スリランカで最も有名な観光スポット「シーギリヤ・ロック」。その道中で見つけた象乗り場、料金は30分US$30、乗りたいけど現地の物価を考えると料金が高いうえに、チャーターしているタクシードライバーに追加料金を支払うことになる。
象乗りの価格を下げたうえに、タクシーの追加料金を0にした一計とは?
1.実は見どころ満載の国「スリランカ」、長距バスの料金は200円足らず
日本人の旅行先としてあまり馴染みのない国「スリランカ」、広さは北海道の0.8倍。その中に世界遺産が8個あり、ニューヨークタイムズで「訪れるべき国No1」にも選ばれたこともある欧米人に人気の国。
私が訪れようと思った理由は、さまざまな外国を行きまくった経験を持つ同じコンドミニアムの隣人の勧めがあったからでした。
一番の見どころは、5世紀にジャングルの中の巨岩の上に造られた宮殿「シーギリヤ・ロック」。
海外からの玄関口であるコロンボから長距離バスで2時間、中継地のクルネガラで乗換えて、さらに2時間イナマルワで下車。そこからチャーター3輪タクシーで30分。
乗換えを含めると7時間の道のりですが、かかった費用は600円。公共交通機関が激安でとってもお財布に優しい国なのです。

2.象使いとの料金交渉
イナマルワからシーギリヤに向かう途中、チャーターした3輪タクシーの車窓から象が見えました。
象に乗ることは私が死ぬまでに実現したいことリストの中に入っている項目です。物価の安い国で挑戦すれば、費用を抑えて実現することができる、まさに好機。後日、象に乗りに来るなら今乗ってしまえば往復の時間も交通費も削減できることに気付きました。
問題なのは、この時点で象に乗る相場を私が知らないこと、有利な点は私以外に客がいないので店のスタッフは暇そうにしていること。象使いの言い値は30分US$30、40分US$40(だったと思います)。私は、3輪タクシーを待たせることにもなるのでサクットと象に乗り散歩するだけでいいことを強調し、20分2500ルピー(1500円)、写真を撮る係に、いい写真を撮ったら1000ルピー(600円)を支払うことで話をまとめることができました。
後日、1人でツアーに参加したら往復の交通費も含めてUS$50は支払うことになったと思うので、有効的に時間を使えた上に、半額以下のコストで夢が達成できたことに大満足でした。

3.とっても危険な乗り物「象」
象はとっても危険な乗り物でした、ノシノシと歩く象の振動が背中に伝わるのでバランスがとりづらく、太ももの内側を絞めて振り落とされないように固定し続ける必要があります。もし、ずり落ちでもしたら2m下の地面に激突するばかりか、象に踏まれる危険さえあるのです。
とはいえ、1分も乗ればコツがつかめるのであとは、バスの屋根と同じ高さの目線から眺めを楽しむだけです。象は、草地はもちろん、沼にも平気で入って行きます。長い鼻で沼の水を飲んでいるときは、水をかけられたらどうしようと思いましたが、事なきを得て、振り返れば楽しい20分でした。
ジャングルを移動するのに象が便利な乗り物であることは解りましたが、優秀な象使いが先導して初めて成立する乗りものであることに違いはありません。
4.タクシードライバーと象使いの協定
あとから解ったのですが3輪タクシードライバーは、象使いと親戚関係でした。
イナマルワからシーギリヤに向かう道中の象小屋近くに車両を止めれば旅行者は象に興味を持ち親族にお金が落ちる仕組みです。ドライバーとしても拘束時間が長くなるので追加料金を請求することができるのでWin-Winの関係が出来上がっているのです。
私が追加料金を請求されなかったのは、象乗りの料金が決まったところで、ドライバーの所に戻り追加のタクシー代がかからなければ象に乗るがどうする?と始めに確認をとったからです。
とはいえ、感じの良いドライバーだったので、予約したホテルに送り届けてくれたとき幾ばくかのチップは手渡しましたが。

まとめ
日本人に馴染みの薄いスリランカ、見どころがたくさんあるうえに物価が安く旅をするのに適した国である。
タイミングと交渉がうまくいったら、お得な値段で象に乗ることも可能。
スリランカに滞在した期間:2019年1月4日~16日
この後、シーギリアに滞在
