世界遺産シーギリヤ・ロックから夕日を見るのもいいですが、せっかくなら、夕日に映えるシーギリヤ・ロックを見てみたい。
しかし、ジャングルに囲まれた環境で「そんな都合のよい場所が‥‥」と思っていたら、なんと、絶景スポットが存在しました。
今回は是非見て欲しいけど、気を付けることが色々とあるスリランカの景勝地「ピドゥランガラロック」についてお伝えします。
日没前に訪れたい「ピドゥランガラロック」
シーギリヤ・ロックの北1㎞に位置する、高さ200mの大岩「ピドゥランガラロック」。
団体ツアーで来られた方は、この存在さえ知らないで帰国されてしまう日本人に馴染みのないスポットです。
町の中心地から3輪タクシーで15分程度、交通費も200ルピー(120円)で行ける距離にあります。
ピドゥランガラロックの入り口はお寺。
チケット売り場の手前で靴を脱いで素足で境内を移動するのがマナーです。
入場料は500ルピー(300円)、寺の境内を抜けると登山の始まりです。
山頂まで急な登り坂が40分続きます、道中にゴツゴツした木や岩があるので、山道に差し掛かったら靴を履いて足を守りましょう。
因みに、極端に短いパンツや女性のノースリーブの服装だとチケット売り場を通過できないこともあるので、露出した服装と山登りに適さない履物を避けることが大切です。
荷物はできるだけ少なくして、両手が自由になるよう背負って運ぶ。
寺から先には店が一軒もないので飲み物を必ず携行することが大事です。
シーギリヤ・ロックさえも霞む、頂上から見る夕日
頂上に到達する直前は、垂直に近い切り立った岩の間に垂れ下がる鎖を掴みながら登った記憶があります。
もし、落ちたら誰かにふもとまで運んでもらってから病院に行くことになるので本当に気を付ける必要があります。
頂上は、だだっ広い岩の丘。
所々、木や草が生えているところもありますが、ほぼむき出しの一枚岩の上に西洋人やスリランカ人など100人くらいが日が沈むのを待っていました。
正面にはシーギリヤ・ロックがそびえ立ち、ライオンテラスから階段を登る人達を視認することができます。
しかし、沈んでいく夕日があまりにも美しいので、この時間のシーギリヤ・ロックは夕日の引き立て役となっていました。
ここで気をつけたいのは、山頂の足元は風雨で削られた傾斜がついた岩であり、砂や小石は雨により流されていて意外に滑ることです。
もし、転倒して転げ落ちてしまった場合、手すりが設置されていないので、200m落下する可能性があることです。
安全を確保しながら絶景を楽しむことが大切です。
日没後の下山と帰路の注意点
山頂で沈む夕日を眺めたあとは余韻を楽しむ間もなく下山する必要があります。
山道に照明がないので、日が沈んだあと、明かるいうちに下山する必要があるからです。
日没後20分も経つと山の中は暗くなります。
できるだけ前の人が通った後を通り下山するようにしてください。
寺まで到着したら、次は、町までの脚を確保する必要があります。
多くの西洋人はレンタルバイクや自転車で来ていました。
私はタクシードライバーをチャーターしていなかったので、その場で3輪タクシーを捕まえましたが、言い値は来る時に払った料金の3倍払の600ルピー(360円)。
もし、タクシーを捕まえられなかったら、真っ暗のジャングルの中の道を歩いて帰ることになります。
「私が訪れた1年前に、ジャングルの中で野生の象に踏まれて欧米人が亡くなった」と聞きました。
夜のジャングルは本当に危険です。
1日に2つの山を上り降りするのは体力が必要
早起きをして9時からシーギリア・ロック登山、午後にアーユルヴェーダで体力を回復させたとはいえ、夕方からピドゥランガラロック登山。
1日にこの2箇所を回るとかなり体力を使うことになります。
シーギリアは見どころがあるので、滞在期間を長めにとり、是非、別の日に訪れるように計画してください。
また、日の出のシーギリヤ・ロックを見る方は真っ暗な中、山を登ることになるので余裕を持った計画を立ててください。
まとめ
・町の中心から「ピドゥランガラロック」までは、3輪タクシーで15分程度
・チケット売場は寺の中にあるり、境内の移動は裸足
・山頂までは40分の上り坂、必要最小限の荷物で飲み物を持参する
・日没後は速やかに下山してできるだけ真っ暗になる前に寺に到着する