都内から国際空港を結ぶメトロバスがあると聞いたものの、検索しても経路や乗り方に関する情報は皆無。
飛行機の出発時刻は23:20。初めて利用する飛行場。間違えることを考慮して6時間前にホテルをでました。
ホテルから空港までは、直線距離20㎞。乗り換え時間も含め1時間半で到着すると見積もりましたが、実際にかかった時間は1時間45分。
道中に、パキスタンらしいトラップが何個かありました。
今回は「イスラマバード都内⇔国際空港を結ぶメトロバス」についてお伝えします。
レッドライン7th AVENUE駅~FAIZ AHMAD 駅
私が滞在したホテルの最寄り駅はレッドラインの21番駅(7th AVENUE)でした。
前日に駅の掃除スタッフに空港に行くには「14番FAIZ駅でオレンジラインに乗換え」と聞いていたので、窓口でFAIZ行きのトークンを購入。
料金は30PRs(15円)。
運行し始めて日が浅い交通機関のようで、駅もバスも新しくてピカピカ。パキスタンらしくありません。
ホーム入口に自動改札機が設置されていて、トークンをタッチすることでゲートが開く仕組みです。
何のためなのかは分かりませんが、改札口に男女の警備員が配置されています。
ホームに到着したバスは、2台が連結されたモノレールに近い乗り物でした。
前方に女性客と子供、後ろに男性が座るのが決まりです。
女性客がいないときは前方シートに腰掛ける男性もいますが、女性が乗車したタイミングで後ろに移動していました。
メトロバスは、道路の真ん中にある専用道を走行するため、渋滞の影響を受けづらいうえに、エアコンが効いているので快適でコスパの高い乗り物です。
18時に7th AVENUE駅を出発してFAIZ駅まで7駅、15分の移動でした。
オレンジラインFAIZ駅~N-5駅
レッドライン、FAIZ駅で下車する直前、車内で英語が話せそうな方に「空港に行きたい旨」を伝えたところ、「ここで下車するのでついてこい」と言われました。
後ろについて改札口をでたあと、オレンジラインのキップ売り場に行くと、係員に行先をつげてQRコードが印刷されたレシートを手渡してくれました。
レシートに30PRs(15円)と印字されていたので支払おうとすると、受け取り拒否。
イスラム教徒は「旅人に親切にすることが美徳」と考えるため、ありがたく頂戴いたしました。イスラム教国で、よく聞くことですが、実際に支払って頂けると凄く嬉しいものです。
オレンジラインの改札はトークンと異なり、QRコードを読み込ませて改札口を通ります。
移動区間は始発のFAIZ駅~終点、N-5駅の8区間。乗車時間は約20分。
N-5駅~INTERNATIONAL AIRPORT
オレンジラインラインの終点N-5駅に到着したあと空港に関する表示板が見当たりません。
ホームにいる係員に「AIRPORT?」とたずねると、「ホームをでて空港行きのチケットを購入してこい」といわれました。
オレンジラインの終点はN-5駅と表記されていますが、オレンジラインは延長されているようです。
切符はオレンジラインなのでレシートに印字されたQRコード。運賃は50PRs(25円)。
10分待ったあとに車両が到着。空港までの駅数は数えませんでしたが、所要時間は30分でした。
空港のバス停で下車した乗客は半数だったので、路線はさらに先があると思われます。
まとめ
都内から空港までの距離は直線距離で約20㎞。
乗換え2回、運賃110PRs(55円)。
車内はキレイで安全。とっても便利な乗り物だと思います。
しかし、切符売り場等にレッドラインとオレンジラインの位置関係を示す路線図が掲示されていないため土地勘がない利用者のハードルを上げています。
また、レッド、オレンジライン両方の路線図に、連結されている駅が示されていないことも分かりづらさを助長しています。
私の勘違いであればよいのですが、移動中、路線図に示されていない駅に止まり乗車した路線が間違っているのではないかヒヤヒヤする場面もありました。
パキスタンは社会構造が複雑なうえに表記が大変に分かりづらい国です。
分からなければ知っている人にたずねる。そんな文化があるのだと思いますが、それだと、外国人旅行者が移動しづらいことになります。
それでも、メトロバスは安くて便利な乗り物なので、来訪される方は上手に使ってみてください。
周りの方は親切な人が多いので、きっと力になってくれます。
よい旅を!
訪問時期:2023年4月
素敵なインフラも、案内図ひとつで便利さが、変わる事がよくわかりました。
わかりやすい図や、わかりやすい文章を書くのも才能や親切の一つかもと思いました^_^
その能力が高いと仕事ができるように見えると思います。