死ぬ前に達成しておきたいことの1つに「バイクで日本一周」があります。
この夢を実現するために旅にでました。
バイクは買って間もないホンダ・ハンターカブ。
排気量125㏄、高速道路を走れないため3分割して周る予定です。
今回は西日本、九州、四国を周って日本海沿いで帰宅する予定。
本日8日目は熊本~鹿児島の移動です。
ツーリングのルール
(ア) 期間は5月2日~27日以内。
(イ) 搭載する荷物を減らすためにキャンプ道具なし、宿泊はビジネスホテルか旅館。
(ウ) 出発前の走行距離は500㎞。オイル交換後、初めてのロングツーリング、カブのいい点、悪い点を洗い出してブログにまとめる。
草千里展望台から大草原を望む
熊本の2大観光地といえば「熊本城」と「阿蘇山」です。
8日目の天気は良好、絶好のツーリング日和です。
南に下る前に、絶対に見ておきたかった阿蘇山の「草千里」(くさせんり)を訪れました。
「草千里」とは熊本市内から東に約30㎞。阿蘇山の標高1150mにある火口跡に広がる大草原。その広さは785,000㎡(東京ドーム16.8個分)夏は牛や馬の放牧地、冬はスキー場として使われる場所です。
展望台からの眺めが素晴らしいことが有名ですが、そこに行くまでの道のりがワインディングしていてバイク乗りにとって楽しめるのです。
私は朝食も摂らずに8時にホテルをチェックアウトして東に進みました。
20㎞進んだ辺りから山道に入り、両サイドが放牧地や牧草地に変わり草千里への期待が高まります。
山頂付近手前で雲行きが怪しくなってきました。濃い霧に包まれて視界は20m程度。目的に到着したのに期待した景色はみられませんでした。
下界が晴れていても山頂の天気がいいとは限らない、山の天気を思い出しました。
あまりにも霧が濃かったため30分やそこらで回復するとも思えません。そもそも気温が低くなり、その場に滞在するとカゼを引くと思ったので急いで下山しました。
草千里までの道のりで気を付けたいことがありました。
それは、路上に大型動物が歩いていることがあることです。
見渡しのいい道路であれば回避することは簡単ですが、霧が立ち込めた中、カーブを曲がった直ぐそこに牛が立ち止まっていたら接触する可能性があります。
標識がでていることを考えると年に数件はこのような接触が起きていると考えます。
霧の中、走行するときは気を付けてください。
大観峰(だいかんぼう)絶景ポイント
期待していた見渡す限りの草原を見られなかったので、大観峰まで足を延ばすことにしました。
草千里から大観峰までの距離は約10㎞。といっても曲がりくねった山道を通るため時間もガソリンも余分にかかります。
行かれる方は余裕をもった予定を立てることが大切です。
大観峰とは、阿蘇外輪山の最高峰(標高936m)を指します。
阿蘇五岳を一望できる絶好ビュースポットであり、道路も駐車場も整備されているため多くの観光客で賑わっていました。
山頂付近に風力発電の風車が周っていて、走るのに気持ちいい場所でした。
秋晴れの日の早朝は、雲海に包まれたキレイな景色を見られることもあるらしいので、是非、再来したいと思います。
3. ハンターカブのギアーの当たりがついた2200㎞
ハンターカブの不満なことはギアーがスムーズに入らないことです。
特にエンジンが熱い状態だと、いつもにも増してギアーが入れづらく信号待ちで止まった際にアタフタすることがたまにあります。
初めて購入したカブだったので、こんなモノなのかと諦めていましたが、この日、ギアーが入れやすくなったこと感じました。
走行距離でいうと2200㎞を過ぎたくらいのことでした。
全てのバイクが顕著にギアーが入れやすくなる瞬間があるかについては疑問ですが、金属同士が擦れ合い余分な部分が削られ動きが滑らかになるところはあるようです。
いわゆる「当たりがついた」状態です。
ギアーチェンジが楽になってからは、運転がしやすくなり、よりカブが好きになりました。
横長の歩行者用信号機、激レア信号機を発見
草千里、大観峰を見たあとは、熊本市内に戻り国道3号線を南に進みました。
その日の内に150㎞離れた鹿児島まで行きたかったからです。
途中、社会の教科書にでてきた水俣病の起きた水俣市を通過した際に資料館に立ち寄りたかったのですが、感染拡大防止のため臨時休館で願いは叶いませんでした。
鹿児島市まで残り30㎞地点で“へんてこりん”な歩行者用信号機を見かけました。
普段目にしている縦長ではなく横長の歩行者用の信号機です。
車両用の信号機は通常「横型」、積雪が多いエリアは「縦型」。
歩行者用信号機は降雪に関係なく全国的に縦長なのに、薩摩川内市の商店街のそれは「横型」でした。
写真を見ると分かりますが、アーケードの高さが十分に取れていないため、身長の高い方、荷物を担ぐ通行人の往来を妨げないように横型にしているのだと思います。
全国を走ると、時として疑問に思う変わったモノに出くわします。
まとめ
今回のロングツーリングにおいて優先順位の高かった草千里が見られなかったことはとっても残念でした。しかし、子供の頃から気になっていた阿蘇山を直接見る夢は叶いました。
また、バイクの操縦にも慣れて出発した頃は1日300㎞も走行すると背中が痛くなりましたが、最近では300㎞走ることが当たり前になってきました。
本日の移動354.1㎞、鹿児島市内泊。
カブでもギアの当たりがあるのですね。
慣らし運転の必要性も理解できました。
はい、辺りがついた後はギアの変速がしやすく快適になります。