死ぬ前に達成しておきたいことの1つに「バイクで日本一周」があります。
この夢を実現するために旅にでました。
バイクは買って間もないホンダ・ハンターカブ。
排気量125㏄、高速道路を走れないため3分割して周る予定です。
今回は西日本、九州、四国を周って日本海沿いで帰宅する予定。
本日16日目、長岡~神奈川(自宅)までの移動です。
ツーリングのルール
(ア) 期間は5月2日~27日以内。
(イ) 搭載する荷物を減らすためにキャンプ道具なし、宿泊はビジネスホテルか旅館。
(ウ) 出発前の走行距離は500㎞。オイル交換後、初めてのロングツーリング、カブのいい点、悪い点を洗い出してブログにまとめる。
コメどころ魚沼の田んぼで、心洗われる
本日の天気予報は“曇り時々雨”。
翌日は雨の予報のため「できるだけ進みたい」「できることなら帰宅したい」と思い早目に出発しました。
長岡を出発して30分、魚沼市に入ります。
“魚沼”といったら言わずと知れたコメどころ、コシヒカリの一大生産地です。
17号線沿いの両側には広大な田んぼが広がっています。
私が通過したのは5月中旬。これから田植えが始まる時期であり、田んぼに映る水鏡がとっても美しく、先を急ぎたいのに、バイクを止めて見とれてしまいました。
日本の美しさを“瑞穂の国“と称えることがあります。
瑞穂とは”みずみずしい稲穂の実る国“を指します。
年齢を重ねるにつれ、田んぼを美しいと感じられる気持ちが強くなっていることを実感しました。
次回は「稲穂が黄金色に輝く収穫時期に見てみたい」そんな気持ちになりました。
道路幅の狭い三国トンネルは対向車に注意
多くの有名スキー場がある湯沢町を通過した辺りから道は険しくなり急こう配が続き三国トンネルに入ります。
三国トンネルは群馬県と新潟県を結ぶ1959年に開通した古いトンネルです。
現代のトンネルと比べると大きさが2~3割小さく、トンネルの高さも高いとはいえません。
当時の車の大きさや掘削技術を考えてこのトンネルが設計されたと思いますが、今日の大型車が通るときは注意が必要です。
車高の高いトラックは丸みを帯びた天井と荷台の接触を避けるため中央寄りで走行します。つまり、トンネルの中で、中央分離帯付近を走る対向車とすれ違うことになるのです。
50年以上前に建設したトンネルが現在も使えることは凄いことだと思います。
しかし、対向車が中央付近を走る可能性があることを知っておかないととっても怖い思いをすることになります。
是非、通過する予定のある方はこのことを知っておいてください。
渋滞中に振り返る今回の旅
埼玉県中部付近から交通量が増え走行スピードが落ちてきました。
天気は小雨、ゴアテックス制のカッパを着ているとはいえ体力を奪われます。
グローブはびちょびちょ、指先が冷たくなりレバー操作しづらくなってきました。
渋滞に巻き込まれて、なかなか前に進めない。しかし、進まないと帰宅できない。雨の日のツーリングは苦行です。
そんな苦行中、今回のツーリングでであったことを回想してみました。
今回の走行距離はこの時点で4000㎞。
購入後5か月で入った距離は500㎞。今回のツーリングは3週間で8倍の距離を走りました。
1日どれくらい走行できるのか?
1ℓのガソリンでどれぐらい走るのか?
ギア変速のクセや急ブレーキの制動距離などバイクの特性を掴むのには長距離走行を経験したことでつかめました。
また、下道を自走することで各県の位置や距離感を実感することができました。
カブで3週間かけて西日本、九州を走行したことは、貴重な人生経験になりました。
まとめ
今回のツーリングの走行距離は4119㎞。使用したガソリンは70ℓ。ガソリン代は全国平均価格163円を当てはめると11410円。
有料道路は行き帰りに利用した関門海峡のトンネル通行料20円×2回。
定期的なオイルやタイヤ、プラグ交換は必要ですが、各消耗品にかかるコストを考慮してもバイクの移動コストは安価です。
晴れの日の走行は爽快、雨の日は苦行。
運転中は常に一人なので、過去の反省と未来にできることを考える時間です。
カブで日本を一周しながら精神的な研鑽ができれば儲けもの、コスパの高い人生修行。そんな境地を垣間見ました。
本日の走行距離412㎞
次回は、8月中旬に出かけた“東北一周ツーリング”に続きます。
米どころのツーリングいいですね。秋の収穫時期にいくといいですね。危険なトンネルきをつけないといけないと思いました。
はい、私も「秋の景色が見たい」と思いました。