこの地に進出して、石やレンガを使った立派な社屋や倉庫が建ち並び商いが営まれました。そんな歴史を伺い知る場所です。
当時倉庫として使われていた場所は、レトロカフェやレストラン、お土産屋さんとして営業されています。
私が一番楽しみにしていた小樽運河クルーズは、強風のため欠航。船に乗りながら船頭の案内を聞きながら昔のことを知れる貴重な機会を逃しました。
異国を思わせる「堺町通り商店街」
「小樽運河」がある大通りから1本山側の道。かつて25もの銀行が立ち並んだ「北のウォール街」から南に900m伸びる「堺町本通り」は 明治~昭和の雰囲気が残る商店街です。創業100年以上のガラス屋、オルゴール屋、お菓子屋さんが今も営業を続けています。
異国を思わせる商店街、グーグルのストリートビューの画像を観ると殆どお客さんが歩いていませんが、私が訪れた8月下旬は「コロナはどこ吹く風」と思うくらい、観光客で賑わっていました。
運河観光をしたあとは、石造りの建物が立ち並ぶノスタルジックな町カフェで一休み。立ち寄らないと損な商店街です。
海鮮料理「滝波食堂」の「わがまま丼」
海産物がオイシイことで有名な「小樽」。「堺町本通り」はもちろんその周辺に「寿司屋通り」と名前のつく道があるくらい鮮魚扱うお店を見かけます。
せっかく、小樽に来たのだから「名物の海鮮丼を食べておこう」と思い手頃なお店を探しましたが、予算や待ち時間の折り合いがつかずに、小樽駅近くにある滝波食堂に足を運びました。
滝波食堂の「わがまま丼」はどんぶりのサイズから、どんぶりに乗せるネタ3品を自分で選んで約2500円。アオサの味噌汁も付いています。
お店は活気のある鮮魚店が並ぶアーケード街で、ひと際活気があるお店が「滝波食堂」です。
行列ができていいても、向かい合った2つの店舗で、多くの従業員が流れ作業のごとく仕事をさばいているのでそれほど待たされませんでした。
ただし、私が訪れた時間は15時半。ランチタイムが過ぎていたのでピークの混雑よりましだったはずです。
しかし、ランチタイムを外した時間でも行列ができるなんて、多くの客から指示を受けている証です。
次回も小樽に立ち寄ったら絶対に立ち寄りたいお店です。
「小樽天然温泉湯の花手宮殿」
小樽運河の北端から1㎞離れたスーパー銭湯「小樽天然温泉湯の花」。
建物が大きいこともあり、ミストサウナ、ドライサウナ、水風呂、打たせ湯、ジェットバス、露天風呂と施設が充実しています。
入浴料は大人770円。ゆっくりと浴槽に浸かって旅の疲れを流せるオススメのスーパー銭湯です。
まとめ
舞鶴、敦賀、新潟とフェリーで結ばれている「小樽」はライダーとの会話でよく出て来る地名です。
以前から気になっていた小樽を訪れられただけで満足でしたが、歴史ある町を見て、町が栄える要因は石炭の採掘や漁業など一次産業が元となり加工や運輸、金融業が加わることで多くの労働者が流入して町が発展するメカニズムが見えた気がしました。
機会があったらまた訪れたい、味のある町「小樽」。
海鮮丼、銭湯、最高ですね。ぜひ一度行ってみたいです
海鮮丼、温泉、至福の時でした。