スリランカ南部に位置する「ゴール」。インド洋を臨む半島は昔から貿易の中継地点として栄え、16世紀にポルトガルにより堅固な要塞都市へと造り変えられました。
旧市街に残るコロニアル調の街並みは旅情をかき立てられる素晴らしい所だったので、シーギリアの次にお勧めしたい場所です。今回は、世界遺産の港町「ゴール」についてお伝えします。
1.16世紀の街並みがキレイに保存されている町フォート地区
ゴール観光の目玉はフォート地区と呼ばれる旧市街です。半島の付け根を分断するように造られた城壁。半島の広さは南北1.2㎞、東西800m。海岸線は16世紀に造られた城塞が取り囲み、巨大な砲台跡も残されています。
旧市街は石畳、建物はコロニアル調。当時使われていた旧ゴール総督府や旧兵舎、旧商業銀行、旧オランダ軍病院などの建物が、現在も郵便局や銀行、地方役場、ホテルとして使われています。それ以外の建物も古いモノが多く、レストランやカフェ、商店街、大学、教会やモスクなど町全体が博物館のようです。
2時間もあれば、ゆっくり歩いて回れる旧市街で1つ驚いたことは、鉄格子がはめられたバスが停車して、手錠をした男20人くらいが1本の鎖でつながれ建物に入って行った光景でした。建物にCourtと書いてあったので裁判所だと思いますが、旅先で出会ったスリランカ人に良いイメージを持っていましたが、一定数の犯罪も起きていることを認識させられました。
2.ゴールで一番の映えポイント「灯台」と「時計台」
フォート地区で一番記憶に残っているのが「灯台」と「時計台」です。
「時計台」は、旧市街の入り口付近に建っているシンボル的な石造りの建物です。日が沈む頃になると多くのスリランカ人が付近を訪れインド洋に沈む夕日を眺めています。
また、海側には立派な「灯台」があり、周辺にはヤシの木が植えられています。青い空、緑のヤシの葉、白い灯台と絶妙なコントラストを醸し出していました。
灯台近くでは、ファッション誌の撮影が行われていました。男女、イケメンモデルがポーズを決めていました。撮影の後半はドローンを使っていたことにも驚きましたが、足元付近に体長50㎝以上のトカゲが歩いていたことにギョッとしました。
旧市街入り口付近は、おしゃれなカフェや雑貨店が立ち並んでいます。休憩がてら立ち寄ってみましたが、スムージー1杯300円。値段も衛生状態を気にすることなく気持ちよく利用することができます。
3.是非とも立寄りたい、世界遺産の町中に佇む高級ホテル「アマンガラ」
旧市街を訪れたときに立ち寄っておきたいところが「アマンガラ」です。
アマンリゾートが運営するゴールで一番立派なクラッシックホテルです。宿泊客でなくとも、カフェでお茶をすることもできます。私は少し長居をしたかったのでアフタヌーンティーを注文してゆったりさせてもらいました。ホテルの内装は100年以上前から使われていると思われる家具やシャンデリア、調度品がキレイな状態で今も使われています。
サービスの質も一流、わずか1000円で、とっても心地良い時間を過ごすことができました。
まとめ
世界遺産「ゴール」、町全体の保存状態がいいので、歴史に興味がない人も町を歩くだけで楽しむことができます。なにより太っ腹なのは、世界遺産なのに入域料がないことです。
「コロンボ」から「ゴール」までは車で2時間。個人的感想としては、コロンボの滞在時間を削っても見ておきたい歴史スポットだと思います。
スリランカに滞在した期間:2019年1月4日~16日
次回は「ゴール」から「コロンボ」に向かう鉄道の旅をお届けします。