北海道1人旅、レンタルバイクで周るグルメと観光!

礼文島ツーリング!フェリーとバイクを組合わせた日帰りツアー

朝6時過ぎに稚内を出港するフェリーにバイクを乗せると、1日で利尻島と礼文島の観光地を周遊して、その日の内に稚内に戻ることができます。
各島での滞在時間は短いですが、バイクを使うことで移動時間を短縮して効率的に観光することができます。
今回は、礼文島で訪れた観光スポットや昆布村、ウニ丼についてお伝えします。

バイクを使うことで3時間で観光できる外周72㎞の島

北海道最北端のまち稚内市からフェリーで1時間半離れた利尻島を経由して、さらに45分船に揺られた先にある日本最北端の離島「礼文島」(れぶんとう)。
島の外周は72km、総人口は約2,400人、地元の名産品は昆布とウニなどの海産物。島独自の植物や海抜0mで高山植物の花が観られることから「花の浮島」とも呼ばれます!
そんな辺境の島をバイクで挑んだ弾丸ツアーの滞在できる時間は13時~17時。
出港前に乗船手続きを済ませ甲板にバイクを積込む時間を考えると実質3時間半しかありません。しかし、島の主要観光スポットを周るだけなら2時間半あれば十分でした。

利尻島と稚内を結ぶフェリー(撮影:生方正)利尻島と稚内を結ぶフェリー(撮影:生方正)

絶景ポイント、島最北端にあるスコトン岬からの眺め

礼文島のキャッチフレーズは「日本最北端の離島」。島の中で最も北にせり出している部分がスコトン岬になります。島の南南東にあるフェリー乗り場から約30㎞。信号も殆どなく通行人も見かけることもない島内の移動はスムーズです。
スコトン岬辺りの景色は「海」「切り立った岩」「生い茂る高山植物」、明らかに他の島と異なる景色が広がっています。しかし、コロナ元年の肌寒くなり始めた9月だったためか、周りには人っ子一人いないので不気味なくらいでした。
岬の先端まで行くと1km程先に小さな島が見えます。つまり、礼文島は最北の島ではなく、正しくは「最北端の有人島」で、本当の最北端は北方領土を含めなければ宗谷岬から1㎞ほど離れた弁天島になるそうです。
礼文島の景勝地は他にも澄海岬(すかいみさき)、桃台猫台展望台などがあり、眺望がいいのですが、スコトン岬と景色は大きく変わりません。
島内の道路事情は利尻島と違い、外周が道路でつながっていないため、来た道を引き返すことになるところが面白味にかけるところです。

スコトン岬付近の景色(撮影:生方正)スコトン岬付近の景色(撮影:生方正)

海からダシの香りが漂う「昆布村」

3か所の絶景スポットを周り、地元で有名な磯料理を食べさせてくれる食堂に寄ったところ、閉まっていたので仕方なく走破していない島の南を攻めることにしました。
島の南側の道路は、北海道道とは思えないくらい狭く寂しい道でした。しかし、地図を見ると行き止まりまで1㎞程度だったので進むことにしました。
しばらく進むと道は開けて、昆布漁師の集落が広がっていました。海岸から収穫した昆布をあげる漁師の姿、大量の昆布が天日干しされている道端の光景は「昆布天国」。何より凄いのは、海から漂ってくる香りが昆布ダシの匂だったことです。
江戸時代、ここで収穫された昆布が北前船に乗せられ関西はもとより、中国まで輸出されていた貴重な交易品。今も変わらずに立派な海産物が収穫できていることに感動しました。
私は興味本位で、地元漁師さんに話を聞くことにしました。
漁師いわく、昆布は品質により1~3等級に分けられ、傷があるモノ、十分な長さがないモノは等級をさげられ安く買いたたかれてしまうのだとか!
私はすぐさま千円札とスーパーの袋を手渡し「これで譲ってもらえるだけの3等級品を下さい」と伝え、袋一杯の昆布をもらうことに成功しました。
帰宅後に目方を測ったら200g。道の駅で売られている利尻昆布は50g、1000円。等級の違いはあるものの無駄な流通コストとパッケージを削減することで、1/4の価格で上等な昆布を入手することができました。

島の南の礼文町は昆布漁師の町(撮影:生方正)島の南の礼文町は昆布漁師の町(撮影:生方正)

甘いウニがたっぷりと敷き詰められたウニ丼と付け合せの氷頭膾

2時間で島内を急いで周遊したため時間を余らせることになりました。
行くところもないので、フェリーターミナルのレストランで本場のウニ丼を食べることにしました。
ショウガ以外のスペースがウニで覆われたウニ丼、お吸い物と小鉢がついて2500円。
ウニよりもうれしかったのは、氷頭膾(ひずなます)という鮭の頭部の軟骨を酢締めにした膾(なます)が添えられていたことです。
2年前に読んだ軍事評論家の柘植久慶氏の小説の中で、主人公が食べていたのでずっと気になっていた食品でした。味も歯ごたえも申し分ない珍味でした。
また、剥いたウニは時間が経つと身が崩れてくるので、ミョウバンに浸して出荷します。島内で消費するモノには使われていないのでウニの旨さが際立っていました。

礼文島のウニ丼(撮影:生方正)礼文島のウニ丼(撮影:生方正)

まとめ

長年、気になっていた日本の離島、礼文島を半日で見て周ることができました。
礼文島のオススメ観光スポットは、切だった岩山のスコトン岬周辺の風景と昆布村です。
高山植物や釣りに興味がない方は日帰りでも十分に楽しめる場所だと思います。
滞在時間に限りがあるので、事前の観光情報をしっかり読み込んでおくことと、稚内を出発する前にガソリンを満タンにしておくことが大切です。離島はガソリンスタンドが少ないうえに価格が高く設定されています。
なにより、貴重な滞在時間を給油に使うことは勿体ないです。

北海道に滞在した期間:2020年9月1日~13日

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ABOUT ME
生方 正
生方正(うぶかた ただし) 明治大学サービス創新研究所研究員 高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 海上自衛隊で映像に関する部内教育を受けたのち写真員となり、インド洋給油支援活動、環太平洋合同訓練など多くのミッションに参加。 撮影した写真は、部内は元より、国内外の新聞、雑誌、TVに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資等を実施することで「億」の資産を築く。  入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」をすべて達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 著作:「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」(あさ出版)、「攻めの節約」(WAVE出版) 朝日新聞社Webメディア「telling」にて『ミレニアル女子のための「新しいお金との付き合い方」101のルール』を連載。 オンライン授業Schooでお金に関する授業を担当。 会員数900万人 ママ向けメディア「ママスタセレクト」では、生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」 ラジオ出演:NHK第1「小藪とみちょぱのとりしらベイビー」他 多数 掲載:「PRESIDENT」「女性セブン」「SPA」「日刊ゲンダイ」「マネー現代」「からだにいいこと」「アゴラ」「小学館8760」「AERA」「家主と地主」他 多数 YouTube:「本要約チャンネル」「フェルミお金大学」「越境3.0」「隣の金持ち探偵団」「【特撮と投資】ルネ岩田」「時間管理の専門家 石川和男の 『ビジネスパーソン・チャンネル』」「【沖本るり子の大部屋『著者の本棚』」「インベスターズTV」「朝カツ大盛り!!YouTubeライブ」         

POSTED COMMENT

  1. モーモーさん より:

    最北端の島ですか、いいですね。著名な観光スポットへ行くよりも、いい思い出になりそうですね♪ウニ丼美味しそうですね^_^

    • 生方 正 より:

      利尻、礼文、気になっていた離島を観ることができて本当にいい旅でした。
      バイクを組み合わせたお陰でスムーズに回れました。

  2. オサムちゃん より:

    礼文島と利尻島はまだ上陸してないから大変参考になりました。

  3. 宇海 より:

    ウニ丼美味しそうです!

    • 生方 正 より:

      北海道のウニは甘味が強いです!
      沖縄産のモノは苦みがあります。
      しかし、苦さが良いアクセントにあっています。

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