バンコクから飛行機で1時間の場所に「湖面が蓮で埋まる美しい湖がある」と聞いたのは3年前。
開花している蓮が見られるのは12~2月上旬。
たまたま、訪タイしていてスケジュールが空いていたので訪問することにしました。
今回はバンコクから北に560㎞、ウドンタニにある紅い睡蓮の海「クンパワピー湖」についてお伝えします。
空港から街まで公共交通機関のないウドンタニ
タイ東北部に広がるコラート高原に位置するウドンタニの人口は150万人。イサーン(東北地方)の中心都市にあたるためバンコクから1日9便フライトがありアクセスしやすい場所。
街の中心は複数の夜市と繁華街が広がる充実したナイトライフを楽しめる都市でもあります。
ウドンタニ空港は、路線バス、タクシーが乗り入れてないため空港の配車サービスカウンターで車を手配することになります。
同行したタイ語の喋れる友人が交渉してくれた結果、繁華街まで片道240B(バーツ)。3人で割って1人80Bで済みました。
1人で移動する場合は240Bを支払うことになりますが、比較的新しい車で5~6㎞の移動なので料金的には妥当といえます。
移動中、友人が今回の旅のメインである「クンパワピー湖」送迎料を確認すると5人乗れる車を朝6~10時チャータして1000Bだったので、明日の車の確保もすることができました。
「クンパワピー湖」に行くのは早朝がオススメ
紅い睡蓮の海が見られる「クンパワピー湖」は市内から43㎞南東。
朝6時にホテルを出発すると渋滞することなく40~50分で到着できます。
出発して10㎞進んだ所で目の前に日が昇り始め、とっても幻想的な景色を眺めることができました。
7時前に到着しましたが、湖畔のボート乗り場は50~60人の観光客がボートを待っていました。といっても、1隻のボートに5名乗船でき、大量のボートが待機しているので5分待てば船旅は始まります。
ボートのチャータ―費は1隻500B。ほぼ決められた航路を2時間近くで一周してくれます。
「タレーブアデーン」は結婚写真のメッカ
タイ語の「タレーブアデーン」を直訳すると、「タレー」海、「ブア」蓮、「デーン」赤。直訳すると「赤い蓮の海」。
英語ではレッド・ロータス・レイク(Red Lotus Lake)と呼ばれています。
5分も航行すればピンク色に咲き誇る蓮が広がる世界に入ります。
仏教の中にでてくる「“極楽浄土”のモデルになった場所なのでは?」そんなことを考えたくなる異世界です。
花が密集しているエリアでエンジンを止めてしばらく景色を眺めさせてくれます。
周りでは、民族衣装を着たモデルさんが別のボートのカメラマンの指示でポーズを決めています。
この場所は、タイ人にとって結婚記念の写真を撮りたい憧れの場所なのだと思います。
クンパワピー湖クルーズは「極楽浄土」
湖の水深を船頭に尋ねるとジェスチャーで1m強と答えてくれました。
湖底から丈夫な茎をニョッキリ伸ばして咲き誇る生命力の強さに驚かされるとともに漢方薬の材料として使われることも納得がいきました。
クンパワピー湖クルーズにおいて蓮以外見られるモノは、緑豊かな浮島、場所により密生している浮草、その上で佇む野鳥です。
美しい光景ではありますが代わり映えしない景色が続くため後半は飽きてしまった人もいました。
飽きないためには、花や葉をアップで眺める、逆光の景色を楽しむ、他の旅行者の行動に着目するなど目線を替える工夫も必要です。
まとめ
蓮が咲き乱れるクンパワピー湖の絶景は、死ぬ前に絶対に見ておきたい場所です。
日の出30分前にホテルを出発して、日が低い時間に乗船して、船上で変わりゆく景観を眺められると満足度は高まると思います。
一般的なタイのホテルのチェックアウト時間は昼12時。朝食が提供される時間は6~10時。
早起きして湖を周ったあとホテルに戻ってブランチをとるのが効率的な時間の使い方だと思います。
「数年後に再訪したい」そんな気持ちになる素晴らしい場所です。
訪問時期:2023年1月
極楽浄土も何かのモデルありきかもと思いました
ありがとうございました
仏絵も100%想像というワケではなさそうですね!