コロナが世界中で流行っています。私は昨年12月から今年3月まで海外に滞在していましたが緊急事態宣言が出される前に帰国したので、帰国難民にならずに済みました。
海外に滞在している間にコロナにかかったら病院代ってどうなるの?カード付帯の海外旅行保険でカバーできる?それとも保険会社契約の方がいいの? 調べてみました。
想像以上に大変な海外での通院
海外で病気になったらとっても大変です。土地勘のない場所で病院を探すことから始めることになります。近くに大きな病院があっても「予約なしで入れるの?」「受け付は日本語対応しているの?」「そもそも、医療レベルは一定の水準を満たしているの?」など不安要素は訪問国、病院により大きく異なるからです。
仮に、医療技術の進んだ先進国であっても、「病院が外国人の受け入れをしていない」、「医療慣習が日本と異なる」、「高額な医療費を請求される」など、起こりえる問題は多数存在します。
海外で体調不良になってもなかなか病院に行けない現状
海外で体調を崩しても「海外旅行保険に加入しているから通院すればいい!」誰しも思うことですが、重度の症状でなければ、なかなか病院には行きません。
なぜなら、受診するのには「通院可能な病院を探しだす」必要があるうえに、「現地医師と意思疎通する必要があるからです」。そもそも、医師の問診に正確に答えることができなければ、病気の特定が難しいばかりでなく、誤診され間違った治療を受けることになります。
つまり、体調が悪い中、これらの疑問を1つ1つ解決して治療を受けるくらいなら、ホテルで自然治癒力で治すことを選択したくなるのが現状なのです。
もちろん、「野良犬に噛まれた」、「激しい出血を伴う怪我」など明らかに病院にいく必要がある場合は、躊躇している余裕がないので、これらの問題をどがえしして受診することになります。
渡航先で、命をつなぐ海外旅行保険
医療費が高いことで有名なアメリカ。風邪の診察でも約2万2千円を支払うことになります。
適切な治療をして頂けるのであれば高いとは思いませんが、入院が長引いたり、施術が必要になると、高額な医療費を請求されることになります。目安ですが、盲腸で300万円、心不全で25日間の入院2300万円。救急車を呼ぶのに12万円かかります。
医療費の高い国で、支払い能力のない人は治療が受けられないばかりか、救急車さえも迎えに来てくれないのが現状なのです。
どんなにお金を持っている人でも数百万円相当の現金を持ち歩く人はなかなかいません。したがって、高額な医療費を支払うのには限度額が数百万円以上に設定されているクレジットカードを保有する、もしくは、海外旅行保険に加入しておく必要があるのです。
海外旅行保険に加入しておくことで、保険会社が提携している病院の治療を受けても治療費は保険会社が直接支払うので、契約者は無料で治療を受けることが可能になります。
また、日本語で電話対応を受けられる、現地の病院の手配や通訳をしてくれるなど勝手の解らない海外において、メディカルサポートを受けられることは、命綱になるのです。
クレジットカードに付帯されている保険は実際に機能するの?
大概のクレジットカードには、海外旅行保険が付帯されています。
しかし、その保証内容はカード会社によりバラバラ。特徴としては、年間費が高いカードは保証内容が手厚く、安いカードは保証が薄い。
カードに付帯されている保険で特に気を付けなければならないのは、「自動付帯」、「利用付帯」です。
「自動付帯」であれば、海外で発生した事故や病気や弁償について保険が支払われますが、「利用付帯」であった場合、旅行に関係するツアー代や航空券代の決済をカードで行わないと保険が適用されないのです。
また、クレジットカードに付帯されている旅行保険では、旅行中の疾病死亡は支払われないのが一般的です。
もっとも、死亡した場合は、生命保険の方が支払われるので心配していませんが、どうしても気になる方は、出国前に旅行保険に加入することをオススメします。
ネットを使えば各社の補償内容も比較しやすいうえに、大幅なネット割引を使うこともできます。
まとめ
海外旅行は自分を磨ける有益なアクティビティーの1つです。
しかし、日本と勝手が違う国での行動はリスクを伴います。
リスクを下げるために「語学能力の向上」「事前の情報収集」「何かあったときの対処方法」を考えておくことが大切です。
「自分だけは海外でトラブルに巻き込まれない」そんな考えは捨て、出国前に海外旅行保険の加入をして下さい。そうでないと本人が困る他に家族や大使館員に迷惑をかけることになります。