沖縄1人旅、グルメと観光を重視したワーケーション

黒島、心緩やかに過ごすハート型の離島【沖縄】

石垣島に長期滞在していると天気のいい日を選んで近くの離島に出かけることができます。
人気観光地である「竹富島」はフェリーで10分、片道料金610円です。
他にも足を延ばせる離島は「西表島」「小浜島」「鳩間島」「黒島」があります。
今回は、石垣島から気軽に行けて訪れるとホッコリする離島「黒島」についてお伝えします。

大量の牛が飼育されているのに「黒島牛」がないワケ

黒島は石垣島から南西方向に17㎞、周囲12.6㎞のハート型をした島です。
石垣島の離島ターミナルから高速船で30分、片道1340円、運行本数は1日6本、アクセスするのに不便とまでは感じない離島です。
人口は約220人牛の数は3000頭以上。人口の13倍以上の牛が飼われているので「牛の島」と呼ばれています。(竹富町HP参照)
牧草を育てるのに適した土壌。海風によりナトリウムが付着した良質な草が育つことから、牛農家が50軒近くあり、島の8割の人が牛に関わる仕事をされているのだとか。

私が疑問に思ったのは、今まで「黒島牛」という肉を食べたことがないことでした。もしかして、これらの牛は全て「石垣牛」になるのか?と考えましたが、島で子牛まで育てたあと、別の牛農家の手に売られて肥育(ひいく)、家畜を太らせてブランド牛として出荷されるので「黒島牛」が出回ることはないそうです。

黒島で放牧されている牛(撮影:生方正)黒島で放牧されている牛(撮影:生方正)

島の見どころは、のどか過ぎる景色

黒島の見どころは、なんといってものどかな景色を眺めることです。
海、牧草地、牛、ときどきヤギ、ごく稀に島民や観光客に出会います。
私は、徒歩で島内一周に挑戦しました。
なだらかな地形の黒島は歩きやすい。ですが炎天下を10㎞歩くのはさすがに堪えました。 それでも徒歩で周ったことに達成感を味わうことができました。
1年に1~2回は、このような「のどかな日」があってもいいはず、そのように思いました。

自動販売機が設置されている場所は港のターミナル以外で見かけたのは1か所だけでした。
商店はありますが、営業している時間が限られているため、ドリンクを購入できる場所が限られます。島一周に出かける前に、必ず水分を確保しておくことが大切です。

黒島に広がるのどかな景色(撮影:生方正)黒島に広がるのどかな景色(撮影:生方正)

伊古桟橋先端から堪能できる大パノラマ

「見どころのないことが売り」の黒島、そんな島で目を引くスポットが伊古桟橋(いこさんばし)です。島の中央北側に一直線に伸びる全長354メートルの桟橋です。かつては船着場として、島民の生活を支えた島の玄関口でした。
2005年に国の有形文化財に登録されていることから分かるように、古くて立派な造りをしています。
現在は、地元の人、観光客のフィッシングポイントになっていますが、観光に立ち寄っても十分に楽しむことができます。

先端付近に折り返し用のスペースが設けられているので、車で入っても折り返して岸に戻れます。

伊古桟橋(撮影:生方正)伊古桟橋(撮影:生方正)

周辺海域の海洋生物について知れる黒島研究所(くろしまけんきゅうしょ)

ウミガメや魚などの海洋生物が飼育されている研究所ですが、海に漂着した宇宙ロケットの外殻も展示されていました。島内一周のコース上にあるので、休憩を兼ねて寄っても面白いと思います。
開館時間 午前9時~午後6時 (10月~3月は~午後5時)入館料500円

水路のような細長い池に立っていた看板には「サメ注意」の文字。 見ると、泳いでいたのは本当にサメで驚きました。

黒島研究所(撮影:生方正)黒島研究所(撮影:生方正)

「日本の道100選」に選ばれた道沿いに立つ黒島展望台

島の中央部に位置する黒島展望台は渦を巻いたような独特な形をしています。
小高い丘もない島のため、高さ10mの展望台から島内を一望することができます。また、天気がいい日は、西表島、竹富島、石垣島など近隣の離島まで眺めることができます。

展望台の前の道路は、日本最南端の県道で国土交通省が定める「日本の道100選」に選ばれています。青々とした牧草地、放牧された牛が草を食む穏やかな風景が見られる見逃せない観光スポットです。

黒島展望台(撮影:生方正)黒島展望台(撮影:生方正)

川のない黒島の水源は20㎞離れた西表島

川がない黒島。雨水を溜める施設も見当たりません。井戸を掘っても湧き出てくるのは海水だろうと思った私は、研究所の職員にたずねました。
「水道水の水は海水から作っているのですか?」
職員の回答は「西表島の水を海底送水施設により運んでいます」「1975年からのことです」

離島に訪れたときは、特に節水を心がけて、無駄なコストを発生させないようにしたいものです。「離島でなくても水は大切に!」

まとめ

友人に勧められて訪れた黒島。想像以上に何もない島で、逆によい思い出をつくることができました。
石垣島に10日以上滞在する。もしくは、「竹富島」「小浜島」は既に訪れたことがある人は足を延ばす価値は大いにあります。
たまには、都会の喧騒を離れてのどかな1日を楽しんでみてください。

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黒島を訪れた期間:2021年1月15日

ABOUT ME
生方 正
生方正(うぶかた ただし) 明治大学サービス創新研究所研究員 高校卒業後に海上自衛隊に入隊。 海上自衛隊で映像に関する部内教育を受けたのち写真員となり、インド洋給油支援活動、環太平洋合同訓練など多くのミッションに参加。 撮影した写真は、部内は元より、国内外の新聞、雑誌、TVに採用され、その功績により7度の表彰を受ける。 勤務の傍ら、各種節約術を駆使しながら貯蓄を行い、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資等を実施することで「億」の資産を築く。  入隊時の目標であった「南極に行く」「幹部自衛官になる」「億万長者になる」をすべて達成した現在は、アーリーリタイアを遂げ、花粉の飛ぶシーズンは海外に所有する別荘に滞在。それ以外は各国を旅している(訪問国:7大陸33カ国)。 著作:「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」(あさ出版)、「攻めの節約」(WAVE出版) 朝日新聞社Webメディア「telling」にて『ミレニアル女子のための「新しいお金との付き合い方」101のルール』を連載。 オンライン授業Schooでお金に関する授業を担当。 会員数900万人 ママ向けメディア「ママスタセレクト」では、生活コスト削減コンサルタントとして節約情報を配信中。 テレビ出演:AbemaTV「AbemaPrime」、BS朝日「南極日和」 ラジオ出演:NHK第1「小藪とみちょぱのとりしらベイビー」他 多数 掲載:「PRESIDENT」「女性セブン」「SPA」「日刊ゲンダイ」「マネー現代」「からだにいいこと」「アゴラ」「小学館8760」「AERA」「家主と地主」他 多数 YouTube:「本要約チャンネル」「フェルミお金大学」「越境3.0」「隣の金持ち探偵団」「【特撮と投資】ルネ岩田」「時間管理の専門家 石川和男の 『ビジネスパーソン・チャンネル』」「【沖本るり子の大部屋『著者の本棚』」「インベスターズTV」「朝カツ大盛り!!YouTubeライブ」         

POSTED COMMENT

  1. モーモーさん より:

    都会もいいですが、島もいいかもですね^_^
    お水の大切さが痛感できそうです。
    一度行ってみたいです♪

  2. 宇海 より:

    黒島研究所がとても気になりました!

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