始めてフィリピン留学したときは、英語も学校にも慣れていなかったため、3週間があっと言う間に過ぎ去りました。その後、オンライン英会話を2か月継続受講してから再留学したときは、先生の言っていることが8割理解できるようになっていたので、学校やフィリピンに関することについて色々知ることができました。
今回は、先生方から聞きだしたフィリピンのゲイ事情についてお伝えします。
学校で働く男性教員の9割がゲイ
私の2度目の留学期間は6週間でした。
毎日、専任の先生8人から授業を受けるのですが、その中に、顔も体つきもドラえもんの中に出てくる、いじめっ子「ジャイアン」のような先生がいました。
ジャイアン先生の担当はグループレッスン。同じ学校に10年以上勤めているベテラン教師で、500人以上いる先生の中で3番目に優秀と評価されていた先生です。
そんな、条件のよいグループレッスンを私は1人で受講することができていました。なぜなら同じ語学レベルの生徒が少なかったためです。
私は、今まで抱いていた疑問をジャイアン先生に聞いてみることにしました。
私:なぜ、フィリピン人男性は、男らしくない人が多いのですか?
ジ:男らしいですよ
私:〇〇先生、△△先生、✕✕先生、皆な身体が細くて男らしくはありません
ジ:彼らはゲイです、そもそも、この学校で働く8~9割の男性はゲイです
私:絶句
「謎が解けた!」というか、今まで気づかなかった自分に恥ずかしさを感じました。というのも、先生によっては薄化粧をしている人もいたのですから、自分に広い発想力があれば見抜けたことです。
心まで女性になったゲイの使うトイレは女子用
次の日にジャイアン先生にした質問はトイレのことでした。
私:ゲイの先生が男子トイレを使っているのは知っていますが、スカートを履いているゲイは男子トイレ、女子トイレのどっちを利用するのですか?
ジ:女装までしているゲイを私達を「スーパーゲイ」と呼んでいる、彼らは心まで女なので、女子トイレを使う
私:女性の先生が不快に思い、問題になることはないのか?
ジ:女性職員はスーパーゲイを女性として受け入れている
校内で一番目立つスーパーゲイは受付で働く30代の方です。彼は学校に8人しかいないスパーバイザーの職に就いているのですから相当に優秀な人物であると共に、語学学校の昇進に性差別がない現状が見えてきました。
自分の子供がゲイになったとしても咎め(とが)めない親の心境
ジャイアン先生は「ゲイの人は見栄を張る人が多い」、「ゲイはゲイの先生の肩を持つ」などゲイに対してトゲのある発言をすることが多々ありました。
私は率直な質問をすることにしました。
私:あなたはゲイについてどのように考えていますか?
ジ:小学校の頃まで、ゲイの同級生をイジメていたが、自分の息子がゲイになったとしても咎(とが)めない。犯罪者になるくらいならゲイになることの方を望む。
男が工事現場や配送業などの仕事に就くことはまっとうなことである。しかし、ゲイは自分が肉体労働ができないうえに軍隊や警察、公立の教師になることが難しいことを知っているので、勉強を頑張ってクラスの成績優秀者になる者が多い。
また、フィリピンではオカマが人気で、タレントとして大金を稼いでいるばかりか、バスケットボールのスター選手が高級車のポルシェをプレゼントするくらい支持を受けている人もいる
私:目から鱗が落ちる
ジ:以前、ロシア人生徒と、この話題について話したことがあるが、ロシアであれば自分の息子を殺して刑務所に行った方がいいと回答していた。
ゲイの人は職業選択に一定の制限がある。制限があるからこそ、制限のない職業であるコールセンターのオペレーターや語学学校教師に殺到することになる。
また、幼い頃からゲイと認識している子供は学業に活路を見出し、社会に出てから成功する人も多数いる。学生時代にバカにしてきた友人を見返すために人一倍努力をして社会的地位を掴む、そんな社会構造が見えてきました。
ひょんなキッカケで発覚したトランスジェンダー教師
生徒同士の会話に「どの先生のレッスンがよかったですか?」があります。
高い基準の採用試験に合格した先生しかいないので、教師のレベルは非常に高いのですが、その中でも教え方が上手い人、そうではない人の違いは見えてきます。
生徒が優秀な先生を知っておくメリットは、帰国後にオンライン授業を受講する際に、優秀な先生を指名することで勉強効率を高められるからです。
顔見知りになった女生徒に質問したところ、「私の担当だと▽▽先生がいいかな」と女性の先生を教えてくれたので、私は、学校のHPで調べ▽▽先生をお気に入り登録しました。そのときに気付いたのが、先生のプロフィールの性別が「男性」となっていたことでした。私は誤植だと思ったので、紹介してくれた女生徒に伝え、女生徒も「誤植を訂正してもらった方がいいですよ!」と本人に伝えたところ、▽▽先生は黙りこくってしまったそうです。
▽▽先生が黙ってしまったのは、性転換手術をしていたからだと思います。顔写真をよくみると男っぽい面影も残っています。
本当にトランスジェンダーをした人がこんな身近なところにいたことにビックリするとともに、教師として受け入れている学校の懐の深さに感銘をうけました。
フィリピンの平均年齢は24.3歳。人口ピラミッドはキレイな三角形、あと30年は人口が増え続けるといわれています。そんな状態であれば、人口の数%がLGBTであっても人口増加にブレーキがかかるわけもありません。むしろ成長スピードの適度な調整につながる、そんなことが脳裏をよぎりました。
まとめ
今回の留学で、フィリピンでは、マイノリティの方々がコンプレックスをバネに努力を続けて要職に就く人が一定数いる現実を知りました。フィリピンの懐は深かった!
ゲイの方も、同じ様に認められる社会になれば最高ですね。日本とは状況が全く違うのですね
社会勉強になりました^_^
日本の社会にいたら、私は気付くことはなかったと思います。
フィリピンはLGBTに寛容な社会なんですね!スーパーゲイが女性用トイレをするというのは日本だと難しい気がしました。
ゲイの方の職業に制限がかからないようになればいいなと思いました。
宇海さん、コメントありがとうございます。
今回、深掘りをあえてしなかったのですが、ダイバーシティと言ってLGBTを認めることは、少子化に拍車をかけることになります。
国は、アクセルとブレーキ両方に税金を使って耳障りの良い対応をしているように見えるのが気にかかります。
ゲイの方は自分の事をよく理解して職業選択をされている事がよくわかりました^_^
私達も自分を理解して職業選択をするのがいいかもです^_^ありがとうございました
モーモーさん、職業選択、大切ですよね!
選択した職場でどんな人と出会うかで人生が決まりますから。