「ラホール」から、バスとバンを乗り継ぐこと2日間「フンザ」に到着しました。
パキスタンの北部、7000m級の山に囲まれた「カリマバード」の日中最高気温は氷点下2℃。
杏の花が咲き乱れる4月を選んで来訪しましたが、それより前だったら厳重な防寒着が必要だったはずです。
昔から“桃源郷”として世界的に知られる「フンザ」。
観光の拠点に便利な「カリマバード」は小さな村ですが、宿泊施設やレストランが充実していて滞在に便利です。
雄大な山の景色を1日中眺められる人気リゾート地ですが、ラマダン(断食月)だったためイスラム教徒の旅行者は殆ど見かけませんでした。
今回は、世界的に有名なリゾート地「カリマバード」の中にある観光地「バルチット・フォート」についてお伝えします。
チベットのポタラ宮の様な形の城
「ギルギット」からバンで2時間。「カリマバード」到着。
宿泊場所を抑えたあとに、困ったのは、この村で何をしたらいいのか?
目の前に24時間「ウルタル峰」「ラカポシ」など素晴らしい山々を眺めることができるだけで飽きないのですが「近くにいたのに、〇〇を見逃していた!」と後悔することを避けたかったのです。
さっそく、英語の話せるスタッフに、日没までの3時間、おススメの観光スポットを尋ねると、返ってきた答えは「バルチット・フォート」でした。
「カリマバード」の中心部から徒歩10分でいける高台にある城。
立派な城壁の上に建てられた城は西洋風ではなく、チベットのポタラ宮を模したような形。15世紀に建築され、400年以上経過していることを考えるとキレイな状態が保たれています。
外国人入場料は1200PRs(600円)。物価の安いパキスタンとしては高い金額ですが、英語ガイドが案内をしてくれるので安いといえます。
屋上から眺める景色が絶景
「カリマバード」周辺には3つの城がありますが、その中で1番見応えがあるのがバルチット・フォート。
城内は、台所や居間、寝室、ゲストルームなど当時の様子が再現されています。
また、100年位前の写真も飾られていて王様が豊かな生活を送っていた様子が分かります。
城の屋上のテラスからは、フンザ渓谷に薄桃色に色づく杏子の花、ポプラ並木、民家などがパッチワークのような絶景を眺めることができます。
800年以上この地を治めて来た城主の子孫は、今もこの地に住んでいて大きなホテルを経営しているようです。ガイドは城の屋上からホテルや邸宅を指さして教えてくれました。
その時、ガイドに聞きたかったのは、この地に住み続ける人々は「数百年間搾取され続けた」。それとも「守ってくれた」、「どちらの感情が強いのか?」です。
さすがに、他の観光客もいたので聞けませんでしたが、口ぶりから悪いイメージを持っているようには見えませんでした。
豊かな国だったフンザ王国
立派な城を築城することはもちろん、維持するために多くの資金と人力が必要になります。
私が疑問だったことは、辺境の地でどのように儲けていたのか?ということです。
その疑問は、中国国境へ向かう車の中、ガイドとの会話で明らかになりました。
「フンザ」~中国国境を結ぶ「カラコルムハイウェイ」は昔から重要な交易ルートだった。パキスタン側から宝石や岩塩、ドライフルーツ、ナッツをウシ科の“ヤク”等に積んで運んでいた。
つまり、当時から交易品の重要な産出国であり、中国から輸入したものを南に降ろす中継地点であったということです。
移動中に、爆発音を耳にしました。今も、宝石の採掘が行われているということです。
まとめ
キレイな山々に囲まれている「カリマバード」は少し足を伸ばせば、トレッキングし放題の素晴らしいリゾート地です。
「カリマバード」村内で2時間の空き時間があれば立ち寄っておきたい、そんな場所がバルチット・フォート。
優先順位を決めて限られた滞在時間を有効に活用ください。
次回は、「カリマバード」周辺で1番見応えがあった「イーグルネスホテルからの眺め」についてお伝えします。
訪問時期:2023年4月
景色が最高ですね、
人生観が変わるかもと思いました。
一度行ってみたいです
是非、1度行かれて人生観をUPしてください