私がアーユルヴェーダに興味を持ったのは20年前。
「ハリウッドスターやセレブの方々がデトックスのために1~2週間、施術を受けに行っている」と聞いたからです。
アーユルヴェーダの発祥は南インド。
場所的に近いスリランカにも早い段階に定着して、近年では多くの医療ツーリズムを受け入れています。
今回は、現地のスパで体験したアーユルヴェーダについてお伝えします。
本場のアーユルヴェーダはエステではなく医療
アーユルヴェーダが日本で注目され始めたのは20年くらい前。
温めたゴマ油を額に落とすシロダーラや目の周りに小麦粉で土手を作りその中にバターオイルを注いで目を洗うネトラバスティを思い浮かべる人もいると思います。
いずれにしても日本でのイメージは高級エステ。
しかし、その実態は世界三大伝統医学のひとつに数えられる5000年前からあるインドの伝統医学。
世界保健機構(WHO)にも公式に承認されている、立派な医療なのです。
正式な治療は、アーユルヴェーダ医師の問診や診断を受けたあと、患者の体調不良や体質改善に合った油の配合やハーブを処方して施術が行なわれるのです。
アーユルヴェーダの語源はサンスクリット語、「アーユル」(生命)、「ヴェーダ」(科学)。
病気の治療と予防だけでなく、人生をより良いものにするための健康の維持や増進、若返りまでを追求する奥の深い医療なのです。
天にも昇る心地よさ!90分の施術内容とは?
私が訪れたのは、シーギリアの町中に数軒存在するうちの1軒のスパ。
診療施設とは違い、問診や脈をとることなく、決められたコースの中から希望の施術を選ぶだけでした。
私が選んだのは、全身オイルマッサージ、額に油を垂らすシロダーラ、ヘッドマッサージ、ヨモギのスチームバスがセットになっている90分のコースでした。
脇の下をさわられるだけで、くすぐったくて悶絶するくらい敏感な私も、オイルを使われるとウットリ。
温かい油を落とされるシロダーラは、始めの数分の記憶しか残っていません。
スチームバスは、若干物足りない気もしましたが、トータル90分、天にも昇る心地を味わうことができました。
体の力が抜けまくった状態でホテルに戻りましたが、スパにシャワーがなかったため体は油まみれ、3回連続、石鹸で身体を洗い全身についた油を落としました。
アーユルヴェーダのデメリットは施術後に油を落すのが大変なこと。また、排水溝が詰まることです。
スリランカで施術するコスパ
全身についた油を落とすことが大変だとはいえ、スリランカに来たらアーユルベーダに挑戦しない手はありません。
東京都内であれば、90分1.5万円はする施術が4000ルピー(2400円)で体験できるのです。
もちろん、使う施設や環境、スタッフのコミュニケーション能力など比較できない部分もありますが、費用が1/6で済むのですから多少の不具合に目をつむりトライすべきです。
体のコンディションを整えることもですが、アーユルヴェーダを実際に経験すること自体が良い思い出になるはずです。
今回、私は訪れることができませんでしたが、アーユルヴェーダツアーではホテル内に併設されたスパで、高度な施術が受けられ、快適な生活をおくることができるようです。
まとめ
・日本でエステと思われているアーユルヴェーダは、立派な伝統医学でありWHOにも公式に医療として承認されている
・油を使ったマッサージはデトックス効果の他にリラックス効果が高い
・都内で90分1.5万円の施術内容が現地では1/6の価格、コスパが高い!
スリランカに滞在した期間:2019年1月4日~16日
この後、ポロンナルワに移動